読む哲学事典




他者から押しつけられた掟に臣従し、それを活用してはじめて、主体は自己主張できるということになる。
自己の統合的イメージが、 もともと想像的なもの …とは、何とも刺激的だ。 キ…

本が好き! 1級
書評数:124 件
得票数:686 票
ときに、確かな情報を得ようとする真摯な思いが、深刻さを呼び、笑いをなくす。若い体育教師が、想像上の先輩教師をマネて、無駄に厳しくなるようなものだ。トランプ元大統領が指摘するまでもなく、この世はフェイクであふれている。これに抗するにはどうしたらよいか。徹底して、表層的なクダらないものを書き続けたいと思う。




他者から押しつけられた掟に臣従し、それを活用してはじめて、主体は自己主張できるということになる。
自己の統合的イメージが、 もともと想像的なもの …とは、何とも刺激的だ。 キ…





タイトルだけで敬遠するのはもったいない良書。「人間は理想を求めては、いつも最悪のものを生みだしてしまう」構造が描かれている。
人類が神を必要とした理由、 近代的民主主義が生まれた理由、 キリストのおぞましい磔刑の絵…





わからない何かが欠けていることだけは、はっきり実感される
哲学・心理学・宗教学の本を つい取ってしまう構造が端的に書かれている。 p136-13…





「大人になる」とは年齢の問題ではない。「大人の思考」を身につけることだ。本書を読めば、いかに自分がネバーランドの住人だったかよく分かる。
なぜタイトルは、 「悪知恵」なのか。 なぜ、「」が あるのか。 それは、 …





「どうせ、適当に選んだんだろう」日本での汲々とした生活を送っていると、ラテン系のおおらかなノリがうらやましい。
書評者は フランス人になりたかった。 日本での汲々とした生活を送っていると、 ラテ…





理由もなく会社がつらいのです。なぜでしょうか?
↑ これへの回答が泣ける。 作家の人生相談だと、 体験談に寄りすぎいて、 心理…





名刺がカバンを持ってれば社会人です
↑ 本書からの引用ですが、 刺さりますね。 難解なところも多いのですが、 少年…





組織の中で歪む鴎外。ここに、あなたがいます。
知の巨人も、 しょせんは人の子。 組織のなかで 歪みます。 親近感が湧くこ…





この日常に収まりきらず感覚的に生きる、ヤンキー小林秀雄
ああ、 ここに 自分(書評者)がいる と思いました。 急いで補足しますが、 …





英雄の根本思想は、意外にシンプル。彼らを貶めるものではなく、かえって、私たちとの親近感を抱かせる
西郷隆盛も、 中江兆民も、 水戸学も、 そんなものだったの? 著者は 人…





「自分は自己愛なんてありません」と否定する選択肢すら与えられない、究極の箴言
冒頭の ラ・ロシュフコーの 自己愛の箴言だけでも読むべし。 著者も 究極の箴言…





「悟り」という言葉の使い方から浮かび上がってくるものは、拍子抜けの真実
悟りとは、何か。 言語哲学的発想により、 p194-195で 鮮やかなアプローチを…





本書は「ありふれた風景の奇跡に触れる」大切なツール。
冒頭の 「日本のマンガ × 山」 だけでも、 ご一読を。 書評者自身、 朝…





「私という存在の不思議さ」を鮮やかに脱構築
独我論に冷や水を浴びせる。 良くも悪くも 地域共同体が崩れると、 人々の関心は、…





最高のヴィトゲンシュタイン解説書
哲学(言葉)にできることは、 世界の神秘を解き明かすことではなく、 言い換えること。 …





幸せ 定義するのも実現するのも簡単ではない / いったい何のために自分を探していたのでしょう
幸せ 定義するのも 実現するのも 簡単ではない。 本書は、 複数の書き手…





自分がここにいることにほんとうに意味があるだろうか
100点満点は 人間の目ざすべきところではない。 本書は、 複数の書き手による …





人間に必要なのは、「気晴らし」。エネルギッシュに精力的な活動をしている著者が、一見ダウナー系の結論に辿り着いたのは、なぜか。
人間に必要なのは 「気晴らし」。 本書は、 複数の書き手による 中学来向けの論…




大学入試改革が頓挫した今こそ読むべき注目作。今後の日本社会を「占う」ではなく、「創る」ための書。
「大学が滅亡した後に、 それでも残る教育をどうするか」 本書を貫くのは、 このシ…





いまだ時代の最先端をいく面白さ。この漫画自体が「奇妙な冒険」を続けている。
まだ面白い…と言ったら、失礼なもの言いだろうか。 ただ、1987年からの連載で 本編だけで、単行…