新・学問のススメ─生涯学習のこれから
放送大学元学長の戦史
主に著者が学長を勤めていた放送大学について書かれている。 読みどころは2つ。「教育に関するデータ」…
放送大学元学長の戦史
主に著者が学長を勤めていた放送大学について書かれている。 読みどころは2つ。「教育に関するデータ」…
"現象" は止められるのだろうか
重大なネタバレを含みます。 著者の本は『十字館の殺人』を読んで以来二年ぶり二冊目。本作のアニメ…
本を開く前から、完璧に犯人とその手口を見抜けた本は二冊目だ、覚えている限りでは。裏表紙にすべて書いてある。
開く前から完璧に犯人とその手口を見抜けた本は二冊目だ......覚えている限りでは。以下は愚痴になる…
桜庭作品の中で一番好きな本。数学者オイラーは呼吸するように計算したそうだが、桜庭さんは物を食べるように本を読む。
桜庭作品の中で一番好きな本だ。 読書日記だが、『製鉄天使』または『赤朽葉家の伝説』第二部のような疾…
女探偵コーデリア・グレイのデビュー作。未熟ながらひたむきに捜査をつづける姿は、百戦錬磨の探偵が持ちえない魅力にあふれている。
舞台は英国。ロンドンに事務所をかまえる私立探偵コーデリア・グレイは本作から生まれた。華々しい登場から…
はじめは日本語で、次は原文で。この順番は、テッパン。
日本語では以前に読んだ物語。そのため読むのは二度目だったが、新しい発見があった。最初の晩の幽霊はロウ…
糖衣に隠れたお城の中では
少女の言動と見れば微笑ましいが、18歳の言動と見ると不気味であったりする。本書を悲劇と見るかホラーと…
ゆったりした文章とやわらかいタッチの挿絵で楽しむ素粒子の世界
物質が質量を持つのはなぜか。その理由を説明せんとする物理学者の奮闘を包括的に解説している。やわらかい…
暖かい英国のクリスマス。この日に寛大さを求められるのは、老スクルージだけじゃなかった
クリスマス・イヴの晩、筋金入りの人間ぎらいで有名な老人スクルージのもとを訪ずれたのは、旧友マーレイの…
米国の片田舎には「西の魔女」ならぬ「東の魔女」がいるようだ
やさしく包容力のある魔女といえば『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんが思い浮かぶ。彼女は自然を愛し、物…
本の昨日と明日をながめる
「本はこれから……どうなるのか」 ……どうなるのだろう。 本書は、上記のテーマについて論…
丁寧な装丁に味わい深い文章。本書は、読むお菓子である。
まず、手に取って感動する。光沢のあるカバーはお菓子のパッケージにも見えるし、しっとりとしたチョコレー…
本書は、汚職が生んだ貧困がはらむ児童売買という現実が、現在もなお根絶できない病巣であることを教えてくれた。
売春街に売られた少女が書いた日記。そういう形をとった小説である。 フィクションだが、実在の人物から…
中野氏による訳が素晴しかった。やや古めかしい語彙が冒険家ガリヴァにピッタリ。 新潮社にはぜひこのままにして欲しい.
『小人国(リリパット)』の章では、身体の優位からある種の全能感を持ったガリヴァが紳士的に行動する様を…
児玉清さんおすすめと聞いて読んだ。 主人公の祖父について語る戦争経験者の話がよく構成されていると感じた。 戦記の大量の情報がわかりやすく描写されており、専門用語が苦にならなかった。
児玉清さんおすすめと聞いて読んだ。 主人公の祖父について語る戦争経験者の話がよく構成されていると感…
本文と同じくらい付録1「出版の自由」が素晴しかった。国が強要しないのに「自主的な検閲」「世間の暗黙の合意」によって言論の自由が損なわれているという指摘に目から何か落ちた。
後の作品『1984年』と同様のディストピア小説。あちらがリアルを追求した作品とすれば、こちらは寓話の…
ゲーテの恋の多さに驚かされた。「だれでも『若きウェルテルの悩み』が自分だけのために書かれたように思う時期が一生のうちになかったら、それは不幸なことだ」というようなことを晩年のゲーテは語っているらしい。ああ不幸だ。
旺文社の古い文庫版を読んだ。実家の本棚で埃をかぶっていた。聞けば祖母が「大切な人からいただいた」もの…
タイトルに惹かれて購入。百人一首の暗号に一つの答えを出してしまったのにはビックリ。素直に関心しましたが、専門家の評価はどうなんでしょう?
タイトル「百人一首の呪」に惹かれて購入。 「Q.E.D」の方は、中二病っぽいな、という印象(失礼!…
主人公スマイリーは、くたびれた中年おやじといった見た目なのにかっこいい。若いヒーローには負けない魅力がある。その理由は、組織の中に潜む「もぐら」を炙り出す地味で困難な仕事を、一歩一歩確実にこなしていくからだ。
2010年6月、海外メディアはロシアの美人スパイの話題で持ち切りだった。米国の国家機密を盗もうとした…
一番ゾッとしたのはバッカク。その「黒い爪」は植物ではなく菌類ということだ。ただの菌類なら珍しくもないが、不気味な外見や壊疽性は、ライ麦パンという身近な食べ物に付き纏うには少々過激すぎないか。
私も毒草を食べてみたいと思うくちである。 死にいたる味はどんなものなのか大変気になるが、試してみた…