スプリング・フレグランス夫人: スイシンファー短編集




ユーラシアンとして生きるということ
今世界中が中国に注目している。国慶節に旅行する中国人の観光収入を当て込んでいるし、世界の工場の座は…

本が好き! 1級
書評数:2336 件
得票数:49580 票
2005年より書評業。外国人向け情報誌の編集&翻訳、論文添削をしています。生きていく上で大切なことを教えてくれた本、懐かしい思い出と共にある本、これからも様々な本と出会えればと思います。




ユーラシアンとして生きるということ
今世界中が中国に注目している。国慶節に旅行する中国人の観光収入を当て込んでいるし、世界の工場の座は…




バートルビーの言っていることは そんなに変ではない!
語り手はウォール街の一角で法律事務所を営む年配の男。彼はターキーとニッパーズというあだ名の二人の筆…





悲劇の崇徳院 妖かしと化し 妻白縫のリベンジが止まらない
さて、物語は崇徳院と後白河天皇(後に法皇となり絶大な権力を持ち大天狗と綽名される)の対立から始まる…





この寓話には読み過ごせない何かがある
(ジュリエッタ・グィチアルディ) 「神は一日でアダムをお造りになりましたよ」 (ベートーヴェン)…





そう 僕たちはまだ坂の途中
おいしいコーヒーといっても、ひとくちには言えない。 おいしさなんて人それぞれに、感じ方が違うからだ…




大河『べらぼう』時代の権力者 高岳の前任者について
よしながふみ漫画『大奥』や民放の『大奥』シリーズで、単なる“将軍の女”の集団ではなく、当時のキャリ…




遊郭と芝居町 江戸から明治への変遷
何度か装丁を変えて出版されており、本当は春陽文庫のイラストの表紙の方を登録したかったが、できなかっ…





心優しき宰相は 良き為政者にはあらず
筑前秋月藩で、郡奉行、町奉行、御用人など要職を務めてきた間(はざま)余楽斎が失脚し、流刑となる。しか…




ハンサム・セイラーはなぜ死ななければならなかったのか
18世紀末、若きフォアトップマン、ビリー・バッドは、商船ライツ・オブ・マン号から、英国軍艦ベリポテン…





夢を食べる獏のごとく
三島屋変調百物語シリーズの第二弾では、暗い過去を抱えている17歳の娘・おちかが「語りて、語り捨て。聞…




ルーマニアの吸血鬼と呼ばれた男がいた
ルーマニアと聞いて、人々は何を思い浮かべるだろう? 15世紀、吸血鬼ドラキュラのモデルにな…




朝ドラばけばけにちなんで読んでみる お盆にちなんで怪談話をどうぞ!
日本の幽霊といえば、決め台詞が「恨めしや~」である。番町皿屋敷のお菊も、吉備津の釜の磯良も、牡丹灯…



国名シリーズプラスワン 第10弾
意味的には中途の家というよりは、真ん中にある家。何と何の真ん中にあるかというと…。 エラリ…



息子ラブのイケオジ警視と鼻眼鏡が似合う素人探偵息子コンビ 国名シリーズ第二弾
自分は捜査をしたいのに上司が横やりばっかり入れてくる!と、その急先鋒であるウェルズ委員長に文句を言…




本当に最後にZ出てきましたね これでZの悲劇なんですか?
『Xの悲劇』 で登場した俳優にして名探偵、ドルリー・レーンを軽視していたサム警視やブルーノ地方検事…




電子書籍の普及により 本と歩く人もいなくなるのだろうか
原題「Der Buchspaziener」は作中登場人物の造語であり、主人公カールのことでもある。…



好奇心旺盛なホテルオーナーと はらはらしつつつい手助けする支配人コンビのミステリ第二弾
ペニーフット・ホテルは、田舎町バジャーズ・エンドにひっそりと建つ。ホテルの中の出来事は他言無用という…



捜査に首をつっこむホテルオーナーと支配人のツンデレ探偵コンビ ペニーフット・ホテルシリーズ第三弾 えっあの医師が亡くなった!
夫を亡くして、潰れそうなホテルのオーナーになったセシリーと、そんな彼女にほのかな好意を抱きつつ、職…




望んだわけではない俊足が 彼の人生を救う
ゴースト=幽霊というニックネームは、嬉しいかと聞かれたら微妙である。怖い人、という意味かもしれない…




どこかで誰かが繋がっているオムニバス形式の短編集
「チャドウリーとフレミングー繋がり」 語り手ー私の母方の叔母たちの物語。母方の実家はチャドウリー家…