ピンクとグレー




アイドルが書いた、というと様々な色目で見られてしまいそうだけど、その必要はない、本当に真っ当で、感情豊かで、驚きに満ちた作品だった。
優しくて気弱に見えるのに頑固で鋭い感性を持った「ごっち」こと真吾と、少しぶっきらぼうだけど頼れるとこ…

本が好き! 2級
書評数:56 件
得票数:119 票
主に小説を読みます。ジャンルは問いませんが、青春小説、恋愛小説、家族小説が多いです。献本歓迎です!
好きな作家は、西加奈子、重松清、宮木あや子、原田マハ、野中柊、朝井リョウなどなど。




アイドルが書いた、というと様々な色目で見られてしまいそうだけど、その必要はない、本当に真っ当で、感情豊かで、驚きに満ちた作品だった。
優しくて気弱に見えるのに頑固で鋭い感性を持った「ごっち」こと真吾と、少しぶっきらぼうだけど頼れるとこ…




優雅で美しい、少しだけ特別な物語。
野中柊さんの作品はいつも、時間の流れがゆったりで、特別なひとだけが持つような優雅で美しい空気が流れて…




物語の完結編。人がどこで傷ついているのかとかはたまた嬉しかったのかとか、そんなことは本当は、ほとんど想像ついていないのだと思います。
上下巻の後半。物語の完結編です。 中心となって登場する8人がほんとうに丁寧に書き込まれていて、それ…




少しホラーテイストのある辻村深月さんのデビュー作。怖い怖い怖い、と思いながらも、先が気になって仕方ないです。
辻村深月さんのデビュー作。最初に『僕のメジャースプーン』を読んでいたので、論理をつめていく感じのミス…




少なからずこの作品に混乱させられているのだけれど、こんな混乱は悪くありません。 実話をもとにしたフィクションの醍醐味。
少なからずこの作品に混乱させられているのだけれど、こんな混乱は悪くありません。 実話をもとにしたフィ…



細切れな言葉で流れる思考とか、周りをとらえる自分の目線とか。目に入ってくる表情とかどうしても頭から離れない言葉とか。そういうものが。リアルさが、ほんとに、すごい。
朝井リョウさんの大ファンだ、と胸を張って言えるな、と読み終わってすぐに思いました。 唯一ひっか…





男の子は「うわっなんだそうなのかうわー…」って思ってくれればいいし、女の子は「そうそう!」って思えるはず。面白かった!!!
面白かった!!!!! 思わず人に「ねえさっきまでこれ読んでたんだけど」って話し始めたくなっちゃうく…




前作『百瀬、こっちを向いて』が良すぎた。もともとの期待のせいもあったのか、普通にさらっと通り過ぎてしまった印象でした。
乙一さんの別名である中田永一さんの短編集。 もともとの期待のせいもあったのか、普通にさらっと通り過…





神様のカルテは、もしかしたら、久しぶりに出逢った覚えていたい物語かもしれない。2巻を読んでそう思いました。
神様のカルテは、もしかしたら、久しぶりに出逢った覚えていたい物語かもしれない。2巻を読んでそう思いま…



参考になるかどうかで言えば、半々です。でもこの通りになろうとしたら、女性は女神か天使みたいにならなきゃいけなくなってしまう気がします。
借りて読みました。こういう「恋愛指南書」的なものは初めて。ハウツー物自体普段買わないので、色々と興味…





何がすごいかって、思考の深さです。どこからが罪になるのか。それに対する罰としては、どんなものが妥当なのか。ページを捲る手がとまらない作品には、本当に久しぶりに出会いました。
ページを捲る手がとまらない作品には、本当に久しぶりに出会いました。 一気読み。普段は移動中しか本を…





だれかのほんのひとことや、小さな笑顔なんかが本当に愛しくなるときがあって、多分そういう人と出会って日々を暮らしていくことが、人生において最大の幸福なんだろうなと思います。
谷川史子さんの最新作、「清々と」の1巻を読みました。 最初の数話は、ほのぼのとはしているものの、ま…




山岸さんの作品を読むと、生と性の結びつきを肌で感じる気がします。それは恐ろしいし、一方でとても甘美です。
6つの短編が収録された山岸凉子さんの自選作品集。 どれも妖しさと奇妙な艶かしさを持つ、現実のすぐ隣…




なんでこんなに、昔の少女漫画は怖いんだろう。こんなにときめきのない少女漫画が久しぶりすぎて、思った以上に何かをくらった気がする。
なんでこんなに、昔の少女漫画は怖いんだろう。 小学校のころ祖母の家で見つけて読んだ「砂の城」を思い…




どこかで幸せにやっているんだろうなという日常の風景を思わず想像してしまう物語ほど、愛しいなあと思います。完結巻。
堂々の完結巻。 その中の人たちがそのあともどこかで生きていそうな気がするかどうかは、いくつ物語…




一時期を想いっきり共有した経験って、ほんとに、財産になる。ケイトたちはそれぞれの世界で過ごしながらいつもお互いを胸においていて、それがすごくうらやましいなと思いました。
ケイトのお仕事が動き出して、それぞれが別々の道を歩み始める4巻。 どんなコミュニティでも、若い…




好きだと、意識せずにその人をいつも頭の片隅に置いていて、日常の色んな場面で、それがすっと出てきてしまう。
いくつもの恋が動く3巻。 特にすごいなと思うのは、ケイトが浩一のことを口にする場面の描写。好き…




スイッチが入るときの人の顔は、多分笑顔と同じかそれ以上に魅力的です。これからこの人がどうなっていくのか見たい、そう思わせてくれるケイトの表情に、次巻が楽しみになります。
かつて裏切られた子役仲間・園田奈子と再会し、「演じる」ことに再び触れる第2巻。 自然に笑顔が増えて…




文庫化された神尾葉子さんの名作。通常版の1巻を以前ブックオフでなんとなく手に取って読んでから、いつか絶対きれいなのを買うぞ、と思っていました。
文庫化された神尾葉子さんの名作。 人気子役だったケイトが、舞台で一歩も動けず立ち尽くしてしまい、芸…




こういうやさしい出会いがひとつあると、人生は変わるんだと思う。素敵なものを周りから見つけて暮らしたいと思える一冊。
人々を癒す不思議な喫茶店。 そこに訪れる人々は、まるで必然のように看板を見つけ、喫茶店へと導かれてい…