愛は血を流して横たわる




イギリス流ユーモアの基本は、上品な皮肉なのでしょうね。
エドモンド・クリスピンと言えば、真っ先に思い出すのは、玩具屋が一日で消えうせる、という大トリックで有…

本が好き! 1級
書評数:2281 件
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「本職」は、本というより映画です。
本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。




イギリス流ユーモアの基本は、上品な皮肉なのでしょうね。
エドモンド・クリスピンと言えば、真っ先に思い出すのは、玩具屋が一日で消えうせる、という大トリックで有…



子供は「悪い子」が大好きです。
恐らくは海外に長期出張している、パパの姿を見たいがために、男の子が、高い塔を作れば、遠くにいるパパも…




目に表情を持たせにくい、おおはくちょうを題材とした作品です。
手島圭三郎さんの版画で描かれる動物たちは、その野性味が残った、生き生きとした表情が、とても魅力的なの…




「北の森から」と名付けられたシリーズの一冊です。
この「北の森から」と名付けられたシリーズのテーマは家族だと言って良いでしょう。登場する動物たちが、何…




絵本の静止画をベースにDVD化するという、ある意味で、実験的な試みです。
見ながら(読みながら?)、まず思い出したのは、大島渚が撮った、白戸三平原作『忍者武芸帳』(1967年…





全映画ファン必読の書。
本書は、映画監督ジョン・ヒューストンの自伝です。『ウディ・アレンの映画術』を出版した清流出版社から出…





無駄という無駄を削ぎ落とした、ハードボイルドの傑作。
ハメット原作の映画は何本かありますし、中でもジョン・ヒューストン監督の処女作『マルタの鷹』(1941…




本の題は「エタシペ」の「シ」が小文字になっています。どういう発音をするのでしょうか。
アイヌ語に関しては、残念ながら、ほとんど知識がないのですが、文字文化がなかったために、歴史的文献があ…




これは、世界中どこにでもある、堕天使の物語です。
この物語の主人公はオオシジキという鳥で、解説によると、オーストラリアからの渡り鳥だそうです。4月下旬…




映画に、これほどの影響を与えた小説は、他にないでしょう。
極めて現代的なテーマを持つ、この小説が出版されたのは1818年です。ボリス・カーロフ扮する、誰もが知…




版画でフクロウを描いて、手島圭三郎さんの右に出る人はいないのではないでしょうか。
本書の物語は、高い山に住むシマフクロウの神が、自分を馬鹿にする、若いシャチの群れに腹を立て、大きな翼…




「年寄りの冷や水」がテーマです。
年老いて、いつもひなたぼっこをしたり、ごろごろしているウサギが、天気の良さに誘われて、遠出をしてみま…




『エタシペカムイ』同様、争いの馬鹿らしさを語る物語です。
昔話で、争いや戦争の馬鹿らしさを直接の主題にしているものは、案外少ないかもしれません。 藤村久…





「素晴らしい」という単純な賛美の言葉が、本書に対しては物足りなく思えます。
作者自身の『私のふるさと』と題されたあとがきが、本書の背景をもっとも簡潔かつ明快に語っているので、引…





絵が素晴らしい!
物語としては、おすのしまふくろうの巣立ちから始まって、気に入っためすとつがいとなり、そして子供の誕生…




「こんなことを言うと不真面目だと思われるけど、本当なんだ。僕はすごくいい加減な映画監督なんだよ。」(本文より)
本書は、著者エリック・ラックスの、ウディ・アレンとの36年間にわたるインタビューを、まとめたものです…



![二十歳の原点 [新装版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51X6peKCOHL._SL160_.jpg)
「私は二十歳だった。それが人生で最も美しい時だなんて、誰にも言わせない。」(ポール・ニザン著『アデン・アラビア』より)
私の知人で、あやうく鉄道自殺をしそうになった男性がいます。彼は、仕事に思い悩み、色々なことが頭をめぐ…



![二十歳の原点序章 [新装版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51kOwTy3qQL._SL160_.jpg)
「生きてゆくのは ああ みっともないさ あいつが死んだ時も おいらは飲んだくれてた そうさ おいらも 罪人のひとりさ ああ 又あの悲しみを おきざりにしたまま」(岡本おさみ作詞、吉田拓郎作曲『おきざりにした悲しみは』)
本書に納められているのは、高野悦子さんの1966年11月23日より、1968年年末までの日記です。大…



![二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5176JmgyhRL._SL160_.jpg)
本書から3冊、高野悦子さんの年代に沿って、読むことをお勧めします。
「まっ白でそして新しいくつをはいて ジロと散歩にいった こおりをバリバリとわって ザクザクとシモをふ…



一つのスタイルではありますけれど…
読んでいて、思い出したのは、『ダロウェイ夫人』に対する、バージニア・ウルフの自序です。彼女は、その中…