清須会議
三谷幸喜氏の映画化もされた『清須会議』。何気なくよむと清洲会議の経緯をドラマ化したように思うかもしれないが、実は調べてみるとどうも三谷氏のフィクション満載のエンターテイメント時代小説。超お薦めの1冊!
三谷幸喜氏は、皆さんもご存知の舞台のみならずテレビ・映画などのドラマも手掛ける売れっ子の脚本家だ。…
本が好き! 1級
書評数:1159 件
得票数:3317 票
能登をこよなく愛する好奇心旺盛な50代のブルーカラーのオヤジ(源さん)です。2005年から趣味の1つ読書(本の紹介・書評中心)のブログを続けてます。1年に大体150冊前後読んでます。得票数は気にせず、自分らしいレビューを書いていきたいと思います。
三谷幸喜氏の映画化もされた『清須会議』。何気なくよむと清洲会議の経緯をドラマ化したように思うかもしれないが、実は調べてみるとどうも三谷氏のフィクション満載のエンターテイメント時代小説。超お薦めの1冊!
三谷幸喜氏は、皆さんもご存知の舞台のみならずテレビ・映画などのドラマも手掛ける売れっ子の脚本家だ。…
日本最大手ドラッグストアチェーン「マツモトキヨシ」の創業者でもある松本清は松戸市の市長を務め、あの伝説の「すぐやる課」を作った政治家でもあったが、これは松戸市長としての松本清に重点を置いた評伝である。
1996年発行の古い本だ。たまたま図書館の伝記のコーナーでみつけ面白そうだなと思い借りてきて読んでみ…
学生登山を中心に、我が国で初めての日本ワンダーフォーゲル(WV)の歴史をまとめた本。戦後に登山の中心が山岳部からWVへ如何に移り、またWV自体もに如何にその内容を変遷させたか等がよく分かる一冊である。
この本は我が国で初めての日本ワンダーフォーゲルの歴史を紹介したものである。 (2015年8月8日初…
三田誠広氏による源頼朝を描いた歴史小説だ。それ程人気があるような作家ではないが、私はこの人が歴史小説を書く際の独特な視点による歴史観が結構好きである。今回も浅学な私には感心させられる指摘が色々あった。
判官贔屓はあっても、あまり頼朝贔屓とは聞かないが、最近あまり人気のない源頼朝や徳川家康といった人物…
5編の作品からなる短編集。どの作品も時代小説には珍しく江戸開闢期を舞台にしている。著者北重人氏は50代半ばで本格的デビューした遅咲きの本格派の時代小説家。当本は遺作にして最高傑作とか。平成21年急逝。
この人の作品は今回初めて読む。 近くの図書館で何となく手にとった。帯紙に「遅咲きの本格派として…
幕末に筑前福岡藩の尊攘派として志士を導いた男、月形洗蔵とその従兄弟で維新後、北海道で樺戸集治監を創りその初代典獄となった月形潔の物語。生き難い人世を信念を貫き如何に意義ある生き方をするかを見事に描く。
幕末に筑前福岡藩の尊攘派として志士を導いた男、月形洗蔵と、その従兄弟で明治維新後、北海道で樺戸集治…
豊後羽根藩シリーズ第3弾。他国から羽根藩に仕え財政担当を司る迄になり、財政難から"鬼隼人"と怨嗟を買いながらも励む主人公多聞隼人。彼の失脚を狙う者達は難事業・黒菱沼の干拓を殿の命にて彼に用意するが..
葉室氏の架空の藩を舞台とした「豊後羽根藩シリーズ」の第3弾だ。 といっても第1弾と第2弾との関…
法や常識などもものともせず強(したた)かに生きる人々を描き、それが読者には面白くこの作家(佐藤雅美氏)の1つの見所となっているが、今回は読み進めるうちに主人公が少し可哀想になり、切ないラストで終わる。
佐藤雅美氏の作品は、現役の作家の中では私が一番多く読んでいる方だと思う。 半次捕物控シリーズ、物…
もはや歴史時代小説の第一人者といっていい感のある葉室麟氏。私自身は前評判はほとんど聞かず読んだ作品でしたがが、やはり名作といっていい秀逸な作品でした。
最近、葉室麟氏の時代小説や歴史小説を読むことが多くなってきた。 架空の藩を舞台にして武士の誠の…
幕末にあって日本の儒学の大成者として尊敬を集め、幕府直轄の教育機関・昌平坂学問所のトップの地位にあった佐藤一斎の名著「言志四録」、西郷隆盛など幕末の多くの重要人物が影響を受けたその本を斎藤孝氏が紹介。
佐藤一斎氏やその主著「言志四録」の名を聞いても知らない方もかなりいるだろう。まずはそちらを紹介する…
戊辰戦争の最後を飾る箱館五稜郭での戦いに、兄弟で参加した高松兄弟。農家の出ながらともに異例の出世をとげるが、風雲急を告げ、別行動ながらともに箱館を目指し再開し、片や軍の指揮官と片や医師として活躍する。
タイトルにある兄弟とは、ともに五稜郭の戦いで戦った古屋佐久左衛門(兄・鐘鋒隊隊長)と高島凌雲(弟・…
今や女性歴史小説の大御所的存在の永井路子氏が今から40年程前の若き日に著した太平記に関する紀行文です。単なる太平記の世界が描く人物や関係遺跡探訪の紀行文でなく「小説の枠をはずした小説」を意図したとか。
1974年に発刊された(文庫化1990年)古い本である。 私は太平記の世界は、戦国時代や幕末明治…
平岩弓枝氏の人気シリーズ「新・御宿かわせみ」シリーズの第5弾。
旧シリーズからずっと全話読んでいる。 テレビドラマの影響だ。 最初のNHKのドラマ化の時は…
黒野伸一氏の『限界集落株式会社』シリーズの第2弾。前回の小説の舞台となった止村の消滅危機から脱し4年後という設定で、今回は幕悦町にあるシャッター通り化した駅前の「上元商店街」の保存・復興の話です。
このシリーズの前作にあたる『限界集落株式会社』を読んで結構面白かったので、その続編にあたるこちらも…
新進気鋭の歴史小説作家・伊藤潤氏が描く大鳥圭介(幕末戊辰戦争で北関東、会津、箱館などで指揮官として活躍し、後明治維新政府の中でも活躍)を主人公とした作品。脇役の土方歳三が非常にカッコよく描かれてます。
幕末戊辰戦争で北関東、会津、箱館などで指揮官として活躍した大鳥圭介を主人公とした歴史小説だ。 …
人気時代歴史小説作家・葉室凛氏が描く(架空の)豊後羽根藩を舞台とした時代小説第2弾です。
『蜩ノ記』(葉室凛著・祥伝社)と同じ(架空の)豊後羽根藩での、『蜩ノ記』の事件から2年後から始まる話…
気鋭の時代小説作家・葉室凛氏が描く、架空の藩を舞台にした「豊後羽根藩シリーズ」の第1弾である。
味わい深い上に、豊後羽根藩の藩主や悪役側の家老の少し混み入った事情もあり、推理ものの要素もあって、展…
『分かり易い〇〇技術』のシリーズでお馴染みの藤沢晃司氏が書いたタイトル通り、「判断力」を強くする本だ。氏は会社時代『プレゼンの神様』といわれ、それが文筆家になる契機だったようだが、それも納得の一冊だ。
人によっては自己啓発本、ノウハウ本、〇〇入門書を矢鱈と読む人がいるが、私は実のところそれほど読まな…
高杉晋作による奇兵隊の創立時から、長州戦争、戊辰戦争を経て、国内が統一、邪魔ものとなった奇兵隊士達が除けものとして疎遠され、その扱われ方に憤慨した彼らが叛乱して自滅していく姿を描いた奇兵隊史小説です。
早乙女貢氏(1926-2008)が書いた昭和45年初版の古い本だ。 タイトルだけ読むと奇兵隊が…
古代史小説に定評のあった黒岩氏の絶筆。蘇我氏との抗争で破れた物部氏支族の長でありながら石上朝臣麻呂が、亡くなる迄に皇族以外では就ける最高位にあたる左大臣にまで、如何にしてのぼり詰めたかを描く小説です。
久しぶりに黒岩重吾の本を読んだ。どうやら黒岩氏の絶筆にあたる本のようだ。 読んでみて黒岩重吾の…