買い物の科学





社会心理学者が行動経済学などの研究に基づき「なぜ私たちがそれを買うのか」を科学する。
昭和時代には、安いものはだいたい粗悪品で、安い食品はおいしくありませんでした。ところが、ここ十数年…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2356 件
得票数:40274 票
片道45分の通勤電車を利用して読書している
アラフィフ世代の3児の父。
★基準
★★★★★:新刊(定価)で買ってでも満足できる本
★★★★:新古書価格・kindleで買ったり、図書館で予約待ちしてでも満足できる本
★★★:100均価格で買ったり図書館で何気なくあって借りるなら満足できる本
★★:どうしても本がないときの時間つぶし程度ならいいのでは?
★:う~ん
★なし:雑誌などの一言書評
※仕事関係の本はすべて★★★で統一します。
プロフィールの画像はうちの末っ子の似顔絵を田中かえが描いたものです。
2024年3月20日更新





社会心理学者が行動経済学などの研究に基づき「なぜ私たちがそれを買うのか」を科学する。
昭和時代には、安いものはだいたい粗悪品で、安い食品はおいしくありませんでした。ところが、ここ十数年…





「自己責任」では片づけられないグレーゾーン&軽度障害者の生きずらさ。
『累犯障害者』 から10年。普段は本を読まない人や中高生でも読める内容にまとめられたのが本書。 …





今本当に必要なのは偏差値45~55の高校生向けの「それでも日本人は戦争を選んだ」ではないのか。
この本の基礎にあるのはジャン=ジャック・ルソーが18世紀に説いた 戦争とは、相手国の憲法(最…





障害者総合支援法下での最新情報が欲しい。それでもおそらく障害者を取り巻く環境は多くは変わっていないのだろう。
刑務所が知的障害者の福祉施設化していることを告発した本の文庫版が出版されたのは2009年。すでに15…



誰もが習字をしたことがあるからこそ、「書」とどう接するのかを改めて考える。
日本で教育を受けたことがある人なら「書道」の時間に筆をとり和紙に字を書いたことがあるはず。それなのに…





中国の広大な後背地である「農村」の人々は何を考え、どこに向かおうとしているのか。実は日本の首都圏外と同じようなことが起きつつあった。
20世紀後半、私は学生のころ中国とかかわっていた。 鄧小平の「先に豊かになれる地域と人から豊かにな…





知っているようで知らなかった「女給」の歴史。映画館で生まれ、関東大震災が育て、空襲・GHQにより滅んだ束の間の職業。
太宰治『人間失格』、谷崎潤一郎『痴人の愛』など戦前を舞台にした小説には、「カフェー」を舞台に「女給」…




完全分業の輪島塗。壊れた工房を見ると復興に何年かかるかわからない。
「能登半島地震」で輪島は壊滅的な被害にあっている。 SNSでもいろんな工房の被害情報が流れてく…





「戦争を語りつぐ」とは説明することではなく、実感を重みを伝えること。小さい子にいかに戦争を伝えるか。
私は図書館で読み聞かせをしている。これまで戦争をテーマにした本を読んだことがない。戦争をテーマにした…



あなたが見ている「荒川」は荒川じゃなかった。川とどう付き合うか、荒川と人との400年の歴史
『家康、江戸を建てる』 の大きなテーマでもあった利水と治水。江戸幕府は、どちらかというと「利水」を…




良き諜報員は自身の良心に従った。なぜ、これほどのロシア語と人脈作りの能力を持つ人物を日本は戦後に活かせなかったのか。
戦前の外交官・杉原千畝のわかりやすい評伝である。私も杉原千畝というと、リトアニアで数多くのユダヤ人…





自分が経験できなかったもう一つの人生を味わうために本を読む。今回はバッタ博士になってモーリタニアへ。
「本を読む」動機とは何か。 自分が好きなことをもっと知りたいと思うこともあれば、自分が経験でき…




英米法のような判例=先例主義の江戸時代。一般武士層出身の江戸留守居役たちは藩を守るべく結束し、そして飲んで騒いだ。
江戸時代を舞台にした歴史小説などを読んでいると、江戸留守居役が出てきて藩の金を吉原などで散財している…



北武蔵ではなく南武蔵に国府が置かれた理由が古墳と横穴墓から見えてくる。
テーマは古墳である。古墳というと卑弥呼の墓ではと言われる箸墓古墳や大山古墳(仁徳天皇陵古墳)といった…




ウクライナ戦争で最も有名になったロシア軍事研究家・小泉悠が綴るロシア人の日常。プーチン政権が続く以上入国できない著者が綴った点にいろいろと思う。
ウクライナ戦争がはじまり4か月が経過した。ウクライナに降伏を勧めた「知識人」たちが画面から消えた一方…




本当にこのミニチュアのとおりの現場。自分が孤独死しないなんてことは絶対に言えないよ。
著者は、ごみ屋敷や孤独死して体液などがこびりついた部屋を専門とする特殊清掃に従事している。ごみ屋敷な…



慶安太平記というより寛永太平記。事実上、松平信綱と保科正之の半生。
真・慶安太平記というからには、どんな慶安の乱(由井正雪の乱)が描かれるのかワクワクしながら読み始めた…



読書は格闘技であり、感想戦でもある。この本を批評するにしてもまずは読まなきゃ始まらないし、みんな「本が好き!」で書評を書こう。
著者である瀧本哲史氏は、東大からマッキンゼーに行き、エンジェル投資家として活躍した天才である。彼は東…




「生き残った女の子」たちの独白。ブレジネフ時代によくぞここまでインタビューができたものだ(1・2巻の感想)
NHKの「100分de名著」にも取り上げられている『戦争は女の顔をしていない』のコミック化作品である…





アメリカ軍と兵士たちが見た日本の戦術と日本兵の姿。目先の合理主義を積み重ねた結果が見えてくるが、この思考方法は今も同じではないか。
もうすぐ8月15日である。230万人の日本兵が戦死(戦病死・餓死)した。日本兵はいかに戦ったのか、そ…