しあわせなミステリー
伊坂幸太郎、中山七里、柚月裕子そして吉川英梨の今旬な作家たちが、”人の死なないミステリー”を1話づつ書き下ろした短編集です。
やはり1番手の伊坂の短編には期待がありました。題名は「BEE」。 「腕はいいけれど妻には頭が上がら…
本が好き! 1級
書評数:216 件
得票数:694 票
2012年も80冊を目標に読みたいと思っています。
書評も読んでいただければ感謝です。
伊坂幸太郎、中山七里、柚月裕子そして吉川英梨の今旬な作家たちが、”人の死なないミステリー”を1話づつ書き下ろした短編集です。
やはり1番手の伊坂の短編には期待がありました。題名は「BEE」。 「腕はいいけれど妻には頭が上がら…
この作品は6つの事件で構成されていますが、すべての事件がある女性と関係しています。読み終わって、あのヒトリシズカという花の名前とこの女性がとても重なってみえるのは、私だけではないでしょう。
とにかくサスペンス的要素の強い推理小説です。1章ごとの展開の速さと邪悪さが強烈です。 そして子ども…
この本をいただいて、著者のお名前を見たとき、何処かで拝見したなと頭に引っかかっていました。
そして著者プロフィールを見たら、「できる人は満員電車に乗らない」が著作に入っていて、これだと思いまし…
今回も4つの古書から導き出される謎が、栞子さんによって解かれていきます。
ただそのうちの1つ、坂口美千代の「クラクラ日記」は栞子さんのお母さんに関係するもので、完全には謎が解…
この作品は4つの短編作品が収められています。どの作品も読みやすく題名を作品の中で使ってあるのが特徴的です。
表題の作品は、日本推理作家協会賞の短編部門で受賞していてこの賞歴代レベルが高いそうでが、私の好きな連…
この小説の主人公は、本が読めないというトラウマを持ち、まともに就職できずにいた五浦大輔とこの本の題名にもなっている不本屋の店主篠川栞子の2人です。
目次にを見ると次々と古書が出てきて、そのお話かなと想像してしまうのですが、実はそうではなく、奇妙に見…
ミステリーとしては、とても作りが普通のものと違っていました。
どの犯罪もすでに犯罪者はわかっていて、物語の重点は、その犯罪の方法や犯罪の意味、そして裁判にかけられ…
ベストセラーになり、続編も出ています。そちらもベストセラーにランクインしました。
本の構成は、春夏秋冬。 すべての内容が必ずしも季節に合わせてあるわけではありませんが、彼なりの…
とても読みやすくできた作品ですが、内容は意味深いです。 簡単にはうまくいかないけれど、現在努力している地域の問題を知らずして野菜や米を購入している私たちも、もっと考えるべきときなのだと思いました。
学生時代に読んだ夏目漱石の三部作2つを思い出し、どう村上春樹と結びつけるのか考えもつかなかったので、手に取った新書です。
どちらかというと、かなり夏目漱石の作品に重きがおかれている気がしました。作者によれば、漱石がこれら三…
この4月から始まった某TVでメルマガ「ブックマラソン」編集長の土居英司氏が今年の一押しのビジネス書と推薦されていた1冊です
ドラッカーの「マネジメント」にエッセルシャル版があるように、この本も元々ある「失敗の本質」のポイント…
とにかく面白いです。私は最近カフェで毎日2時間読書をするのですが、あまりのおもしろさについクスっと声が出たりするほどでした。
亡くなった児玉清さんが絶賛されていた意味がよく分かりました。 まず1匹目は定年退職後に近所のゲ…
1Q84の文庫が出版され、また村上春樹氏の小説の世界を解説する本が出てきています。
私もすべての作品を読んだわけでないので、村上氏がこんなにも世界的に人気があるのか知りたくて、この本を…
松丸本舗にお邪魔したとき千夜千冊の引き棚の上にこの小説がおいてありました。この作者は和辻氏にいれば、世間一般向きの雑誌や新聞にほとんど執筆しておらず稀有な作家で、あまり広く知られていなかったようです。
和辻氏の解説によれば、この作品がこの作者の最初のまとまった作品であり、作品の価値を最初に認めたのが夏…
いよいよこのシリーズも一応最後になりました。今回湊かなえさん、さだまさしさんと新しい方が執筆sれていてまた、おもしろい短編集になっています。どの話も簡潔していますので、読後がすっきりしています。
前回同様、豪華な作家たちの短編集第2弾です。近藤史恵、佐藤夕哉などは前回に引き続いた形で物語を進めています。今回も面白く読めました。
本書に納められている作家がとても豪華です。伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、本多孝好、道尾秀介、米澤穂信。どの作家も気負いがなく、自由にのびのびと書いている気がします。
この物語は、明治時代の生野銀山のある町に生きた、まったく個性の異なる3人の女性と一人の重要な男性を中心に進みます。
一人は西洋医学も修めていた折り紙つきの名家のお嬢様浅井咲耶子、2人目は生野銀山一といわれる売れっ子稽…
この物語は、明治時代の生野銀山のある町に生きた、まったく個性の異なる3人の女性と一人の重要な男性を中心に進みます。
彼の作品は、「背の眼」からでこの作品は2作品目です。とにかくサスペンスと簡単に言い切れない肉厚な作品を書く作家だと思います。
この作品も「龍」「雨」をモチーフにはしながら、兄弟、兄妹の4人の心の動きを上手に表現されていると思い…