蛇、もっとも禍し(上下巻)




野の生き物のなかでもっとも狡猾なもの、そは蛇か、それとも。
まずもって訳注のあるミステリというものがかつてあっただろうか、というあたりで驚いた。七世紀アイルラ…

本が好き! 1級
書評数:104 件
得票数:325 票
絵本から専門書まで。小説ならSF,ミステリは好み。
仕事や諸事情によりほとんど読書時間がとれなくなっているため休眠中です。




野の生き物のなかでもっとも狡猾なもの、そは蛇か、それとも。
まずもって訳注のあるミステリというものがかつてあっただろうか、というあたりで驚いた。七世紀アイルラ…



未完成の遺稿と考えれば、十分に楽しめる大航海時代の冒険譚。(転載:2011・10・18)冒険活劇映画になれば、きっとそれなりに楽しめたのではないかと。
昨年亡くなったクライトンの PC のハードディスクから見つかった原稿ということで、正直ちょっと眉を…



ビター・スイートな推理の競演。(転載:2011/9/29)推理ゲームを楽しむブルジョアな集まりが描き出すパズルのできばえは。
なるほどこれが「毒入りチョコレート事件」なのか。と、まずは解説の杉江松恋さんの言にならっておきまし…




時を超えて変わらないもの。(転載:2011/9/21)時間SF短編のなかからロマンあふれるものが集合。
遠距離恋愛といえば恋愛におけるロマンを思わせる。今の時代ならば携帯電話もあるとはいえ、直接会える機…




沈黙の臓器とのおすすめ対話マニュアル。(転載:2011/9/16)Q&Aのために重複してしまう部分も多いがパラパラと見られる点で便利ではある。
肝臓病といえば B 型・ C 型肝炎などが思い浮かびますが、肝臓にまつわるさまざまな病状について治…



科学はどこへ消えた? 単なる事例集です。(転載:2011/9/8)事例集としては興味深いものがあるものの、失敗を科学的に検証しているわけではない。
ニュースやメディアなどにも取り上げられ、多くの人の記憶にもあるかと思われる失敗事例を集めた本。 …



さまざまな凍てつく寒さが身に沁みてきます。深奥を知るための春はなかなか遠い。(転載:2011・9・2)
凍てつくイギリスの湖沼地帯の川で一台の車が発見され、中から無残な体勢の遺体が見つかり、翌日には修復…




生者は虚構を語り、死者はありのままを語る。中世だからこその良質なエンターテインメントの誕生。(転載:2011/08/24)
刊行予定を見たときから気にはなっていたものの、正直なところ中世の話ということもあって楽しめるかどう…




こんな選挙なら投票率UP間違いなし。より洗練されたクック・タッチ。(転載:2011・8・2)楽しめます。
トロイ・クックという名前になんとなく覚えがあったものの、なんだったろうか、と思っていたのだけれど、…



人物相関にひねりがきいていてなかなか楽しめます。読書にのめり込みたい時にはおすすめ。(転載:2011/07/21)
三人の子供の母であるルーシーが、地元ティンカーズコーヴで起きる事件を解決に導くシリーズの第2弾。探…




幽霊の正体見たり。したり顔。マクロイの巧妙な罠にはまってください。(転載:2011/7/12)よい作品は時代に即した翻訳でよみがえります。
親となった人がプレイヤー一人ひとりにクイズを出していき、間違えると幽霊の 1/3 となり、もう一度…




戦後六十余年をしてようやく検証の緒につくか。(転載:2011/06/21)今こそきちんと知っておくべき事柄。
#非常に長文となっています。ご承知おきください。 恥ずかしながらこれまで東京裁判はもちろん、先の…



タイトルほど「女性が」という印象はないです。入門の入門というには良さそうです。
女性に限らず、これまでどのような形であれ人を使って仕事をしたことがないという人には入門として役立つ…




優しくもたくましく、痛快でしっかり楽しませてくれる物語。コメディだけでは終らない良きエンターテインメント。
面白い。事情を抱えて一種隠遁生活めいた生活をしている主人公ヘレン。電話セールスの仕事をしているが、…




きらめく言葉によってつむがれた魅惑の幻想文学短編集。
19 世紀半ばの作家ということで、内容そのものはやや古めかしいところもあるものの、その時代だからこ…



謎解きに難はあるものの、物語の展開を十分に楽しめる軽いミステリ。
中世の修道院での殺人事件ということで、なんとなく「薔薇の名前」のようなものを連想してしまったがまっ…

二匹目のどじょうを狙うにも無理がありすぎです。
多くの本好きな人にとっては読む必要なしというのが率直な感想。著者は読んでも内容を覚えていないのが普…




温暖化予測を正しく知るなら迷わずこれを読もう。
闇雲に不安をあおるばかりの怪しい本や、ひたすら批判することだけが目的の本を読むよりも、まずこの本を…



初心者がうかつに手を出すと衝撃が大きいのかも。玉砕しました。無念。
はじめて手にしたクトゥルーものだったのだが、正直に言うと失敗だった。あまりにも独特の世界ゆえにいき…



お茶とお菓子を手元に置いて、のんびりと楽しめるライトな佳品。
ごく身近なところでの事件を探っていくというもので、実に軽めな物語。ミステリ風味とロマンス小説風味が…