風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19





白状すれば、ジブリ映画の熱心なファンというわけではない。
白状すれば、ジブリ映画の熱心なファンというわけではない。映画館で鑑賞したのは『風の谷のナウシカ』以来…
本が好き! 1級
書評数:382 件
得票数:2900 票
村上主義者。





白状すれば、ジブリ映画の熱心なファンというわけではない。
白状すれば、ジブリ映画の熱心なファンというわけではない。映画館で鑑賞したのは『風の谷のナウシカ』以来…





神谷の『生きがいについて』は自己啓発の書ではないし、有益な人生訓を与えてくれるものではない。
先日から神谷美恵子の『生きがいについて』を再読している。みすず書房のコレクション版には付録として、数…





「必敗の覚悟」で蜂起した「神風連」とは何者だったのか?
「神風連」とは、明治9年に熊本で士族反乱を起こした一党のことである。正確には彼らは「敬神党」という。…





レイプされたものの恨みは、一生消えるものではない。
初読は高校生の頃だったから、およそ30年ぶりの再読である。けれども、僕はリアルタイムで「村上龍ブーム…




これは『限りなく透明に近いブルー』に登場するリリーの夢の話であるのだ。
芥川賞受賞第一作となるこの物語は、とても奇妙だ。『限りなく透明に近いブルー』のような現実のリアルな描…





『変身』は、けして不条理をテーマにした物語ではない。ツッコミ役のザムザが、ボケ倒されて右往左往するコメディであるのだ。
カフカの『変身』といえば夏休みの読書感想文の定番で、僕も中学生の頃に読んだ。なにせ短い。しかも毒虫に…




外伝と思いきや、前作『Another』の続編といって差し支えない。
綾辻行人のホラー作品はあまり好みでないのだけど、前作『Another』は面白かった。この「エピソード…





文理の壁を取り払えば、もっと大きな世界が広がる。
著者名を見て、外国人が書いた物理の指南書かと思ったらそうではなかった。「ロゲルギスト」とは、日本の物…





神の所業は矛盾に満ちている。だからこそ強烈な物語性を孕むし、人をひきつけてやまない求心力を持つ。
僕は特定の宗教を信じるものではない。それでも「論語」や「聖書」に惹かれるのは、それらが強烈な物語性を…




ときに「天然」と評される綾瀬だが、その魅力ゆえに重い口を開いたという人も多かったのではないだろうか。
ニュース番組の一コーナーをまとめたものだから、重厚なノンフィクション作品と比べると、広く浅くといった…




エリートの道を捨ててまで、新島はどうして密出国という命がけの道を選んだのか?
NHK大河ドラマ『八重の桜』は終盤を迎え、会津戦争を経て、ときは明治へと移っている。後半序盤では同志…





多くのドイツ人の運命とともに世界地図から消えてしまった「東プロシア」とは?
1945年1月30日。現在のポーランド北部、バルト海に面した港から一隻の豪華客船が出港した。「ヴィル…





グロテスクな例をもってして、常識や規範に大きな揺さぶりをかけてくる
中国の現代作家・残雪の短編集『かつて描かれたことのない境地』が出た。僕が残雪の名前を初めて目にしたの…





黒川がこだわり続けている「個」と「境界」の物語
今年(2013年)初め、漱石の全集未収録随筆が見つかった。「韓満所感」と題されたそれは、明治42年1…




第149回芥川賞受賞作。評はひとまず措く。
第149回芥川賞受賞作。評はひとまず措く。まずは物語の内容から整理したほうがいい。そうしないと、この…





『論語』の中の妖艶な一コマに着目した名作「麒麟」を収録
『論語』はけして教条的な書物ではないと教えてくれたのは評論家の呉智英氏で、たしかに読んでみると、一篇…





夜明け前の輝きの中で、世の中にも人の心のなかにも光と闇が立ち現われた一瞬があった。
先日、知人から「明治のことがよくわかる本はないか?」と訊かれた。そのときに僕の頭に最初に浮かんだのが…




「冷戦時代の蜜月」という奇妙な時代に登場した不幸な作家・島田雅彦
島田雅彦が『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューしたのは1983年のことで、僕が高校に入学した年と…





私たちはアフリカを知るための「大事な目」を失ってしまった。
購読中の雑誌『選択』9月号に『混迷の「アフリカ連合」』という記事が載っていた。副題には“「盟主」失い…




全体的な統一感には欠ける。だから「つぎはぎ」。いいタイトルだと思う。
星新一の新刊が出た。新刊といっても星は1997年に物故してるので、もちろんこの本は“新作”ではない。…