いくつもの週末

新婚を脱出するかしないかぐらいのエッセイ。男性は結婚制度そのものを語りがちだけど、そんな理屈あほくさーって思っちゃう。
[asin:4087473198:detail] 買戻しちゃったエッセイ。わたしはこのエッセ…

本が好き! 1級
書評数:112 件
得票数:69 票
レビューは約300文字縛り。
でも時々約束を破っちゃいます。
村上春樹さんは新刊でもつい買ってしまいます。
よしもとばななさんはハードカバーでも持ち歩いちゃいます。
川上弘美さんはやっぱり最後には開いてしまいます。

新婚を脱出するかしないかぐらいのエッセイ。男性は結婚制度そのものを語りがちだけど、そんな理屈あほくさーって思っちゃう。
[asin:4087473198:detail] 買戻しちゃったエッセイ。わたしはこのエッセ…

果てしなくポップなわんちゃんたちの物語。思ってるよりファンタジーじゃなくって、想像するよりおもしろいと思います。
ミニチュアダックスはよくしゃべりそうだ。まったく。 「カサブランカの理髪師」「函館」「アマゾ…

『千の風になって』の作曲者であり、芥川賞作家の新井さん。あれだけ優しい曲が書ける人だから、文章だって優しいです。
カメラマンと犬はこの本の続編。といっても短編だったから嗅ぎ取りながら読むのも面白かったけれど。主人…

村上春樹は今でこそヒマさえあれば開く作家ですけれど、これを読んだころは「春樹の新刊」がはじめてだったもので。初々しいレビューになっております。少年成長物語、村上春樹バージョン。
図書館で待ちきれなかった。だって半年待ちだって。マジですか。 わたしはものすごく村上春樹が…

石田衣良さんは池袋シリーズでファンになって読んでいました。なんといえばいいんだろう。女性的アプローチだけどやっぱり男性なんだどこまでも。
いつもいつも複雑な思いにさせられるのはなぜだ。死んだ男の生きる道。 いつ読んでも、どれを読…

この本のタイトルでamazon検索したらとんでもない写真がたくさん出てきました。びっくりした。それはさておき。なんとも苦しい本です。
不自由であることを求めてしまうのは、こういうのではないけど分かる。溶け出しそうな息苦しい緊縛。 …

ジャケ買いならぬ、ジャケ借りだった記憶が。図書館ってたくさん本があるから、ひときわ目を引く表紙にはついつい負けます。
双子といとこと夏。ぐんぐん進んでいくのではなくて、でも夏は強引にやってくる。ぽーっとしながらこうい…

宗教というのは、日本に生まれて育った自分にはあまり縁がないものだと思っていた。でも、年を重ねるにつれ不思議にひきつけられる。カルトではなく宗教に。
はっきり言って、敬遠していました。だって父の本棚にこの人の本があるんだもの。幼いころ手にとってみた…

一時期彼女の本をよく読みました。この本で衝撃を受けて、海の仙人で完全にやられた。そういう記憶があります
これを読んだときすごい衝撃が走った記憶があるんだけど、今はそうでもなかった。大人になったのか、恋を…

谷崎や太宰や漱石なんて、学生時代に読んで済ませておけよと思う。思うけど、ひねくれた思春期を送っていればいるほど、文豪なんてぜってー読まねぇ! みたいになるもんだ。大人で出会ってよかった。
知人に勧められて。 谷崎=変態と思っていたけれど、間違っていなかった。あ、変態はどちらかと…

梅雨という季節は、どうしてこんなにいろんなことを思い出すんだろう。容赦ない夏の訪れが梅雨という季節を強引に上書きしちゃうからか。梅雨の間に、それを惜しんでいるような気分になるからだろうか。
梅雨の時期に読み返すことが多いこの本。雨の日の透明感がそのままここにあるような。雨の日なんて出勤せ…

よしもとばななさんは、愛してやまない作家さんの一人です。夏になるとTUGUMIかN・Pか哀しい予感をつい読んでしまいます。例えば、夏祭りみたいな気分のときはTUGUMI。
たぶん一番最初のばなな。いつもは夏に読み返すのだけど。 最初に読んだころ、とにかくつぐみに…

三浦しをんさんは、デビューのころからなぜだか気になって読んでいました。気づいたらエッセイとかまで。そして気づいた。これはライトノベルではなかろうか。
映像化しやすい小説としにくい小説がある。これは圧倒的にしやすい小説。読んでるだけで映像が動き出す。…

サリンジャーは苦手なんです、って本好きの部長に話したら、あれはいわゆる「混沌」だからねと言われて納得しました。同じ混沌ならバロウズ読んでみたらって。うん。
残念すぎる脳みそのためか、まったく分かりませんでした。再読にもかかわらず。再読にも……。 …

疾走感がすごい。まるで雑誌をめくっているようなペースでページを繰ってしまう。でも書いてあることはしっかりと届くよ。こんなの高橋源ちゃんぶり。
犬も人間も一緒だと思う。大事に大事に育てられて異種を知らないもの、食うか食われるかの世界しかし…

西さんは昔から好きだったんだが、最近漫画を買っていなくって。久しぶりに読んだら「えれが」のころよりさらに冴えていてさすがだと思った。えらそうにすみません。
西さんは好きなんだ。でも久しぶりだった。 枯れ専ってあるぐらいだから年上の、すごく年上の男…

長崎出身のイギリス人。日本人の血が流れている外国人。外国文学が苦手だと思っていたわたしには衝撃的な出会いでした。
部長さんからいただきました。アザーッス。 はじめてのカズオイシグロ。はじめての日本生まれ…

女って図太い。今更だけど。図太いからといって繊細じゃないわけじゃない。でも繊細だからといってエグくないなんてことはない。
しょっぱいドライブのほかに2編あるのだが、しょっぱさにもいろいろありますが、それらもまたしょっぱい…

川上弘美さんの本には不思議な生き物が出てきたり気持ち悪かったりする。でもこれはそんなのがなくって、でも果てしなく川上ワールドだった。
家族小説、青春小説。どっちでもいいでしょと言いたくなるような、爽やかな後味の良い作品。 物…

時に人は「日常など誰にでも起こりうることで、あえて文章にする必要はない」と言ったりする。けれど日常の積み重ねが人生そのものであるから、わたしはないがしろにしない。
眠り人形、花嫁、当節結婚の条件を収録。 ドラマ化されていた物語たちのようだが、見たことがな…