焔




第54回谷崎潤一郎賞を受賞した、ディストピアの意匠を衣装として纏ってユートピアの扉を地球上のあらゆる生物の代表として、相撲力士にこじ開けさせた希望の書。 その扉からいかにして未来へ歩み出るか?
この作品は2018年、第54回谷崎潤一郎賞受賞作です。 九つの短編小説を後で、作者がひとつに纏める…
本が好き! 1級
書評数:277 件
得票数:6066 票
これまで読んできた作家。村上春樹、丸山健二、中上健次、笠井潔、桐山襲、五木寛之、大江健三郎、松本清張、伊坂幸太郎
堀江敏幸、多和田葉子、中原清一郎、等々...です。
音楽は、洋楽、邦楽問わず70年代、80年代を中心に聴いてます。初めて行ったLive Concertが1979年のエリック・クラプトンです。好きなアーティストはボブ・ディランです。
格闘技(UFC)とソフトバンク・ホークス(野球)の大ファンです。




第54回谷崎潤一郎賞を受賞した、ディストピアの意匠を衣装として纏ってユートピアの扉を地球上のあらゆる生物の代表として、相撲力士にこじ開けさせた希望の書。 その扉からいかにして未来へ歩み出るか?
この作品は2018年、第54回谷崎潤一郎賞受賞作です。 九つの短編小説を後で、作者がひとつに纏める…





北の大地、北海道の釧路にある寂れたラブホテルで繰り広げられる男女の密やかで、静かななりゆきを絶妙な筆捌きで描ききる第149回、直木賞受賞作。
今から42年前、1980年7月下旬、福岡県の大学に通うサークル仲間と下宿仲間の4人で私たちは、当時の…





この作品には下ネタ作がいくつか含まれますがそれは決して「エロ・グロ・ナンセンス」ではなく、「エロ・シロ(面白い)・ヨイ(良い)センス」の絶滅危惧種ならぬ、絶滅危惧本であり反戦平和の闘争本でもあります。
この連作短編小説集は、講談社の文芸誌「群像」に、1992年3月号から1994年6月号まで、計12回断…





かもめ通信さん、hackerさん、oldmanさんの二番煎じ三番煎じならぬ、四番煎じですが、私も深く心揺さぶられたものの一人として、一刻も速い停戦協定を願って投稿させていただきました。
カエルくんが大きな岩の椅子に座って、一輪の野の花を楽しそうに眺めています。 そこへ、花の根っこ…




伊坂幸太郎10冊目の書き下ろし長編小説。国家とは?小国とは?支配・被支配とは?を伊坂流のファンタジカルマジックリアリズムで描く寓話物語。猫と鼠と馬が躍動します。妻に浮気された公務員の私も活躍します。
【帯の紹介文】「これは猫と戦争そして何より、世界の秘密についてのおはなし」 伊坂幸太郎10冊目の書…





ノーベル生理学・医学賞受賞者、ポール・ナースによる、「生命の謎」に迫る現代生物学の画期的な入門書!
この本は、2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞したイギリスの遺伝学者で、細胞生物学者のポール・ナ…





読むほどに、読むたびに、心きらめき、心ときめく、希有な『名著』‼️ 沢田研二主演で映画化されています。
文春文庫の裏表紙の要約文には、つぎのような文章が、短く措かれている。 白刃を血に染めよ! ━…




作家生活20周年に、ふさわしい、伊坂ワールド全開の怒濤のエンターテイメント!頗る面白くて、深く考えさせる快作、傑作長編小説です!!
作家生活20周年超の集大成となる、一大エンターテイメント長編!と帯の句にあります。 読了後、あ…




『愛するひとが、信じるものを、あなたも信じることができますか?』を両義的な立ち位置から考え、発言し、行動することの困難さを問う家族愛小説である。
この作品は、第157回芥川賞候補作で、最終選考で惜しくも、沼田真佑氏の「影裏」にその栄誉を譲りました…




西風が、14歳の少年のぺニスをエロスとタナトス(生と死)で膨張(勃起)と収縮(萎れ)という両義性の無限の運動を指示し、その永遠の魂が『女のいない男たち』に憑依した連作物語である。
この作品は、現在公開中の映画『ドライブ・マイ・カー』の短編小説が収められている6篇の短編小説集です。…





戦前、戦後の「日本の歩み」を、昭和と平成において市井の庶民の視線で描出し、その作者の眼差しは、常に優しさにつつまれ、時に手厳しく、令和の時代も鋭く穿たれている!
作者の橋本治氏は、1948年、昭和23年に生をうけ2019年、平成31年に亡くなっている。来るべく『…

くまのプーさんは実在した。この児童文学はカナダの森で生まれたこぐまのウィニーがクリストファー・ロビンと出会うまでを史実と事実に基づいて書かれた愛と戦争と友情の物語です。
表紙裏の説明文 世界じゅうで愛されるクマのプーさん。プーさんは、ほんとうにいたクマでした! カナ…

アメリカで誕生した哲学、「プラグマティズム」。これまでいまひとつよくわからなかったがこの一冊で日本における『ブラグマティズム』は頗るよくわかるようになります。
プラグマティズムとは頭の中の観念よりも実際の行動やそこから出てきた結果(事実)を重んじる考え方とある…

リーダーはコトバと言葉の違いを認識して発言してもらいたい!
この本は政治学者・中島岳志と批評家、随筆家の若松英輔による対談集です。政治家や運動家など、過去に存在…

疾駆する両性具有の冷凍トレーラーに乗って『路地』を逐われた若衆とオバらは、今、終わりのない旅に出る。
文庫の裏表紙に記された本作品の要約 母なる大地熊野と訣別し、若者と老婆たちは冷凍トレーラーに乗って…

この作品は、雲をつかんだと思ったら別の「犯人という雲」が立ちあらわれ、雲ずるしきに犯人がバトンを繋ぎ最後の最後に「物語という大きな雲」が、驚きと感動をともなって読者の前にあらわれ、静かに消え失せます。
人は一生のうち何度くらい犯人と出遭うのだろう。 という書き出しで語られ、騙られるこの作品はまさに題…

アンドレ・ルーシェ ー未知の詩人を探しもとめてー
彫琢されたコトバの煌めきが美しい。 詩的な表現がイメージをレイヤー的に重層させ、時として難解であり…