葡萄が目にしみる



 
  

「過剰な自意識」という、懐かしいメロディーを奏でる青春小説。
1960年代のヒット曲、スタンダードナンバー「煙が目にしみる」を連想させるタイトルだ。スタンダードナ…
					本が好き! 免許皆伝
					書評数:862 件
					得票数:25661 票
					
「本が好き!」に参加してから、色々な本を紹介していただき読書の幅が広がりました。



 
  

「過剰な自意識」という、懐かしいメロディーを奏でる青春小説。
1960年代のヒット曲、スタンダードナンバー「煙が目にしみる」を連想させるタイトルだ。スタンダードナ…



 
  

切り裂きジャックの正体もさることながら、どうして突然事件が終息したのかを描いたところが面白い。華やかで猥雑なヴィクトリア朝ロンドンで、有名なあの人やこの人に出会ってください。
1888年、ロンドンで娼婦の連続殺人事件が起きた。その手口は残酷で猟奇的、犯人の正体はいまだに掴めて…



 
  

言葉や文章を自分の友人にするためのガイドブック。寺山修司の文章もまた、名言である。
詩人で劇作家という言葉のプロは、どんな「名言」を選ぶのだろうと興味を持ち手に取った。だが、集められた…




 
  

元教師と殺人罪に問われた教え子は、拘置所で向かい合い本を読む。人間が本によって救われてゆく過程を感動的に描いたノンフィクション。
アメリカには、一流大学の卒業生を(教員免許の有無は問わず)教育困難地域に派遣するNPOがある。著者が…



 
  

時を超えて届く、その土地に生きた人々の祈り。
江戸の昔、私の生家のすぐ近所は鷹匠屋敷だったそうだ。今は大きな病院が建っているが、その頃の周囲は静か…




 
  

愛情込めて紡ぎ織られたショールのような肌触り、優しい温もりに包まれる再生の物語である。
その町はどこからでも岩手山が見えて、山腹を通って流れてくる湧き水は冷たく澄んでいる。絵本の風景を模し…



 
  

舞台は19世紀のロンドン、難事件解決に辣腕を振るうは、才芸並びなきボヘミアのフロリゼル王子なり
『宝島』などでお馴染みのスティーブンソンによる冒険物語である。時は19世紀、ロンドンに滞在中のボヘ…




 
  

何度読んでも、そのたびに心を慰めてくれる作品である。
副題に「書物を愛する人のための本」とあるが、全くその通りである。特に、紙の本の佇まいを愛する人や、本…



 
  

心から楽しめる、上質なファンタジー。遠野物語とハリーポッターと夏への扉を混ぜ合わせて、こんな面白いお話が出来上がるとは!
読み始めは不安だった。だって、蛇を恋人にする女子の話なんですよ。とぐろ巻いてチロチロ舌出すあれですよ…




 
  

女たちの、夜明け前。
絵子は、本を読むのが好きだ。自分の心を揺すぶる感情を、言葉にしたいとも思う。絵子の生きている世界には…



 
  

この世は、愛おしくも不思議な驚きに満ちている。
「科学道100冊」 のうちの1冊であるこの本は、「里奈ちゃんへ」と始まる数十通の手紙で出来ている…



 
  

何をどう間違えたのかを検証するために、未知の新たなウイルスに備えるために。
著者の姿をテレビで見かけない日は無いくらいだ。感染症学がご専門の岡田晴恵先生による新型コロナウイル…




 
  

「生きがい」について考察する本書は、人が最も大切に抱いて人生を歩んでゆくべきものを示唆している。
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」というセリフを耳にしたこともおありだろう。日々の平穏に流されていたら…


 
  

子ども時代の挫折本に再挑戦してみた。
☆上下巻合わせた感想です。 当時は別の出版社の児童向け名作シリーズの一冊だったと思うが、子ども…



 
  

弱者と強者、優劣の序列が支配する世の在り様についての問いかけに満ちている。
樺太アイヌとポーランド系ロシア人、本書の主役はどちらも実在の人物である。白瀬中尉の南極探検隊に犬橇係…




 
  

等身大の青春の、不安も痛みも重苦しさも、瑞々しく心に突き刺さる。
フィギアのコスチュームをつけた少女の表紙と、「スピン」というタイトル、スケート競技にかける青春物語だ…



 
  

「我らの町を造らん」遊郭吉原に、ひとつの文化の基礎を築いた人々の物語。
何やら不穏なタイトルが印象的だ。儚く舞い散る花びらの「落花」と、暴力的な連想を促す「狼藉」を掛け合わ…




 
  

懐かしい本に彩られた物語の、最後を飾るタイトルを見たとき、かの有名な絵本とこの作品のテーマが響きあい、感動が押し寄せた。
たくさん素敵なものが詰まったこの本の、最後のページを閉じたとき、涙がこぼれそうになった。人間は、辛い…



 
  

光秀の行動原理を中心に据え、本能寺の変を全く描かないまま、それが歴史の必然であったことを示した小説。
明智光秀と言ったら、「クーデターには成功したのに誰もついて来てくれなくて、たった三日で敗色濃厚になり…
 
  



 
  

孤独と劣等感を糧に、アメリカのシンボルを生みだした芸術家の生涯。
世界の人気キャラクター、チャーリー・ブラウンとスヌーピーと仲間たちは、新聞漫画『ピーナッツ』の登場人…