小説・秒速5センチメートル




それにしても、この「秒速5センチメートル」というタイトルは本当に素敵。 これだけで、切ない何かがあるような気がして、惹き付けられてしまいます。
映画「秒速5センチメートル」を原作に書き下ろされた小説版。 「雲の向こう、約束の場所」ともやはり似…

本が好き! 2級
書評数:56 件
得票数:119 票
主に小説を読みます。ジャンルは問いませんが、青春小説、恋愛小説、家族小説が多いです。献本歓迎です!
好きな作家は、西加奈子、重松清、宮木あや子、原田マハ、野中柊、朝井リョウなどなど。




それにしても、この「秒速5センチメートル」というタイトルは本当に素敵。 これだけで、切ない何かがあるような気がして、惹き付けられてしまいます。
映画「秒速5センチメートル」を原作に書き下ろされた小説版。 「雲の向こう、約束の場所」ともやはり似…



主人公らより一歩大人な人物として登場するふたりが魅力的。やりたいこと、大事なことをよく知っている、輝く瞬間がある人は素敵です。
最初すこしは、正直言って、面白さがよくわからなかったような気がします。 主人公がちょっと変わった趣…



ビー玉がしゃべって出てきちゃう。中身は、可愛らしい現代の普通の女の子。設定に理論がない感じから強引なのに、結末がすごい。
「あたしはビー玉」っていうのが、何かの比喩かと思って読みはじめました。 たとえば「きらきら輝いてる…




この主人公には、1ページごとに「この子なんなんだ……」と思わされるのに、なぜか心の隅のほうで応援してしまっている不思議。
ある日母親に告げられたのは、妹が魔女だという驚愕の事実! そこから主人公レイチェルの悪巧みとドタバタ…



面接に向かう服装から始まって、ノックの仕方や座り方、表情の作り方、Web/手書き両方のエントリーシートのビジュアル的な作り方にも触れられています。
就職活動生用に出版されている、服装、マナー、ビジュアルの本。 面接に向かう服装から始まって、ノック…




ほのぼの可愛く読める作品なのに、現実のどこかにもありそうな構図が、ちくりと胸をさしてきます。それでいてきゅんとさせられてしまうのは、このコラボレーション独特の味。
「星空放送局」に続く、中村さんと宮尾さんのコラボレーション・ストーリー。 今回はオニである大木隼人…





けれど、わかる気がします。本当に一番大事なひとに願うこと。 一緒にいないことが不自然に思えるくらい大事な人に祈ることは、「あなたがよく眠れますように」かもしれない。
中村航さんの恋愛小説。 「絶対、最強の恋のうた」に登場した何とも言えない人情に溢れた人物「木戸さん…




読んだあとは、なんだか得したような気分になります。中村さんと宮尾さんのコラボレーションは、人をほっこり幸せにしてしまう力があるようです。
中村航さんとイラストレーターの宮尾さんのコラボレーション、イラストストーリー。 表紙だけではなく、…





「あなたがここにいて欲しい」。もっともシンプルでやさしい願いかもしれません。中村さんが書くと、よりいっそうやさしく聴こえます。
「あなたがここにいて欲しい」「男子五編」「ハミングライフ」の3編を収録した単行本です。 文庫ではな…





この本が好きだ、そう思いました。面白かった、だと物足りない。好きだ。
中村航さんにしか書けない作品。 そう思います。 今まで、「リレキショ」「夏休み」「ぐるぐるまわる…




つい登場人物たちが愛しくなってしまいます。表情がとても素敵。丁寧に描かれたハートウォーミング成長ストーリー。
都会から引っ越してきたひとりの少女、みっちゃんが惹かれたのは、鍛冶屋の青年。 カン、カン……と鳴る…



ふしぎな話にふしぎなイラストがセットになった、回文ショートストーリー。「え、それ無理矢理じゃない?笑」なんて展開も、楽しめちゃうかもしれません。
誰しも、子供の頃にいちどくらいは、回文ってすごいって思ったことあるんじゃないでしょうか。 私が今で…





読んだあと無言になりたい、と思うのは、なによりも尊い感想なのではないかと思います。この本も、そんな感想を抱かせてくれる作品。
タイトルがとても有名だから、存在は知っていたのだけれど、なんの予備知識もなく読み始めました。 中村…




起承転結は確かにあるのに、それが絶妙なうつろいだから、どこかで共感できるのに、どこかで腑に落ちなくて、その感じがすごく、胸に残るような。 結末のシーンが、とても素敵です。
ある日、「僕」は大学に退学届を提出して、まず最初に自分で決めることを、“来年の四月まで塾講師をするこ…



話題の「告白」よりはライトな印象。告白に圧倒された人には物足りないかもしれません。読みやすいので、気軽な読書にはお勧めです。
「告白」の湊さんの単行本。 「友達の自殺を見た」と語る友人に憧れて、由紀と敦子のふたりは人が死ぬ瞬…




大人たちの、ささやかな夏休み。日常のなかにある繊細な心の動きを描いた作品です。行動になって初めて分かる気持ちがある。意味が分からないことの前に、人は本気になったりする。
久々に何か本を読もう、と思ったときに、入り口として欲したのが中村航の文体でした。 さらさら、ぽつぽ…