夢を売る男

本好きにぴったりの作品。世間の荒波にもまれ作家として成功した百田尚樹さんの出版業界へのエール。
本を読むたびに学術書、小説にかかわらず、文字で物事を表現できる人は、すばらしい才能をもっていると常…
本が好き! 2級
書評数:26 件
得票数:109 票
還暦すぎのじいさんです。炭鉱のあった九州に小学生のころおりました。高校を出て就職し自分で本が買えるようになりました。五木寛之さんの「青春の門」が週刊誌に連載され、青春の思い出の募集があり、炭鉱の長屋で育った思い出を書いて応募したら、五木さんのサインが入った文庫本をもらったのが、本との印象深い出来事です。

本好きにぴったりの作品。世間の荒波にもまれ作家として成功した百田尚樹さんの出版業界へのエール。
本を読むたびに学術書、小説にかかわらず、文字で物事を表現できる人は、すばらしい才能をもっていると常…

博覧強記の漫画家黒鉄ヒロシさんと、東大出の評論家西部邁さんが、経済、教育、国家などを語りあう対談集。
黒鉄さんは、テレビで「千思万考」という歴史上の人物論を展開するコーナーを持っておられますが、この対…

この世の中、名もなき多くの人々のひたむきな仕事で成り立っていると実感できる作品。
作品は、電力という社会の血液とも呼べるインフラを止め都市機能を混乱させ、公衆の面前で繰り広げられた…

正義を支えるはずの警察官にもいろいろあるんだという世界が描かれます。多くの警察小説を書かれている今野敏さんの作品です。
今野さんの作品にはリアリティがあるように感じます。現在(14年3月)地上波で放送されている今野さん…

働くってこのようなことなんだと目からうろこが落ちるような、すべての働くに贈るエールです。
空前のヒット作となったテレビドラマ「半沢直樹」の続編の小説です。これはその半沢が、人事で出向させら…

権力闘争とはこんなにも過酷なものなのか。江戸時代幕末の世情混沌とする中、悲劇のすべてを背負わされた会津藩の叫び声が聞こえてきます。
今年の大河ドラマ「八重の桜」に触発され、積んどいたからひっぱりだして読んだものです。 書名の副題…

強烈な個性を発揮する監督と高校以来引きずる足の故障、それらと戦いながら、いまや正月の国民的関心事となった箱根駅伝を駆け抜けた青年の成長の物語。
克明な練習日誌をめくるように物語は進んでいきます。 高校以来の足の故障を引きずりながら、箱根を走…

走れるのもだめ、泳げない、せいぜいできてピンポンぐらいの運動神経しかない小生からみると、なんともうらやましい主人公ではあります。アマチュアスポーツで多くの耳目を集める「箱根駅伝」を走った青年の物語。
箱根駅伝の予選会の結果や過去の記録保持者などの特集が新聞紙上をにぎわす時期になりました。それに触発…

「国富論」というと中学の頃、歴史で習ったアダム・スミスのそれを思い浮かべますが、今年、政府の経済財政諮問会議の専門調査会長代理として「日本型資本主義」をめざす報告をまとめられたかたの著作です。
数々のベンチャー企業を成功に導いてきた著者が実務をとおして得られた知見が、簡潔な文章にされ、項目立…

上にたつ人はこんな心根でないと、人はついてこないよねと思わせる秀吉の関東侵攻に立ち向かった武将の物語です。企業でも家庭でもこんな上司や主とともに生きていたいと思う人は多いのではないでしょうか。
ヨーロッパに「ノーブレスオブリージュ」という考え方があるそうです。社会的に高貴な身分の人に課せられる…

タイトルは、国民の多くの方の支持を得られ、そうなってほしいと願っているのではないでしょうか。その実現に向け様々な提言がなされています。本書は農業を支える多くの人々への応援歌だと思います。
ずいぶん昔に購入した本でわが蔵書「つんどく」のひとつです。 自由貿易の取り組みを加速するであろうT…

歴史に名を刻んだすごい人でもなく普通の武士を描くことにかけてはこの人の右に出る人はいないのではないでしょうか。人生はこんなふうに生きなきゃと反省させられることしきりの小説であります。
葉室さんの朝日新聞の「おやじのせなか」という記事を読んで、小説の主人公の考え方の一端がわかったよう…

数々の脚本を書かれているジェームス三木さんの小説です。現行の日本憲法の作成に携わった人々の熱意が伝わってくるような物語です。
ジェームス三木さんというと、NHKで放送された丹下左膳を描いた五味康祐さん原作「薄桜記」の脚本家と…

半澤直樹を日本一有名な銀行員にした池井戸潤さんの傑作。先日のイプシロンの打ち上げ成功の影にこのようなすばらしい技術をもつ中小企業がこの国の宇宙開発を支えているのかもと想起させます。
感銘を受ける作品で、登場する技術者にみなさんに「おめでとう」と声をかけたくなる作品です。現実は努力…

男性が女性に比べ短命な理由がわかりました。決して会社務めの勤続疲労でもストレスでもないのですね。種を受け継いでいく女性こそ生命の基本仕様とは、すべては神の御心のままにですかね。

この国の舵取りをする官僚への応援メッセージなのではないでしょうか。累積債務が1000兆円という天文学的な金額の日本。課題を先送りしてはいけないとの警鐘はだれもが理解していると思うのですが。

幼少のころ嵐寛十郎が演じた荒木又右衛門の「かたきうち」の物語。武士とは日本の文化を支えその生き方をとおして日本人を体現したものと痛感させられます。
この作品の荒木又右衛門を生き方をとおして、武士像が沸々とよみがえってくる感じを受けます。 このよ…

天下人とはなんと苦労の多いものかと感慨深い印象を残す時代劇小説のすばらしい作品です。土井利勝や松平信綱の徳川幕府の礎を築いた男の物語。

世の中には文房具ずきがいるものです。小生もそのひとり。あこがれの高級ブランド万年筆がずらりと登場します。こんな一本死ぬまでに一度でいいから手にして、エッセーのひとつでも書いてみたい気分になります。

立原正秋さんの作品の中で最高。読み出したらとまりません。主人公のストックな生き方に引き込まれていきます。