ブラバン
高校時代の部活動と社会人になってまた楽器を手にしたときのおかれている立場に何か心奪われるものがあるのかなと読んだのですが、実際読んでみたらそれほど感動的ではなかったのが残念というのが本音の感想です。
本が好き! 1級
書評数:216 件
得票数:694 票
2012年も80冊を目標に読みたいと思っています。
書評も読んでいただければ感謝です。
高校時代の部活動と社会人になってまた楽器を手にしたときのおかれている立場に何か心奪われるものがあるのかなと読んだのですが、実際読んでみたらそれほど感動的ではなかったのが残念というのが本音の感想です。
今月には、話題作「1Q84」の文庫化が始まりますが、こんな短編集があったなんて知りませんでした。
作品のいたるところに彼の音楽や文学に関する知識の幅の広さが出ています。 特に「かえるくん、東京…
男性が読んだらきっと号泣するんじゃないかなと思うほど、男心をくすぐる物語です。それほど主人公が出会った彼女は、魅力的でした。
出会いは中学、いじめられている彼女を助けたことでした。しかし、彼女は本当にバカで学力もなく、いじめら…
前回と違ったこれまた私と同世代を生きてきた女性作家が大人の恋を、パワーアップして描いています。女はいつでも恋をして、また恋に破れる。でもそのたびに美しくなっている気がします。
40代、50代になるとふと思い出のような恋が現れるものです。今旬な女性作家たちがさまざまな大人の恋を描いていて、胸がきゅんとなります。
佐野洋子さんといえば、私には「百万回生きた猫」という絵本しか浮かびません。もっと名前を覚えず読んだ絵本があるのかもしれませんが、私にはこの本がぴったりだったのです。
この本の表題の「シズコさん」さんは佐野洋子さんのお母さんです。第2次世界大戦の戦前戦後をたくましく生…
この作品は、20世紀初頭に修道女によって設立された女子校で、校舎別館にてひっそりと紅茶を飲みながら読書をする「読書クラブ」の暗黒の読書クラブ誌に記録された、際立った5人の学校の攪乱者を描いたものです。
舞台の中心は、高等部。校舎の位置にあわせたように学生たちを束ねる力をもつ生徒会、女子校らしさをかもし…
私は、筆者の作品を初めて読みました。この作品は、いつも外国のどこかで旅行中の遭遇する一場面を切り取ったような短編集と感じました。
飛行機の予約ミスで偶然入ったレストランで、偶然にも見かけた女性に身の上話をされてしまう男性。誰かに話…
アインシュタイン、凛然と輝く物理学者のその彼が、物理学学会で「神」という言葉を使い、何かを伝えようとしたそうです。「科学と神とはどんな関係があるのか」筆者はそのとき漠然と考えていたそうです
筆者は現在も化学メーカーの健康食生産技術職を中心に勤務。その中で人口知能応用研究やコンピューター開発…
最初第一部で、結婚して17年目にして初めて妊娠し流産した信枝という主婦が、呆れるくらい鳴く子猫を新聞紙にくるんで捨てるほどすさみ醜い気持ちの書き出しにギョッとしました。
確かに、流産で子どもをなくした女が、スーパーで母親が我が子を愛くるしく接するのを見て息苦しくなり、「…
誰もが自分に合った仕事についているとは限りません。主人公のように保険の営業のような仕事はノルマを達成できないと仕事だけでなく、職場の雰囲気にまで慣れず、煩わしくなるものです。
主人公は、まさにそういう状況に追い込まれていました。「死ぬのには勢いが必要だ」 彼女は北の寒く…
この作品は、あのユダヤ人の大量虐殺をした、アドルフ・ヒトラーと13年間愛人として付き合い、結婚した翌日に自殺をしたエヴァ・ブラウン。その生涯をわずかに残された証言や資料で書かれています。
この作品中、いたるところに書かれているのですが、資料や証言の中でエヴァは、かなりヒトラーと距離をおい…
本書は、川端康成、三島由紀夫の2つの賞を最年少で受賞した「蛹」と表題作と合わせて3作が収められています。
今回「共食い」で芥川賞も受賞され、受賞時のインタビューが話題になりました。芥川賞受賞作はベストセラー…
題名と作者名、そしてカバーの漫画に惹かれて購入したのですが、怪しいながら大人も子どもも心温まる物語でした。
主人公は両親が駆け落ちをしたものの、離婚して資産家の父の家に父と共に引っ越してきた小学6年生の男の子…
江戸風俗を題材にした漫画家であり、文筆家、さらには酒豪で有名だった著者が、病気を持ちながらもなお、食道楽を実践されたその心持ちを書かれた作品です。
作品は、まず在りし日の著者の写真、そして道の章で説明される12ヶ月の愛用の酒器の写真からはじまります…
著者は、きのこの指導者の吉見昭一さんが生前言われた「最近の子どもに自分のぐるりのことにもっと目を向けて欲しい。」と言われた「ぐるりのこと」という言葉に心を奪われ、著書のタイトルに決められたそうです。
この本には、あらすじというものがありません。雑誌の連載であたこともあり、彼女が書かれるときのこころの…
最近の日本語は、ずいぶんと乱れてきているとよく言われますが、「どこが」とたずねられてはっきりと答えることができる人は、はっきり言ってほんのひと握りだと思います。
それは、なぜか。著者がこの著書の中で書いておられるように、日本語は書く言葉ではなく、話すことばだから…
3・4のあとのエピローグが余りにも展開早くいままでの重さはなんだったんだろうっと思うほど簡潔に終わっています。解説によれば、このあとに2部を書く予定とだったとことなので、そう感じたのかもしれません。
やっと解放された感じです。重かったです。難しかったです。心理描写が激しいだけにとても疲れます。村上春樹氏はこの本を何回も読んだそうですが、私にはしばらく手に取る気持ちになれないでしょう。
次々と新しい本を読んでいたので、ずいぶんと時間がかかりました。前半の三男アリョーシャと後半長男ミーチャのかなり心と行動の激しい展開の物語です。多くを語るには難しいです。