猫の本棚

古今東西、猫を見つめる作家たちの小説やエッセイの紹介本なのだけど、おや??なんか一味違うのは、木村さん自身の持つ猫への距離感のせい?
私は一時期、行きつけの(*^_^*)図書館で「じゅんさん、猫の新しい本が入りましたよ」と司書さんから…

本が好き! 1級
書評数:857 件
得票数:5895 票
本と映画が大好きなお母さん。
自宅で中高生のための家庭教師をしながら地元の単館系映画館発行の月刊誌に毎月映画の紹介文を書いてます。
三毛&二毛のチビ猫二匹と先住のサビ猫がいます。(#^.^#)

古今東西、猫を見つめる作家たちの小説やエッセイの紹介本なのだけど、おや??なんか一味違うのは、木村さん自身の持つ猫への距離感のせい?
私は一時期、行きつけの(*^_^*)図書館で「じゅんさん、猫の新しい本が入りましたよ」と司書さんから…

宮本輝の自伝的大河小説「流転の海」の第六部。 いつも忘れた頃に出るのでそれまでの人間関係を思い出せないことがありもどかしいのだけど読まずにはいられない。あと三巻で完結らしいからその時には一気読みしたい!
松坂熊吾の息子、伸仁がようやく中学生に。 相変わらずひ弱ではあるけれど、とにかく無事に中学生にまで…

今年3月11日の大地震で被災した石巻日日新聞。輪転機が水没したり、記者が津波で流され漂流したり、と何もできないはずの中、自身の翌日からなんと手書きの壁新聞を発行。地域紙ならではの気概に元気が出た。
あの地震の日、森達也「A3」オフ会に参加するため東京に行っていた私は、大学生の娘の最寄駅に着いたとこ…

休暇(*^_^*)でなぜか、東京・立川のアパートに二人住まいするイエス・キリストとブッダのお話も7巻目。中村光さんが産休に入られる、ということで、今巻はページ数がちょっと少なめだったのが残念。
とは言え、たっぷり笑わせてもらいました。 一時期、ネタ切れか?と思ったこともあったけど、この7…

とんでもなく太ってて、人の言うことは100パーセント信じてしまう肉子ちゃん(もちろん渾名)と、とても可愛くてサリンジャーでもモーパッサンでも太宰でも読んじゃう小学生の喜久子ちゃんは、母子なのでした…。
タイトルから、これはかなりのキワもの?? それとも痛い話??と思ったのですが、これが実に読ませる、読…

連続殺人事件の捜査のために、ホテルの従業員になりすます刑事たち。森村誠一のホテル小説を思わせる、多彩な客とベテランフロント係の面白さ+次第に焙りだされる犯人像。これはいい! 実に面白いです。
ホテルのフロントから見た客の人間模様が実に面白い。 世の中にはいろんな人がいて、いろんな事情という…

あはは・・(*^_^*)これはいい! 中尾ちゃんと後藤ちゃんは29歳の独身女性。偏差値がとんでもなく低い大学出身ながら、仕事がデキちゃう彼女たち。派遣で高給を取り、恋だっていい感じ!
自分の持ち分を踏まえながら、楽しく生きようよ!と日々を送る中尾ちゃんと後藤ちゃん。 いいなぁ、彼女…

川上さんのデビュー作「神様」は、くまにさそわれて散歩に出るという不思議で温かくて、なんか哀しくもなる小さな日常のお話だったけれど、それを今年のあの地震&原発事故を踏まえて少しずつ書き変えたら…。
オリジナルの「神様」で、主人公は三つ隣の305号室に引越してきた くまに誘われて散歩に出る。くまは、…

有名料亭での修行中、怒涛の事件に巻き込まれた主人公・紫紋は絶望の果てに、北の町・尽果にたどりつく。そこで小さな定食屋を営むマリアが…。
紫紋が尽果で出会った人々は、みな、悲しい現実や過去を抱えながらも、ひっそりと温かく生きていて、そんな…

一軒の家の中には何でもあり、なんだね…と思わせる短編家庭内の闇話って感じかな。最後の一行に作家生命を賭けましたね!と言いたくなるような見事なオチが怖いやら、面白いやらです。(*^_^*)
百田さんってこんなお話も書かれる方だったんですね。 私にとっては異色作「風の中のマリア」の作家さん…

シリーズ第12作目!(*^_^*)相変わらずクッキーー店は大繁盛だし、二人のBFもいい感じ。クリスマスシーズンの準備でとても忙しいハンナだけどそこもまた読んでいて楽しい。
いつの間にか12作めになってしまってたんですね。 (ということは、この田舎町で起こった殺人事件も1…

どこか訳ありの母子が団地に引っ越してくるところから話は始まる。聡明そうな息子・耀司はまだ5歳。隣の部屋の住人は彼らと同じように母と息子だけの世帯で温かい空気を持ちながらも、何かがチクッとひっかかる。
タイトルにもなっているカンタは耀司の隣の家の男の子。偶然同い年だったので同じ幼稚園に通うことになるの…

去年の4月から今年5月にかけての週刊現代連載の酒井さんのエッセイ。 酒井さんであることは崩さないで、あの地震の前と後、という時間の流れを読者に提示してくれているのが嬉しかった気がする。
私は週刊雑誌に連載した時事エッセイを単行本で読むのが好きです。 掲載時からほぼ一年経ってネタ的には…

1994年刊の「東京下町殺人暮色」の改題作品。 宮部作品だから面白くないはずはないし、時代が少し前の分、携帯がなかったり、なんとなく街の風情がレトロぽかったりと楽しめたけど、新作と思った人もいるのでは?
まさしく「刑事の子」である中学生の順。 東京下町に彼と父親が引越してきたところから話が始まる。 …

語り手はまだ売れない小説家。父親が残した“小説”を息子&小説家の目線で読み進む過程で、父の人生、自分のこれからを静かに見つめ始める彼の思いに、私もあれこれ考えさせられた。
荻原浩さんは、私にとっては凸凹の大きい作家さんで、一応デビュー作から“出れば読む”といった追いかけ方…

舞台は天保の改革のころの江戸。北町奉行遠山景元は、非番の日も町を見回る根っからの与力・高安門佑を市井に明るい、として重用。肝胆相照らす間柄となる…。
大柄の上に鷹のようだと言われる怖い顔の持ち主である門佑の優しさ、清廉さが好ましく描かれていて、その意…

舟を編む、とは、言葉の海を渡る舟=辞書を編纂すること。「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いを誰かに届けるために」(*^_^*)
しをんちゃんは出ると読む、の作家さんですが、この「舟を編む」の素晴らしさには大きな声でありがとぉ~~…

「ぼんくら」「日暮らし」に続くシリーズ三作目。ぼんくら同心・平四郎や煮売り屋のお徳、政五郎親分など大人たちの相変わらずぶりと、あれ?と言った感じに書かれる弓之助やおでこさんの成長談がとても楽しいです。
宮部さんって!!!!と、いくらでも!!をつけたくなるくらい面白い!&上手い!のお話でした。 こ…

くるねこ一家に新メンバーが! 赤ちゃん捨て猫の染チカに福島県からの避難猫3匹、そして、そして、なんと生涯独身かと思われたくるねこさんに、「どこに出しても恥ずかしいヲタク」と言われちゃってる夫が!
大好きなくるねこシリーズももう8巻目。 定住猫のもんさん、ポ子、ぼん、トメ、胡ぼんの“くるねこ…

病院院長である父の急死で田舎に帰り、理事を引き受けることになった翔は、幸か不幸か、勤め先のIT企業が倒産したばかり…。
病院は大赤字で売却先を探しているところ。 本来、父のポストでもあった理事の任期が三カ月だけ残ってい…