日本古典文学大系 14 源氏物語 1





もし『源氏物語』が失われていたとしたら
一年かけて少しずつ『源氏物語』を読んで やっと読み終わった直後の今の感想を記しておきたい。 …
本が好き! 1級
書評数:242 件
得票数:3990 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。





もし『源氏物語』が失われていたとしたら
一年かけて少しずつ『源氏物語』を読んで やっと読み終わった直後の今の感想を記しておきたい。 …





『源氏物語』は、自分が好きな訳者、読みやすい版で読むと、さらに楽しい。
ちょうど一年ほど前、この『本が好き!』で、『源氏物語』を みんなで読んでみよう!というコミュニティ…



浮舟よ、がんばって生き延びて! そして、100年後の妹たち、1000年後の娘たちも──。
さて。いよいよ最終回、前回までのところでは、 全然これで物語が終わる感じもしないのだが…。 つい…



喪失ということをどう描くのか。悲しすぎる雪の物語。
今年は例年になく、雪の多い年でした。 立春がすぎてもまだ、窓の外は白いカーテンのように雪に遮られ、…



「出家」という、現世を捨てることしか選べない人生って、一体…。
大方の予想通り?浮舟、通りがかりの尼君一行に無事助けられ、 一命をとりとめる。 運よく助かった命…



一体、この男たちにとって女性とは、女性との関係とは何なのだろう。
浮舟の身投げ、というまさかの結末で終わりを迎えた 縺れた三角関係。 薫と匂宮、それぞれ悲嘆にくれ…



がんばれ! 浮舟。自分勝手なお花畑に連れ込もうとする男たちを、あざとく翻弄してほしい。
はい、始まりましたよ。新たな闘いが…。 薫vs匂宮の浮舟争奪合戦の帖が幕を開けた。 前帖で、…



女性たちとって、本当に満たされるに値する愛をもった男は、もう登場しないのだろうか。
さて。中姫君から浮舟の存在を聞き、その姿を垣間見た薫。 薫と浮舟の恋という新しいステージが幕を開け…



優しさや繊細さも度を超すと運も縁も離れていくような…「身替り」の恋からの卒業を切に望む!
中姫君が目出度く?二条院へと移り、物語の舞台は宇治から京へと移り変わった。 三条院へと戻った薫…



自らの想いの沼が深すぎて、なかなか浮上できない薫。彼が幸せになる道は何処に…。
辛い別れに終わった薫と大姫君の恋、その後の薫、 そしてやっとそれなりに中宮からお許しが出た (「…




美しく細やかに描かれた二組の恋愛の先にあるものは…まだまだ波乱の予感。。。
薫は大姫君に、匂宮は中姫君に、各々心持に違いはあるものの、 一先ずそれぞれ想いを伝えたが、四人二組…



恋愛大魔王?薫の恋技炸裂するも…高貴な姫君・大姫が一枚上手だったの帖
薫の物語の次は、もう一人の「イカン男」匂宮の登場。 薫から八宮の姫たちのことを聞いて、薫の思惑通り…



クールな恋愛強者である一方で、出生の秘密を抱えた厭世的な若者──二つの顔を持つ薫の今後から目が離せない…。
この帖からいよいよ「宇治十帖」と呼ばれる、 この長い物語の最終章が始まる。 先行する三帖(匂宮、…



せっかくの玉鬘のスピンオフなのに…おそらくこれからずっと女性を翻弄するイカン男、薫の印象が強すぎる。
おそらく多くの読者が気になっていた、玉鬘のその後の物語。 周りの男たちの勝手な思惑に翻弄された(?…



またも行き違いの恋の予感…もつれた糸をときほぐす力を持っている人は誰なのか。
この帖の最初に登場する按察大納言については、 この人誰?…とすぐには思い出せなかったのだが、 「…




イカン男の進化系を、新たなライバルの構図とともに提示してきましたね…(驚)
光源氏出家の帖「幻」から8年が経過し、 源氏をはじめとした物語の第一世代が、相次いで世を去り、 …





紫の上の残した手紙のように、「千年の形見」として残る物語
紫の上が亡くなってから一年後、光源氏が出家を決意し、 準備を整えるまでの様子を描いた、源氏の歎きの…




本当にもう…出来た人、としか言いようがない紫の上。あんな仕打ちを受けたのに、どうしてこんなに良い人なの(涙)
ついにこの時がやってきてしまった…と源氏だけでなく、 読者も深い悲しみに包まれたことだろうと思う。…




女性たちの現世は憂き世…誰も叱らない夕霧に一矢報いたビッグママは…
この帖の前半で、スピンオフ主人公夕霧は、読者をさんざん ガッカリさせてしまったと思うと、こんな主役…




恋に慣れない男がロマンを追求するのは身の破滅。これもうストーカー事案だってば…;;
やれやれ…やっぱり怖れていたことが…(乳母談)。 せっかく式部様にスピンオフしてもらったのに… …