狼疾正伝--中島敦の文学と生涯

誰もが高校時代に読んだ『山月記』。その作家・中島敦と彼の作品の魅力を再発見させてくれる、まさに王道を行く評伝!
作家・中島敦を描いた「王道」の一冊。作品論としても、評伝としても、彼の人となりや作品の魅力を十分に伝…
本が好き! 2級
書評数:66 件
得票数:147 票
都内の中高で国語の教員をやってます。主な関心は人文科学・社会科学系の本。生徒たちに読んでほしい本も物色中。

誰もが高校時代に読んだ『山月記』。その作家・中島敦と彼の作品の魅力を再発見させてくれる、まさに王道を行く評伝!
作家・中島敦を描いた「王道」の一冊。作品論としても、評伝としても、彼の人となりや作品の魅力を十分に伝…




あの原爆投下は、正当だったのか? その問いをめぐる緻密で論理的な思考。その果てに、「論理とは何か」とまで考えさせられてしまう、「論理トレーニング本」を超えた一冊。
「原爆投下は正当だったか?」という問いをめぐる、もんのすごい頭を使い、そして勉強になる本である。正直…




「自由」はなぜ守られねばならないのか? そして「自由」を許してはいけない領域は何か? 「自由」と「義務」の線引き問題に挑んだ、今だから読まれるべき古典的名著。
この書名が示すように、ミルという人は単純に自由の擁護者だと思っていた。加藤尚武の『現代倫理学入門』で…





なぜ僕たちは憎しみあい、嫉妬しあうのだろう? なぜ不平等は生まれたのだろう? そんな骨太な問いに、200年以上も前に真正面から取り組んだ思想家がいた。
人間はなぜ互いに憎しみ合ったり、嫉妬しあったりするのだろう。なぜ不平等は生まれたのだろう。そういう骨…




「私達は、何の罪もない人の命を殺すことよりも、車社会の快適さを選んでいる。それは道徳的に正当化できるだろうか」。僕たちがふだん目をそらしている、様々な倫理的問題。何が道徳的に許されるのかを自分の頭と言葉で考え抜いた好著。
筆者は言う、「私達の社会は、何の罪もない人命を殺すことよりも、生活の快適さを優先することで成り立って…




利己心を持ってしまった私達が、自由で平等な社会を作ることは本当に可能なのだろうか? その問いをつきつめた本書が歴史を作った。ルソーが描いた理想は、あなたには理想に見えるだろうか?
自然状態から社会状態へ移行し、利己心を持ってしまった人間たち。そこから、社会の成員全員の自由と正義が…