欧米の隅々: 市河晴子紀行文集
書評するには「全編引用」しかない、昭和初期の「快著」復刻!
まず、これほどの「快著」が、戦前の昭和初期に出て、その後、ずっと忘れられていたことに、驚く。 さら…
本が好き! 1級
書評数:36 件
得票数:460 票
「昭和の香り漂う音楽ライター」です。
ブログ「富樫鉄火のグル新」からの転載を中心に投稿しています。
よほどのことがないかぎり、多くの方に知っていただきたい本についてのみ、投稿します。
書評するには「全編引用」しかない、昭和初期の「快著」復刻!
まず、これほどの「快著」が、戦前の昭和初期に出て、その後、ずっと忘れられていたことに、驚く。 さら…
年末年始にピッタリの、大盛り濃厚グルメ料理のような「一大犯罪叙事詩」!
超ヘビー級の警察ミステリの登場である。 新書判で正味470頁余。ただし、ハヤカワのポケミスなので、…
本名も住所も本籍も、まったく証明できない人間が、現代社会には、いる!
2020年4月、兵庫県尼崎市内のアパートの一室で、75歳くらいの老女が遺体で発見された。死因はクモ膜…
「手紙」が語る、巨匠と2人の日本人の、驚愕の交流!
驚くべきノンフィクションが出た。 あたしも、仕事柄、多くの音楽家の評伝を読んできた。特にバーンスタ…
「まじめ」に生きることが、新しい時代を生む――朝ドラのごとく気持ちのいい音楽本!
今年度(2022年度)前期のNHK朝ドラ『ちむどんどん』は、世評どおりのドラマだった。あまりのひどさ…
「名著」とは、これ。
2002年刊行の『証言・昭和の俳句』上下(角川選書)は、長いことロングセラーとして親しまれてきた。 …
「眼光紙背に徹し」ているのにマニア臭のない、ひとコマ漫画のシャーロック・ホームズ!
あたしは、本書を3冊もっている。 1冊は仕事場に、1冊は自宅に。 そしてもう1冊はバッグのなかに…
1973年初刊の本が「いま」に伝える、大作曲家の晩年。
ちょうど1年前(2021年11月)のことになるが『バルトーク晩年の悲劇』(アガサ・ファセット、野水瑞…
映画化でおなじみ、辛口のクリスマス・ストーリー、〝3回目〟の刊行。
もう1年前(2021年10月)に刊行されていたのだが、クリスマス・シーズンが近いので、ぜひご紹介した…
(本書はいわゆる「古書」で、新刊では入手不可能ですが、その内容のあまりの凄まじさに、存在だけでも知っていただきたく、あえて投稿しました)
いまから40数年前、新米の週刊誌記者だったあたしは、ある老人と出会った。 中塚貴志さん。当時70歳…
年末年始にお薦めの、ほんとうに癒される漫画。
昨今は、小説も映画も漫画も、殺伐とした設定が多い。家庭内暴力、性差別、異常性癖……もううんざりする―…
読むと元気が出る、「音大へ行かずに世界を制覇したピアニスト」の自伝エッセイ。
2002年6月、チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ部門)で上原彩子が優勝したとき、様々な点で驚か…
『動物農場』ウクライナ版をめぐって
ジョージ・オーウェル(1903~1950)の寓話小説『動物農場』は、1945年にイギリスで刊行された…
「自由に暮らしたいからほっといてほしい」ウクライナ人の思い。
本書は、本年(2022年)2月に刊行された。 さっそく読みはじめたら、すぐにロシアによるウクライナ…
元音楽家のための養老院に住んだ、若き日本人オペラ歌手による、ユニークな体験記。
もう20年以上前のことになるが、イタリア・ミラノにある「カーザ・ヴェルディ」に行ったことがある。オペ…
たいへん味わいのある「音楽漫画」をご紹介します。
近年、アナログ・レコード(「針」で聴く、むかしながらのEPやLP)の人気が再燃している。ポップスやク…