をんごく
顔のない存在「エリマキ」最高! お前は化け物じゃない!
横溝正史ミステリ&ホラー大賞他受賞と帯にある。 横溝正史? 一瞬ちょっとひるんだが、かなり評判がよ…
本が好き! 1級
書評数:49 件
得票数:540 票
詩歌の同人誌出版社勤務。装丁担当。仕事の半分は、校正作業なのにまだ本読んじゃうってのは、活字中毒ですかね?
実用書やエッセイも読みますが、小説ではミステリや人間を描いた作品が好きです。
映画やドラマの原作を読んで比較するのも好きです。
ここでは気に入った小説のレビューを中心に読書忘備録として書いています。
顔のない存在「エリマキ」最高! お前は化け物じゃない!
横溝正史ミステリ&ホラー大賞他受賞と帯にある。 横溝正史? 一瞬ちょっとひるんだが、かなり評判がよ…
共感することが大事だと思ってた。でもこの本を読んで、自分の一部にパリッとひびが入った気がした。
韓国の小説がけっこう好きなので、「2020年本屋大賞翻訳小説部門第一位」の謳い文句にもつられ読んでみ…
秘密と真実、裏切りと信頼、2つの表裏の要素がくるくると翻りながら進む魅力的な作品。
主人公の橘樹は、全日本音楽著作権連盟の職員で、音楽教室の演奏の著作権使用料の問題について、潜入調査を…
「普通」の枠からはみ出した自分を諦めなかった人たちの物語。そしてそれは生きていれば何歳になってもチャレンジできることなのだと教えてくれた。
寺地はるなさんの本は、初めて読む。 だから先入観のない、まっさらな状態で読み始めた。 針と糸…
処方箋のない痛烈なカルテを突きつけられ、何を思い、どう行動するのか。
この本は、最初に映画を見て手にとった。 映画では、もう少し希望を感じるラストだったのだが……。 …
タイトルの勝利。芥川賞受賞作品。
正直、読み終わってがっかりした。 タイトルが、抜群にいいですね。 誰もが読みたいと思わせるタイト…
高校3年生の春、3人は同じクラスになった…。人と人がわかり合うために言葉でぶつかる気持ちよさ。ラストの意外な顛末、何度も読み返したる傑作!
漫画にも忘れられない名作というものがあると思うが、本作品は間違いなくその一冊だ。 リンクは1巻…
読み終わった後、水墨画なるものを見に行きたくなる。筆を取りたくなる。絵を描きたくなる。小説なのか自叙伝なのか、不思議な感覚の物語。
グレーの見返し紙を2枚めくると、和紙風のやや透けた紙に、青い墨で描かれた花の絵がある。 これが水墨…
眉目秀麗、成績優秀、インターハイで活躍する高3バスケ部のエースの塚森だが、SNSのアカウントにログインしている自分は、本当の自分じゃない気がする。ログアウトしたら変われるの?
この物語は、「自分が同性愛者だと気づいたのは……」と主人公の独白から始まる。 5つの章は、それぞれ…
恒川光太郎の挑戦を感じた傑作。江戸時代の武士や町人、山賊の中で、きらめくように輝く「金色様」。強くてカッコいい、ハードボイルドな金色様にもうメロメロです。今年読んだ中のNO.1!
この本のタイトル、何故『金色機械』としたのだろうか? 私は大いに憤慨する。金色様を、機械とネタバレ…
SNSの中傷のため自殺に追い込まれる若者が多い昨今こそ、必要な本。韓国の作家だが、日本にも通じる国民性が、自分を大切にしてないと分析する。自分見失い悩める人へぜひ読んでほしい。
著者のキム・スヒョンはイラストレーター兼エッセイストとして活躍されているそうだ。本書は横書きで、可愛…
血のつながりだけが「家族」じゃない。彼は確かに、家族という存在だった。
父子家庭で育った主人公周作が、シングルマザー紫織との結婚を前にして、自分の家族のことをよく知らないこ…
猫がくれるお告げに導かれる7つのお話。人生に疲れたがんばる人たちへの応援歌。傷口にしみるお薬みたいなストーリー。
1話読むごとに泣かされ、いったいティシュを何枚使ったのか! 悩める心優しきひとに、温かく染みるお話だ…
音をどこまでことばで表現できるかの果敢な挑戦。自分の中の既成概念を壊す勇気と喜び。若い人を育てるということ。文章の力に魅了された。
かつて漫画やアニメでも、ピアニスト目指す若者のコンクールへの挑戦をテーマにした作品をみたことがある。…
深く傷ついたものが再生する過程に必要だった通過儀礼。好みは分かれると思うが、確かな筆致の大人の童話。
(一部二部読み終わってのまとめ評になってることをお許しください) 分厚い頁に面白くなかったら途…
カッコいいものが大好きな14歳の中学生の青春群像劇。やんちゃで元気でおもしろい! こんなに泣かされた話、あんまりない。
風俗嬢の母親に女手一つで育てられたヒロト、ヤクザの家に生まれたケイゴ、中華料理店を営む中国人夫婦の日…
一世一代といえるくらいの渾身の作品。
主人公の川原早太が人生最悪のときに、中学からの同級生立浪にさそわれ、パーティーに出席するシーンから始…
1920年代の推理短編の詰め合わせ。いろんな風味のチョコレートBOX。ヘミングウェイの問題作?もあり。その誰も殺されない、『殺人者』に関してだけネタバレです。
江戸川乱歩編の『世界推理短編傑作集-3』は、1920年代に発表された作品10編が収録されている。この…
心理学者であるがゆえに、己自身を丸裸にして極限状態の人間を書いてくれた
この本の存在はずいぶん前から知っていた。 『心理学者、強制収容所を体験する』という原題が、『夜と霧…
突然大金を手に入れたら、どうなるか。どうしたらいいのか。面白かったけど、現在借金に苦しんでる人には参考にならない。お金があったらいいのにな、ってふんわり思っている人が読むのにオススメ。
実は、映画を見てから読みました。九十九は高橋一生にしか思えなかったです。本を先のほうがいいかもです。…