ピカルディの薔薇




『蘆屋家の崩壊』の続編。今回も夢なのかうつつなのか、不思議な世界が繰り広げられる。
『蘆屋家の崩壊』からどのくらい経ったのか分からない。 そもそも時代設定もよく分からない。 少し古…

本が好き! 1級
書評数:868 件
得票数:10210 票
ミステリーをはじめとするエンタメ全般、青春やお仕事モノ、人生の一コマを書いたホッとするお話が好きです。
最近は時代小説や海外物にも挑戦中です。
基本的に好きな作家さんの作品を多く読んでいますが、新しいジャンルや作品にも興味を持って読んでいます。




『蘆屋家の崩壊』の続編。今回も夢なのかうつつなのか、不思議な世界が繰り広げられる。
『蘆屋家の崩壊』からどのくらい経ったのか分からない。 そもそも時代設定もよく分からない。 少し古…




豆腐好きという珍しい共通点で繋がった猿渡と伯爵コンビが様々な怪異に出遭う。単なるホラーではない、表現の難しい作品。
『生業は怪奇小説を書くこと』の通称・伯爵と、『三十路を超えて未だ定職に就けずにいるようなぐうたら』の…



ストーリーもキャラクターも全く違うのに、読み終えると何故かクリスティの『春にして君を離れ』を思い出す…。
上下巻まとめての感想です。 映画化もされているので、内容はご存じの方もいるとは思いますが、改めて。…




将軍家斉お気に入りの台所人・鮎川惣介。幼馴染の大奥添番・片桐隼人とコンビを組んで今回挑むのは、火事の最中に起きた不審死と贋金作りの探索。人並み外れた嗅覚は、どのような真実を嗅ぎ分けるのか。
《包丁人侍事件帖》新シリーズ第三作。 「新」と付いているのは途中で出版社が変わったせいであり、《包…




『バカで有名な大学』を卒業した中尾ちゃんと後藤ちゃんも29歳。おバカだからって、この世の道理が分からないわけじゃない。見た目と中身は同じじゃない。
再読のため、文庫での書評アップ。 『東京の僻地にある、バカで有名なユーラシア大学』で『充分過ぎ…



学校の部室に住み着き、オタク趣味にどっぷり浸る『駄目人間(何故?)』の裏染天馬シリーズ短編集。箸休めとしてどうぞ。
「もう一色選べる丼」 トレーと食器の返却し忘れは即、食器の持ち出し禁止となる学食で、トレーと食器が…



廃嫡された元旗本の浪人、今は動物探偵の椎名貫太郎シリーズ第二作。今回はカラス探しと知り合いの野良猫の驚きの恩返しの二話。
恋女房と一緒になるために実家から勘当され、今は動物探偵をしながら腕利きお針子の奥さんのお陰で気ままに…



ひょんな経緯から『生き物探し』を生業とすることになった浪人・椎名貫太郎と、そのきっかけを作った隠密同心・直会春平のコンビが様々な事件に挑む第一弾。
旗本家の嫡男でありながら田舎育ちのお針子と出来ちゃった婚。 勿論親に許される筈もなく勘当され、代わ…




『これまで連城三紀彦のミステリーを読んだことがない人に向けて』をコンセプトに、連城先生をリスペクトする4人の作家が選んだ6編。綾辻さん×伊坂さんの対談も収録のおまけ付き。
連城さんと言えば二転三転、または情緒的、昭和的恋愛絡みのミステリーというイメージ。 そんな連城さん…




曰く品ばかりを扱う古道具屋《皆塵堂》を舞台にしたドタバタ人情ホラーシリーズ完結編。終わってしまうのが勿体ないくらい最後まで楽しかった。
幽霊や怪現象が現れる『曰く品』ばかりを扱う古道具屋《皆塵堂》。 店の人間や集まる人々もくせ者ばかり…



謎が謎を呼び、読み手によって色んな解釈が出来そうな作品。あなたならどう解釈しますか?
たくさん書評が上がっているなと思ったら、献本だったのですね。 そのため、内容は詳しく書きません。 …



過去を封印し、今あるものを守ろうとする清之介。その過去を突き付け清之介の真の部分を引きずり出そうとする信次郎。何とか上手く手打ち出来ないものかと思案する伊佐治。三人の関係の結末は…。
『面白い』かどうかで事件に向き合う信次郎。 何かと盾突くし嫌味を言うし当てこすりを言うし、実に嫌な…




清掃人探偵・キリコシリーズ第五作にして最終巻。やはり重たいものの、少しでも前向きで終われて良かった。
真夜中のオフィスビル、英会話学校で華やかな格好をした若い女性清掃人を見たなら、それはキリコ。 若い…




『野良女』『校閲ガール』のようにぶっ飛び過ぎず、かと言って落ち着き過ぎず。じっくり読めてちょこちょこ笑える。そんな初期の宮木作品。
最初に読んだのは2009年なので、久しぶりに再読してみました。 それ以降、宮木作品はちょこちょこ読…



2004年デビュー、2009年に急逝された、あまりに短いキャリアで去ってしまった北さんの遺作。
元武士で今は飴売りをしている三佐。恋女房の小紋と二人、慎ましく暮らす一方で、町の相談役のようなことも…



幻の第11代将軍、家基の謎の死を巡っての男たちの闘い。今も昔も権勢者たちに翻弄される者がいる。
第10代将軍・家治の息子である家基が突然の夭折。 書院番士として家基に仕えていた坂木蒼馬は『家基さ…




「校閲ガール」の番外編。無礼で無駄にオシャレな校閲者・河野悦子が周囲の人々にズバッと物申す。
『校閲ガール』 の番外編。 ファッションが大好きでファッション誌の編集部に行きたかったのに…




14歳の三人の男女が、六甲山で過ごした甘酸っぱい夏。しかしその裏で起こった事件の真相は見えていない。
読み終えて感じたのは「巧いなぁ」の一言だった。 父の友人に誘われて、彼が別荘を持つ六甲山で夏休…




老舗の寄席《神楽坂倶楽部》の席亭代理から席亭後継者へ進むか、元の編集業へ戻るのか。希美子の決断と寄席で起こるトラブルと。シリーズ第三作。
生き別れだった父が病に倒れ、急遽、老舗寄席《神楽坂倶楽部》の「席亭代理」として寄席を切り盛りすること…




間違って先に読んでしまった『雪まろげ』の前段の物語。『雪まろげ』の第一話が、捨吉を拾う喜十・おそめ夫婦側の視点で再読出来る。
先日間違って先に読んでしまった、 『雪まろげ』 の前段の物語である。 冒頭、古手屋(古着屋)…