完全なる首長竜の日
「本当の死は、死者を知る者が、この世に誰もいなくなった時に完成する。」人の意識と生と死についての考察は面白い。ただ、普通のミステリーを期待して読むと肩透かしを食うかも。
第9回このミス大賞受賞作。しかも選考委員が満場一致で決定したという鳴り物入りな作品だけに、大いに期待…
本が好き! 1級
書評数:132 件
得票数:1309 票
最近また本読み生活復活してきました。
でもやっぱりなかなか感想書けない。
ご飯は進んでも筆は進まない(・_・)
そんな毎日。
「本当の死は、死者を知る者が、この世に誰もいなくなった時に完成する。」人の意識と生と死についての考察は面白い。ただ、普通のミステリーを期待して読むと肩透かしを食うかも。
第9回このミス大賞受賞作。しかも選考委員が満場一致で決定したという鳴り物入りな作品だけに、大いに期待…
「束縛なくして自由はない。つまり檻がなくては檻から出ることはできない。」蓋し名言!人は解放されたくて自ら檻に入るのです。
坊主が… 坊主が多すぎるのですよ。榎木津のセリフじゃないが。 実は私、抹香臭いのが大のニ…
人は愚かだけれど、想像力という最大の武器をもっている。アイが聞かせる7つの物語は、語り部の少年に何をもたらすのか。
遠い未来。そこではすでに人類は衰退し、地上は人類が生み出したアンドロイドたち機械に支配されている。 …
深い愛情を注いでいた存在を失って、うろたえ嘆き悲しむ百間先生の姿に、我が身を重ね合わせてしまい、涙涙。私が失った猫たちと共に、可愛いノラとクルツもまた、心の中に住み着いてしまいました。
何事も、経験してみないとわからないものだと思うが、"猫を失う"というのも、経験した者でないとその悲し…
「囚われ」の世界を描いた3作。恒川光太郎の描く世界は、静謐であり、はかなくも美しい。
この小説について、「ホラーではない」「恒川作品らしい怖さがない」と言う人がいる。 そういう人は、た…
ついに"平たい顔族"の文化にもルシウスの影響が!面白さも前巻以上にパワーアップし、爆笑しつつも心温まります。未読の人も、まぁ読んでみて!
今年最初の書評は、やっぱりコレ! すでに4巻目も出てるので今更な感がありますが、個人的にこの巻…
上巻でピンとこなくても、とりあえず最後まで読んでみてほしい。きっと「ヤラレタ!」とひっくり返るはず。自分に自信が持てなくなっていたり、生きているのがちょっと苦しいと思っている人にオススメ。
(※上下巻合わせての感想となります) なんなんだ?辻村深月という人は。 ここまで読者を置…
低空飛行でも、続けて飛んでいるうち、力をたくわえいつか上昇できるかもしれない。八日目の蝉には、誰もがなれるのだ。
不倫相手の子どもを誘拐して、我が子として育てる 赤ん坊を目の当たりにした瞬間、どうしても離れら…
拡げにひろげた大風呂敷が、ものの見事に畳まれてゆく爽快さ!どんなオカルトも京極堂の手にかかればすべてのカラクリが白日の下に晒される。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
文庫版のカバーイラストが半端なく怖いですね。 登場人物じゃなくても夢に出てきそうです。 でも内容…
これを読んで、私も何かひとつ、京極堂に憑き物を落としてもらえた気がします。
どうしよう… すっかり京極堂に「憑かれ」ちゃったよ。 これほんっっとうに面白かった! この…
人工知能の未来についての興味深いお話。SFではあるけれど、全く有り得ない設定ではなく荒唐無稽というようなストーリーではない。ただ、エンタメ小説として読むには少々ツライ、という印象。
意思を持つ人工知能、とりわけマザーという名を聞くと、私はどうしても、竹宮惠子の「地球へ」を思い出す。…
残念ですが、ふーん、で?以外の感想が持てませんでした。
発売と同時に手に入れたものの、なんとなくもったいなくて封を開けずに置いていたもの。 ようやく読みま…
京極堂マジック全開!この世界観たまりません。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 いやぁ、痺れます。 この世界観、たまりません。…
猫による、猫のための「正しい人間の躾け方と人間の家乗っ取り方法」が書かれた本。くすくすにやにや笑いが止まりません。
面白いと思える本には2種類あるように思う。 ページをめくるのももどかしく、その世界に引き込まれ、あ…
音の表現は素晴らしいのだけれど、かなり薄味。「さよならドビュッシー」のようなお話を期待して読むと肩透かしを食らうかも。
「さよならドビュッシー」の続編と銘打たれているが、同時系列でのお話なので、続編というより姉妹編だろう…
100年、いや1000年読み継いでもらいたい名作。どうして今までこんな素晴らしい本を知らなかったのだろう。
ずいぶん前に出版された本だけれども、100年、いや1000年読み継いでもらいたい名作。 かの「…
何を幸せと感じるかは人それぞれ。けれどこの家族の食卓は、私にはちっとも幸せには感じられない。もわんとした窒息しそうなよそよそしいぬくもり。
なんともキモチワルイお話であった。 もちろん、主題は家族の再生なんだろうけども、全然清々しくな…
静謐な、一幅の水墨画のような世界。四季折々の花と共に、河童も鬼も犬も人も調和を保って静かに暮らしている。
しんとした、静謐な世界。 水墨画のような風景の中、風がさわさわと庭を通り抜け、池でとぷんと小さ…
愛しい愛しいジェニィ。この本は私にとってとてもとても大切な、宝物のような一冊となりました。すべての猫好きさん必読!
自他共に認める遅読の私でも、年月を経るにつれ所蔵本は溜まる一方である。 そのうち整理しなきゃと思っ…
人であれ何であれ、間違わない存在などないのだ。だれもが誰かを赦したいと思い、赦されたいと希っている。
こんなCMを見たことがある。 お母さんが自分の若い頃の写真を持ってきて 「ほら、これお母さん…