亜鉛の少年たち: アフガン帰還兵の証言 増補版





プーチンは声高にソ連回帰を叫んでいる。どうやら四十数年前のアフガンの悲劇も再現する気のようだ。ほんとうに愚かだ。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチは、ウクライナの生まれ。2015年にノーベル文学賞を受…
本が好き! 1級
書評数:382 件
得票数:2901 票
村上主義者。





プーチンは声高にソ連回帰を叫んでいる。どうやら四十数年前のアフガンの悲劇も再現する気のようだ。ほんとうに愚かだ。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチは、ウクライナの生まれ。2015年にノーベル文学賞を受…





著者の正岡容は、明治三七年生まれ。「容」と書いて「いるる」と読む。
著者の正岡容は、明治三七年生まれ。「容」と書いて「いるる」と読む。「作家」「随筆家」として小説…





安西水丸が〈90パーセントの真実で書いた〉小説。六十年代のニューヨークで暮らす日本人の「ぼく」と、その恋人の「里美」の日常が淡々と描写されていく。
水丸さんは日大芸術学部を卒業後、電通に入社し、「国際広告制作室」という部署に配属された。一九六…




第67回 江戸川乱歩賞受賞作。帯に「館」×「特殊設定」×「孤島」×「百合」とあってなんじゃらほいと思って読んだらほんとに「館」×「特殊設定」×「孤島」×「百合」だった(笑)
第67回 江戸川乱歩賞受賞作。帯に「館」×「特殊設定」×「孤島」×「百合」とあってなんじゃ…




中小企業で働く二十七歳の独身男子を想定した問答集。佐藤優が「お金」「人間関係」「仕事のやりがい」などについてアドバイスを送る。
佐藤優の本は「外交インテリジェンスもの」「神学もの」「自己啓発もの」の三種に大別できるが、これ…





御年八十九歳の辻真先が戦後すぐの名古屋を舞台に描く青春ミステリ。名古屋人にとっては馴染みの深い場所が劇中に次々と登場するわけだからこれはたまらない。
副題には「昭和24年の推理小説」とあって、舞台は戦後すぐの新制高校。ミステリ作家志望の高校生・…





俳優・中嶋朋子のエッセイ集。テーマは彼女と「言葉」との関係性。各エッセイのタイトルは、古今東西の名著のセリフや著名人の名言、家族との会話、旅先で出会った見知らぬ人々との対話などから引かれている。
俳優・中嶋朋子のエッセイ集。「クロワッサン」に連載されたもので、これがじつに二十年ぶりのエ…




二〇二一年四月に逝去した立花隆の遺稿集。重要なキーワードは「戦争」で、それは長崎生まれの立花にとって文筆活動の初期からのテーマであった。
二〇二一年四月に逝去した立花隆の遺稿集。副題には「大江健三郎との対話と長崎大学の講演」とあって、前…





事故物件住みます芸人の著作だがオカルトではなくとても秀逸な民俗学的紀行文だった。
松原タニシは、自殺や殺人、孤独死などの起きた部屋――いわゆる事故物件に暮らし、そこでの心霊現象…





現在は慈善活動家として主に途上国の貧困問題に取り組んでいるビル・ゲイツが、脱炭素社会の実現に向けて、現状を精査。我々が取り組まねばならない課題を、実に的確に、わかりやすく整理してくれている。
一九九五年刊行の『ビル・ゲイツ未来を語る』は歴史に残る名著だと思っているが、この『地球の未来のため…





妻アイリーンへの取材をもとに、写真家ユージン・スミスと水俣とのかかわりを再現したノンフィクション。人命よりも経済を優先させた水俣の構図は現在のコロナ過とも一致する。
副題は「ユージン・スミスとアイリーンの水俣」。ユージン・スミスは一九七一年に来日し、水俣病の取…





十一年ぶりの「巷説百物語」シリーズ。最後に又市も特別出演。ファンとしては嬉しい限りです。
江戸時代末期、御行の又市ら小悪党たちの活躍を描く「巷説百物語」シリーズの最新刊。前作『西巷…




第165回芥川賞受賞作。架空の〈島〉に漂着した少女の成長譚。カズオ・イシグロの作品のような「柄の大きな物語」だと思う。
南海の〈島〉らしき浜辺に、少女が打ち寄せられる。最初に少女を見つけたのはその〈島〉に暮らす…




第165回芥川賞候補作。今年の「群像新人文学賞」当選作でもある。つまりこれがデビュー作なわけだが、新人とは思えないほどの傑作だった。
第165回芥川賞候補作。今年の「群像新人文学賞」当選作でもある。つまりこれがデビュー作なわけだ…





松井玲奈の第二短編集。松井は「恋愛」という、誰にとっても身近なところにある素材を用いて、その奥に潜むグロテスクさを浮き彫りにするのがうまい。近く芥川賞候補になるだろう。
デビュー短篇『カモフラージュ』も素晴らしかったが、今回の『累々』もいい。前作は「食」をテーマにした…




壮絶な介護体験をほのぼのとしたタッチで描くコミックエッセイ。「なんて貧しい国なんだ」という著者の言葉が沁みます。
まず驚くのがこれが「10年目」の介護日記だということだ。著者の母親は六十代で大腿骨を複雑骨折。…




『サンデー毎日』の長寿連載をまとめた中野翠の最新コラム集。無理して若ぶっているわけではないし、かといって、説教臭くもない。このあたりのバランス感覚が、おそらく中野の真骨頂なのだろう。
中野翠の最新コラム集。『サンデー毎日』掲載のものだが、同連載のスタートはなんと一九八五年。じつ…




「ハゲタカ」シリーズの真山仁渾身のルポルタージュ。圧巻のボリュームですがすらすらと読み進めていけるのは、さすが人気エンタメ作家の面目躍如といったところ。
僕が真山仁のデビュー作『ハゲタカ』の続編『ハゲタカ2』の文庫解説を依頼されたのは二〇〇七年のことだ…





池波正太郎の「銀座日記」同様、こちらも銀座のタウン誌『銀座百点』掲載のアンソロジー。たったの五百円ほどで文化人総勢六十名の文章を味わえるお得な一冊。
池波正太郎の「銀座日記」同様、こちらも銀座のタウン誌「銀座百点」掲載のもの。古くは遠藤周作や有吉佐…





老舗タウン誌『銀座百点』に連載された池波正太郎の日記。最晩年であるにも関わらず、日記のなかの池波は、じつ健啖だ。
池波正太郎のこの日記は『銀座百点』という老舗タウン誌に八年にわたって連載された。昭和五十八年か…