三月

短大を出てから20年ほど経った女友達が数人。学生時代は一緒に遊んでいた仲なのに徐々に疎遠になるどころか、気が付けば卒業したっきり会ってない、なんてこともよくある話で、それがここにきて、一本の電話から!
学生時代の友だち、って、人生のかなり生臭い時期を共に過ごした仲であることを思うと、すっごく会いたい、…

本が好き! 1級
書評数:857 件
得票数:5895 票
本と映画が大好きなお母さん。
自宅で中高生のための家庭教師をしながら地元の単館系映画館発行の月刊誌に毎月映画の紹介文を書いてます。
三毛&二毛のチビ猫二匹と先住のサビ猫がいます。(#^.^#)

短大を出てから20年ほど経った女友達が数人。学生時代は一緒に遊んでいた仲なのに徐々に疎遠になるどころか、気が付けば卒業したっきり会ってない、なんてこともよくある話で、それがここにきて、一本の電話から!
学生時代の友だち、って、人生のかなり生臭い時期を共に過ごした仲であることを思うと、すっごく会いたい、…

そっか、だから加賀恭一郎は日本橋署に来たのか!と彼の背景や気持ちが明かされる。 冷静で温かい捜査を見せてくれる彼が好きだったので、いつも以上に加賀目線でお話を追ってしまったように思います。(#^.^#)
宮本康代はその日のことを、何十年経った今でも明瞭に覚えている。 という冒頭。 既視感がなくも…

大好きな「つむじ風食堂の夜」「それからはスープのことばかり考えて暮らした」の番外編。 「それから…」のサンドイッチ屋さんの息子さん・リツくんが電車に乗ってつむじ風食堂に通ってくるという設定が楽しいです。
吉田篤弘さんの文章は、いつも穏やかに語りかけてくる優しい詩情が大好きです。 12歳のリツくんは…

仕事の関係で偶然出会った二人の佐藤さん(同い年の31歳で誕生日まで一緒)。1人は女性でデザイン事務所勤務&フリーのライター、もう一人は男性、建設会社に勤めている…。
津村さんの小説を読むと、“働く”ことに対して、自己実現だの、夢だの、なんて言ってる場合じゃないんだな…

“人と違うものが視える”男の子、ユウスケ。母はそんなユウスケを「羨ましいわ」と優しく見つめるのですが、ユウスケは幽霊や時を超えた旅人たちに頼みごとをされたり、驚かせられたり。
ユウスケ、3歳のころから始まるこの物語。 主な舞台は、ユウスケの住む町に流れる佐々良川のほとり…

あはは・・!(#^.^#) タマキングの“ゆる旅”は快進撃です。
日本全国、と言いながら、まだ半分の都道府県にも行ってない、とあとがきにあったけど、 そもそも、タマ…

元銀行員の政こと国政と、いまだ現役の簪職人の源こと源次郎は、墨田区の荒川と隅田川に挟まれた町に住む幼馴染の“爺い”たち。全く性格の違う二人ながら遠慮のないやり取りの中から見えてくる優しさが楽しいです。
堅い仕事を定年まで勤め終え、悠々自適のはずの政なのに、今でも職人として仕事を持ち、弟子と丁々発止のや…

元気な時代ものと来たら、まかてさんでしょう。(#^.^#) 今回は幼馴染のアラサー江戸女三人組の伊勢抜け詣りのお話。 それぞれの物思いがよくわかり、また道中のあれこれも楽しかった!
抜け詣り、というと、訳も分からずおたなを飛び出してしまった丁稚さんがするもの、みたいなイメージがあっ…

朝井リョウくん、今度は養護施設を舞台にした物語ですか。 高校生・大学生・若者というイメージが強かったから意外だったけど でも、上手になったんじゃない?(#^.^#)なんて親戚の小母さん気分のじゅんです。
親元を離れて施設に暮らす子どもたち、なんだからそれぞれ事情を抱えているに決まっているわけで、 そん…

アルビノというと三浦哲郎「白夜を旅する人々」で語られる彼の姉たちを思い出し、なんて言うか、文学的な存在、のように思っていた。私って何も知らなかったんだなぁ、と読み終えた今、忸怩たる思いです。
アルビノ=色素が薄い人、と思っていました。 「ジャングル大帝」のレオとか、白蛇とか、ホワイトタイガ…

小舞藩を舞台にひっそりした幸せを求める武家の男女。 武家のしがらみや、ちょっとした行き違い、また、死に急ぐ男たちの話が哀しい・・・。
はっきりとした連作というわけでもなく、同じ藩に生きる男女の短編が一冊になっています。 不実な男…

明日への希望が持てなさそうな若いカップルが廃墟となったラブホ(という言い方がぴったり )のホテルローヤルに忍び込むところから始まる連作短編集。 ラブホの持ついかがわしさ、哀しさが上手く使われてます。
桜木さんは、「ラブレス」から読み始めた作家さんで、一番最近読んだのは「起終点駅(ターミナル)」。 …

主人公は医療機器会社の有能な営業マン・俊也。ネットで知り合った年上の女性・ナギとの危ういラブゲームに翻弄される日々を縦糸、島森医師への大口営業を横糸に綴られる、なんていうかねっとりしたお話でした!
ナギの奔放な言動の背後に見え隠れする彼女の痛みとはなんなのか? これほどの日々を送っているのだから…

陸奥A子さん、久々の新作。(#^.^#) 10代の頃、りぼんの乙女チック漫画に胸ときめかした女の子はそのままお母さんになったのだけど、一周してまたあのころに戻ってきたようなA子さんテイストが嬉しいです。
どこかレトロな佇まいの4階建てマンションの住人さんたちのお話。 裏表紙をそのままコピーしちゃう…

根岸の寮番こと、慶次郎シリーズの14巻目。今年の3月に逝ってしまわれた北原亜以子さんの遺作と思って読んだのですが、今年の12月と来年3月にシリーズ最後の二冊が発行予定だとか。
作家亡き後、まだ新刊を読者に残してくれた北原さん。 毎回、深い余韻をもたらす慶次郎話の作者らしい逝…

「負け犬」からもう10年も経ったんですね。 去年の5月から今年の4月まで、週刊現代に連載されたエッセイです。(#^.^#)
新装歌舞伎座、とか、あまちゃんのキョンキョン、とか、この間(というか今)のあれこれについて、単行本で…

海が見える市立図書館に、産休補助職員として派遣されてきた女の子・春香。 思ったことはすぐに口にするし、当然、礼儀って何?くらいの未成熟さ。 これは面倒な子が入ってきたなぁ、というのが最初の感想でした…。
そもそも、働くってどういうことかわかってないのでは、というくらいの幼い春香にイライラして、 このま…

(#^.^#) (#^.^#) (#^.^#) あはは・・・天界ネタは尽きることなし! 今回は特にコアな面白さでたっぷり笑わせてもらいましたぁ~~。 うん、パネェな!(と、ペトロ風に。(#^.^#))
1ページ、1ページが可笑しくて、どこにコメントしたらいいのかわからない。(#^.^#) イエス…

夫が家に帰ると玄関で妻が死んでいる!(#^.^#)シリーズ・コミック版も三冊目。いいなぁ、ぶっ飛んでいるのか、落ち着いているのかわからないチエさんと旦那さん、二人とも大好き。
原作者(って言っていいのかな、旦那さんです。)の最初からの心づもりで、コミック化は三冊で終了。 こ…

カッコ悪いお父さん、にあるある!と笑えるか、おいおい、勘弁してよ、となるか。 自分の人生はそんなにたいしたものではない、と絶望しているわけではなく感じる姿勢の潔さ、が荻原ワールド(#^.^#) ですね。
じたばた、どたばた、毎日を送りながら何者でもない自分として、年を取っていく。 何かを成し遂げるわけ…