半生の記

松本清張さんが長者番付の常連として名を連ねるほど売れていた時代がありました。努力を重ね作家として不動の地位を築いた清張さんには頭がさがります。清張ファンのみなさんには必読の書ではないでしょうか。
本が好き! 2級
書評数:26 件
得票数:109 票
還暦すぎのじいさんです。炭鉱のあった九州に小学生のころおりました。高校を出て就職し自分で本が買えるようになりました。五木寛之さんの「青春の門」が週刊誌に連載され、青春の思い出の募集があり、炭鉱の長屋で育った思い出を書いて応募したら、五木さんのサインが入った文庫本をもらったのが、本との印象深い出来事です。

松本清張さんが長者番付の常連として名を連ねるほど売れていた時代がありました。努力を重ね作家として不動の地位を築いた清張さんには頭がさがります。清張ファンのみなさんには必読の書ではないでしょうか。

城山三郎さんは経済界の重鎮の物語を多く書いているが、その作品群のなかでも、私がもっとも愛する作品であり、公職に身をささげるとはこのような生き方をさすのかと感じ入った作品です。
英国は身分階級の国である。その英国の貴族階級に「ノーブレスオブリージュ」と呼ばれる考え方があるそう…

すさまじいの一言につきる作品。主人公は善人ずら社会に、平然と悪を成し遂げようとする。近い将来日本にこのような事態が招来するのではないかと予感させるような作品に感じます。





幕末、明治維新と連なる激動期、体制変革に大きく関わった土佐藩・山内家の礎を築いた山内一豊の物語。時流を見極め、その時々の権力者に仕え、名を成してく姿は、サラリーマンの処世にも通じるのではないか。
幕末になってその動向を注視された土佐藩、その始祖、山内一豊の出世物語。 戦場での働き一本で、よ…

ひとつのことに打ち込める人生ってすばらしいと思える小説です。戦国武将でもなく名君でも人物が日本に歴史にいて、世界に誇れるような功績を残したとは、記憶に残る一遍だと思います。





司馬遼太郎さんは男の典型を数多く描いていますが、武士に憧れた土方歳三の生き方をとおして、志の尊さを、現代に生きる男たちにつきつけ考えさせたのではないでしょうか。