美の呪力




シュールリアリズムは決して難しいものではなく、自分の周囲にあるものや、考えを正攻法と自らの感覚で突き詰めていくことなんでしょうね。
岡本太郎さんの“キャッチフレーズ”といえば「芸術は爆発だ!」となるでしょう(時代的には古い話)。 …

本が好き! 1級
書評数:102 件
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熊本在住、1957年生まれ、男性です。黒人音楽を聴くのが好きです。音楽関連の他興味あるのは以下の通り(読んでない人も含む)。
思想・・・小林秀雄や池田晶子。民俗・・・柳宗悦や宮本常一。小説は寓話性の高いもの・・・中上健次やトニ・モリソン。文豪・・・夏目漱石や谷崎潤一郎。その他、歴史的なもの、日本的なもの(日本語を含む)にも興味アリ。井上ひさしや松岡正剛。
どうぞ宜しくお願いします!




シュールリアリズムは決して難しいものではなく、自分の周囲にあるものや、考えを正攻法と自らの感覚で突き詰めていくことなんでしょうね。
岡本太郎さんの“キャッチフレーズ”といえば「芸術は爆発だ!」となるでしょう(時代的には古い話)。 …




DJとは、音楽を媒介とし、理知的なだけでなく、感覚的な“ヒント”を与える職業だろう。
バラカンさんが日本に来てからの活動歴&音楽の嗜好歴が綴られている。さらには、ラジオやテレビといったメ…




話が佳境に入ると誰が味方で誰が敵か判らなくなります。
舞台は16世紀半ばのオランダ、アムステルダム。当時のヨーロッパでも商業が発達した都市の一つです。主人…





文章表現の緻密さと、そこから立ち昇ってくるイマジネーションの奥深さに圧倒される
解説に「小品」とあるように、短編小説とも随筆とも色合いの違う作品群です。作者の思いや考えがストレート…




映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出す。戦時下の捕虜という立場でも希望を失わなかった人物と、彼の遺志を継がんとする人々の思い・・・人間は美しい。
「シベリア抑留」という言葉は知っていても、実態までは把握していませんでした。俘虜として囚われ…





辛いけれど人間の逞しさ素晴らしさが伝わってきます。哀切感がありながらも前向きなのです。
「食べる」という行為は、人間の根源的な部分に関わるものです。著者は「食」というより、人間が食らう“行…

ナチュラル・ウーマン・・・自然と奔放の微妙な違い
家田さんは恐い女のイメージが先行していて、メディアからバッシングを受ける事が多かった。実は少女時代か…

人間は他人の考えで動くものではない。でも、なかなかそれが分かりにくい。
善悪は自分で判断するべき。 というか普遍的には誰もが善悪を知っている。 知っているけど、…

孤独をめざし、孤独に戸惑い、孤独を知り、孤独を力とする
210日(約7ヶ月)という日数。私自身の過去7ヶ月間を考えると、おぼろげな記憶が漂うだけだ。しかし、…




等身大のルポルタージュ
迫真のルポルタージュというより、等身大のルポルタージュ。読者は著者と肩を並べて各地を廻り、大日本帝国…



良識に基づく普遍性をモノサシとする。
私は存じ上げなかったが、雑誌『諸君!』の名コラム。 およそジャーナリストに必要なのはバランス感…

文系と理系のあいだにわたるもの
私の亡父は理系の人であった。電気工事関係の仕事に就き、アマチュア無線が趣味だった。私が小学生の頃、子…

言葉は文化であり、歴史であり、人情である。
通訳業に携わる者の悲喜こもごもを描いたエッセイ、という定義は入り口にしか過ぎない。「通訳」の構造や実…

マイケル・ジャクソンへの深い愛を感じる
マイケルの実像を、単なる贔屓目でなく冷静に実証している。認識が変わった。 と同時に、もっと何と…

情報は知識ではない。勘違いするんじゃないよ。
情報はそれだけでは知識にはならない。 知識はそれだけでは思想にならない。 深く考えるのに…

暗闇の中のリアリティー
数篇のエッセイが収録されているが「陰翳礼讃」で述べられている、日本文化の背景にある暗がりの存在が他の…

立ち位置が明確な文章。
日本語や日本文化には、音・音楽の存在が密接に関わっているのを知らされる。 西洋楽器と和楽器(よ…

小説らしい小説といえる。
山河の遠景から、植物、虫、水滴まで、自然の事どもが、存在感、匂い、触感、色彩などを通じ細かく描写され…

ニュースの裏側を意識できます。
専門書の領域ではある。 一般読者として捉えるポイントは、「情報」「消費」とも自分が求めている以…





考えることの重要性を常に唱える筆者だが、観念的になりすぎてはダメ。経験に基づくリアリティが必須。
言葉の力を大切に。しかも正しく言葉を扱うこと。全てはそこから始まるというか、それが全てなのかも知れな…