日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか



ここ20年ほどで厳罰化が急速に進む日本の著作権法。利益を得る人々から「啓蒙」されないための第一歩は、本書を読むこと。
ここ20年ほどで厳罰化が急速に進む日本の著作権法。利益を得る人々から「啓蒙」されないための第一歩は、…
本が好き! 2級
書評数:66 件
得票数:147 票
都内の中高で国語の教員をやってます。主な関心は人文科学・社会科学系の本。生徒たちに読んでほしい本も物色中。



ここ20年ほどで厳罰化が急速に進む日本の著作権法。利益を得る人々から「啓蒙」されないための第一歩は、本書を読むこと。
ここ20年ほどで厳罰化が急速に進む日本の著作権法。利益を得る人々から「啓蒙」されないための第一歩は、…




20代前半の傑出した教師とその教え子たちが生み出した戦後生活綴方教育の傑作『山びこ学校』。それが生まれた背景と彼らのその後を追うことで、戦後の東北がたどった歴史の一断面を描くノンフィクション。
生活綴方教育の金字塔と言われる『やまびこ学校』。山形の貧しい村の中学生が、自らの生活を見つめて書いた…





学校図書館を魅力的な場にするための様々な工夫が書かれている、学校図書館関係者必読!の素敵な本。文字通り「みんなでつくった」学校図書館の、「みんなでつくった」一冊。
学校図書館関係者必読!の素敵な本。文字通り「みんなでつくった」学校図書館の、「みんなでつくった」一冊…




週刊誌の見出しや現代思想系の本にしばしば登場する「」や〈〉などの括弧。あれはいったいどういう意味なのか? そんな疑問からスタートする、奥深い言語世界への考察。
週刊誌の見出しや現代思想系の本にしばしば登場する「」や〈〉などの括弧。あれはいったいどういう意味なの…




小説をより深く読むために必要な知識を、平易な語り口で、具体的な小説作品とともに紹介してくれる本。副題のとおり、まさに「読むための準備体操」に好適の一冊。
小説をより深く読むために必要な知識を、平易な語り口で、具体的な小説作品とともに紹介してくれる本。副題…





過去の物語か、今も現場で起きているのか? 「自由で民主的な、生徒が主体となって活動する小学校」での鬱屈した日々を、筆者が振り返る自伝的ノンフィクション。
過去の物語か、今も現場で起きているのか? 「自由で民主的な、生徒が主体となって活動する小学校」での鬱…




古典は「そこに書かれていないこと」に目を向けて、当時の人々のおかれた状況を考えてこそ、その面白さが増してくるーー。ベテラン古文教師の授業を紙上で再現!
古典は「そこに書かれていないこと」に目を向けて、当時の人々のおかれた状況を考えてこそ、その面白さが増…





本人は耳が聞こえるけど、耳の聞こえない親に育てられた――そんな、二つの言語文化の境界に生きる「コーダ」は、どんな風に成長し、何を考えるのか? 言語文化を考える上でも、福祉を考える上でも刺激的な本。
本人は耳が聞こえるけど、耳の聞こえない親に育てられた――この本の主役「コーダ」とは、そんな「親にろう…




近代日本の言語文化について、「漢文脈」という視点で見直したら? 近代日本が西洋化していったという物語からは抜け落ちてしまう言語空間を描くことに成功した面白い一冊。
近代日本の言語文化について、「漢文脈」という視点から捉え直す試み。「漢文」ではなく「訓読文」や「漢文…



ビルマの難民支援に青春をかけ、「困ってるひと」を助けるべく奮闘していた20代の大学院生が、思いも寄らぬことに、自分自身が「困ってるひと」になってしまった。その時に見えてきた「現実」の姿とは。
ビルマの難民支援に青春をかけ、「困ってるひと」を助けるべく奮闘していた20代の大学院生が、思いも寄ら…




教科書的な日本史理解はもう古い、「中国化」と「江戸時代化(反中国化)」という二つの対立軸の往還を基調にしたら、まるで違う歴史像が見えてくる!
教科書的な日本史理解はもう古い、「中国化」と「江戸時代化(反中国化)」という二つの対立軸の往還を基調…


酋長「ツイアビ」を架空の人物と見るかどうかで、読み方がだいぶ変わる本。一番面白いのは、「編者」ショイルマンの敬虔な信仰心が垣間見えるところかも。
学生の頃に読んで、7月末の「大人のブッククラブ」で再読した本。 「パパラギ」に出てくる酋長ツイ…

震災後一年を経て、確実に当事者以外の関心は薄れていく。その後の神戸で何が起きていたのか。今、まさに自分が福島を「忘れよう」としていることを思い起こさせてくれる本。
「世の初めから隠されていること」という、タイトルがとても印象的な本がある。残念ながら僕にはその内容は…


![二十歳の原点 [新装版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51X6peKCOHL._SL160_.jpg)
「ノート」「序章」から続けて読むと、本巻の激流ぶりに驚く。何が彼女をそんなに追い立てたのだろう。巻末にある父親の手記もあわせて読んでほしい、20歳で自殺した少女の日記。
今の20歳前後の読者の中で、大学紛争の時代を知っている人はほとんどいないはずだ。その意味で、この日記…



「風車」に「字レッダー」・・・「お勉強」には役立たないけれど(それがどうした!)、漢字のデザイン性を著者自身が楽しんでいるクイズ本。漢字のデザインで楽しんだり驚いたりしたい人にオススメの一冊。
なにごと?この岩波ジュニアらしからぬ表紙のセンスの良さは? それが、この本の表紙を初めて見た…





遠くの貧しい人を助けるのは、「慈善」ではなく僕たちの「義務」である。だって彼らを虐げ、殺し続けているのは、他ならぬ僕たち自身なのだから。その事実を直視した上で、世界的貧困の問題に穏当な改善策を提案する論考。
9.11テロの直接の犠牲者は約3000人、広島の原爆は約14万人、ホロコーストは約1100万人。これ…




「先生が決めた文章を、全員で、一斉に読む・・・」そんな国語の授業に異を唱える、「各自が読みたい本を自分で選んで読む中で、優れた読書家が使うスキルを学ぶ方法」を教える本。国語教師だけでなく、より深く読書を楽しみたい人にも。
あなたが受けた国語の授業を思い出してほしい。たいていの場合、教科書または教師が選んだ文章(または本の…



「タイトルに偽りなし」のとても実践的な留学アドバイスの数々。留学に関心を持った中高生は必ず目を通しておきたい、良質の実用書。
「高校留学アドバイス」というタイトル通り、「高校生」で「留学を考えている人向けのアドバイス」の本。あ…



「脱線」のようでいで「王道」を行く言葉の授業。名門・灘を支えてきた名物国語教師のユニークな授業とその人柄を、教え子が愛情をこめて語る一冊。
全国でも有数の名門校である灘中学校・灘高等学校で国語の教員を務めていた橋本武。「銀の匙」を使って三年…


![二十歳の原点序章 [新装版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51kOwTy3qQL._SL160_.jpg)
時代の言葉とプライベートな言葉が入り混じった、高野悦子の17歳から19歳の日記。「主体性」を追い求める姿よりも、愛や性についての言葉に力を感じる。
二十歳で鉄道自殺を遂げた高野悦子さんの日記。書かれた時期としては「二十歳の原点 ノート」(中高生時代…