茨姫はたたかう




『カナリアは眠れない』に続いて、整体師<合田力>シリーズの第二弾を読んでいます。コミカル物語りの底に流れる人間ドラマが秀逸な作品!
書店に勤める梨花子は、実家を離れレディスマンションに引っ越すが、両脇には梨花子と全く異なる人種が住…

本が好き! 1級
書評数:1348 件
得票数:7332 票
2013年に登録した時からしばらくは、ミステリー小説などを中心に読んでいましたが、元々、精神分析や心理学、自己啓発書に興味があり、最近は、イノベーションやソーシャルインフルエンス、脳に関する本を中心に読んでいます。




『カナリアは眠れない』に続いて、整体師<合田力>シリーズの第二弾を読んでいます。コミカル物語りの底に流れる人間ドラマが秀逸な作品!
書店に勤める梨花子は、実家を離れレディスマンションに引っ越すが、両脇には梨花子と全く異なる人種が住…




サクリファイスシリーズに勝るとも劣らない面白さで、スピード感もある!茜が中心の人間ドラマは、最後に、実は、ミステリーだったことが判明する。軽いタッチだが侮れない作品。
茜は、新婚7ヵ月。大阪でレストランやバーを経営する青年実業家の墨田と結婚したのだが、高校時代の同級生…



パリで暮らすを真緒と岳の元に、置き引きに遭った新婚の浩之と睦美が世話になる。些細な出来事を切欠に二つのカップルの関係は、脆くも崩れそうになるのであった。登場人物の心理描写が繊細であった。
真緒は、幼稚園からの知合いで恋人のような、腐れ縁のような岳と彼の愛犬の弁慶とパリのアパートで暮らし…



近藤史恵さんご自身が、10年ぶりの再販(文庫化)に当たり「今読めば稚拙なところがたくさんあるけれど」と仰っている。チャレンジ精神は素晴らしいと思うが、特殊な構成が面白さに繋がっていないのが惜しい。
麻子は、劇団の主宰者で彼女の夫であり演出家の神内匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。山荘には神内に…



宮部先生は、何かを伝えたかったのか、書きたいことを綴っただけなのか、私は説明的な会話と蛇足の様な描写の行間、捲る次の頁の中に、自分の心を貫くような煌めきが潜んでいるはずだと信じて眼を凝らすのだった。
約700ページ、電車の中だと「この人、何で辞書なんか読んでいるんだろう?」と思われているのではない…




この本は、「アイデアこそ本当の頭の使い方であり、文化の進展、発達もアイデアによる」という考え方に立って、発想とその生成を明らかにしようとしている。
日本人は、ものごとを深く考えつめるということが少ない。自分の考えを持ち、それを主張するというような…




教育というものは本来、自分自身が生きていることに夢を持っている教師じゃないと出来ないはず。突き詰めて言えば、「おまえたち、俺を見習え」という 話なのですから。 要するに、 自分を真似ろを言っているわけです。
2014年8月23日(土)、一人暮らしを始めた長女が使っていた部屋を片付けていたら、私の『バカの壁…




サクリファイス~、天使はモップを持って、モップの精は深夜に現れる、砂漠の悪魔…と近藤史恵さんの作品を読んで来ましたが、いずれも何でもっと早く読まなかったのだろうと後悔してしまうような物語りでした。
大学3年の広太は中学生の頃知合った夏樹に付き纏われうんざりしていた。広太は小さな悪意から夏樹を自殺…



前半は、説明的でうんざりするような感じであったが、容疑者が特定された辺りからスピード感が増して面白くなった。コンプリートした続編を一つひとつ読んで行こうと思う。
3月3日に手に入れていたのだが、なかなか読み始めることが出来なかった『ST警視庁科学特捜班』。前半…





近藤史恵さんは、チカには封印させていた勝利への渇望を正樹には解き放つことを許す。命を削るように走る櫻井も、正樹に訪れたチャンスには惜しみなく手を貸すのであった。
ペダル付きのモペットで通学していた正樹は、前方不注意で並走していた部長を怪我させてしまったことを切…



事件は絡み合い、意外な結末に向かって収斂しましたが、ちょっと唐突な感じは拭えないです。複数の登場人物に、爆弾を仕掛ける動機、スキー場を相手取って脅迫をする動機を散りばめた方が良かったような気がします。
渡辺謙さん主演のドラマが放送されるという情報を傍受した為、1月に入手してあった『白銀ジャック』を引…



ST特捜班の面々が「各々の特殊な能力を活かして」絡み合う事件を解きほぐして行くという若干漫画チックなエンタメ作品! だが、登場人物の心理描写に著者特有の知見と考え方が現れており考えさせられる。
ドラマの再放送に備えて読んでおこうと思った『白銀ジャック』を家に忘れ、次に読もうと思っていた『ST…




やっぱり、近藤史恵さんは、類まれな才能を持った作家さんだと思います。そして、女性なら避けて通れない、職場の悩み、女性同士の間に流れる重苦しい空気などを描くことで、女性の皆さんにエールを送ってくれます。
正直に言うと『サクリファイス』『エデン』『サヴァイブ』を読んで、近藤史恵さんのファンになった私にと…



おそらく女性にとっては、身近な職場の風景を、お洒落な掃除スタッフ、キリコの視点から切り取る。
『サクリファイス』『エデン』『サヴァイブ』を読んで、もっともっと近藤史恵さんの本が読みたくなったの…



マニアを熱狂させるバーチャル・アイドル、有森恵美。その有森恵美という主役が登場しない奇妙なライブで、少年が刺殺された…『蓬莱』に続く『安積班シリーズ』のスピンアウト作品ということで期待が高まる。
少年犯罪と仮想世界の接点が孕む問題についての視点はあるものの、物語りそのものは、オジサン向けで、あ…





冒頭から「そう来たか!?」これは、素晴らしかった前作を超える傑作に違いないと期待が高まる!結局、その期待は裏切られることなく、私は近藤史恵ワールドというゴールに向かってスプリントをかけるのであった。
読み始めたとたんにロードレースのことなどなにも知らないフリーライターが登場!『サクリファイス』『エ…





時々、誰かに薦めたくなるような作品に出会う。この『エデン』も間違いなくその一つだ、この物語りを堪能するためには、前作である『サクリファイス』を読んでおくことが欠かせないが、それだけの価値がある。
物語の不自然さが拭いきれない『サクリファイス』に対して『エデン』はリアリティがあり、『サクリファイ…




私立探偵が活躍するような筋書きのミステリーが好みの方も、たまにはこのような作品を読んでみるとよいと思います。今まで知らなかった私にとっては全く新しい緊張感を味わうことができました。
私は、2006年にクロスバイクを買って、ロードレースという世界を知りました。ロードレースは、チーム…




文庫化されるまで待とうと思っていたのだが、先日読んだばかりの『転迷: 隠蔽捜査4』が面白かったせいもあり、Bookoffで見つけた時は、読みたいという気持ちを押さえられなかった。文庫で揃えたかったけど…
ドラマ化されたことを切欠に読み始めた隠蔽捜査。1~3.5までが、とても面白かったので、安積班シリー…



莉子のウェディングドレスに惑わされ、この本を手にとったあなた、この物語りの結末は、あなたの期待通りなのか、それともあなたの期待を超えるものなのか、それを確かめようとするあなたを止めることは出来ません。
映画化を切欠に読み始めた『万能鑑定士Qの事件簿』。その最後を飾るⅫの内容は、ⅠからⅫまで読み遂げた…