透明人間は204号室の夢を見る



「自分の本を手に取ってくれた」彼を追いかける「書けない」小説家の実緒。読んでいるこっちの心も痛くなってくる青春小説。

本が好き! 2級
書評数:48 件
得票数:134 票
ときたま思い出したように更新いたします。



「自分の本を手に取ってくれた」彼を追いかける「書けない」小説家の実緒。読んでいるこっちの心も痛くなってくる青春小説。





訳ありな恋人の家族と過ごす午後、不倫相手の子供と過ごす休日、恋人が拾ってきた元教授と過ごす年末年始。一癖ある人たちと過ごす優しい優しい物語。




郷愁感、とは何か違うけれども。大人になりたい、違う自分になりたい、ここから抜け出したい、焦燥感と苛立ちとちょっとしたコミカルさが詰まった短編集。




なぜだろう、普通の大学生の日常を読んでいるだけのはずなのに、どうしてこんなに面白いんだろう。読みながら思わずにやけてしまう、エッセイ集。




教員である著者が中学生と過ごす日々を描いたエッセイ。一見なんでもないような日常も、小さな気づきと優しさいっぱいに綴られています。



新しい街、ゆったりできるカフェ、心地よいジャズの音色、おいしい食事、思い出の本…引っ越し先に突如現れた犬のジュディ、おしゃまな猫のクロエを巡る、恋と希望の物語




思わず「そんな恋愛やめちゃいなよ」って声をかけたくなるくらい、面倒だけどやめられない泥沼みたいな恋をする女の子たちの物語



心暖まるヒューマンドラマや深刻なサスペンスが起こるわけではなく、淡々と日々が過ぎていく中で、ときどき起こる非日常。仕事帰り、年末、引っ越し直後、父親の一周忌、何気ない日々の中での落ち着いた短編集。



血が繋がっているからといっても家族ってわけじゃない。一緒に住んでいても仲違いは必ず起こる。東京の西のはずれにある小さな本屋さんの物語。



作家になるのはゴールじゃない。雑誌に載りたい、本が売れてほしい、賞がほしい…欲望は止まらない。いつになったら幸せになれる? ノンストップでほろ苦いどたばたコメディー。



被害者なのに責められるつらさも犯してしまった罪への苦しみもわかってくれる人なんていなかった。幸せになれない、なることができないはずだった2人の物語。



人は二人組で、狭い枠の中で生きるべきだ、なんていつ誰が決めたのだろう。もっと違う生き方をしてみたいしできるはず。読後感がすがすがしい「優しさ」の物語。
「この世は二人組でできあがらない」なんてタイトルでありながら、私と先輩の紙川さんの「二人組」を中心に…



不幸せなわけじゃない。幸せだけどちょっぴり退屈な毎日に「彼ら」は現れた。2組の恋人たちの彩り鮮やかな物語。



辛いとき、苦しいとき、逃げ出したいとき。そんなときに、人形はあなたのことを誰よりもわかってくれるのだろうか。少し変わった人形に魅いられた持ち主と周りの人々の物語。


曇りの日にしか見つからない、不思議なパンケーキのお店に行こう ちょっぴり変わった素敵なパンケーキを食べれば、きっとどんなことでもなんとかなる



あなたとわたししかいない世界であればよかったのに、現実はそううまくはいかない。モラトリアムの終わりの話。
マンドリンのサークルに 所属している大学4年の小笠原の話。 仲良くなるためにマンドリンを媒体にする…




大切な誰かを失ったとしても、ささいなきっかけ、誰かの支えがあれば、きっとまた立ち上がって生きていくことができる。
中学生くらいのときに読んだ覚えはあったけど久々に再読。 3つの話は全部、大切な人を失ってボロボロな…



見知らぬ町に降り立った主人公は救世主だった? 色々な思惑を持った人たちが主人公に絡んでくるせいでいつまで経っても進めない、進まない、動けない、休めない 主人公にも読者にも忍耐力が試される不条理な大長編です



国をまたいで生きようとする母親と巻き込まれる子どもの物語。
最後まで読んでみて、続きがないことに愕然としました。 まぁ、他の作品と比べてやや短めなことともあり…



過去と現在、人との距離が上手くとることができない人たちの物語。
よくよく考えてみると、島本さんの作品を最初から最後まで読むのは初めてです。 モデルをやっているらし…