檸檬・冬の日―他九篇




病むときは病むがよろし
秋口になると喘息がぶり返す。必要に迫られ外を歩いていると、置き去りにされていくのがよく分かる。私だけ…

本が好き! 1級
書評数:55 件
得票数:1119 票
はじめまして^_^ 太宰治「津軽」が私の初レビューです。
芥川や太宰、梶井基次郎など日本文学が好き。カミュやサガンなどフランスの文学も素敵。
レトロなカフェで小説を読んでいると時間を忘れてタイムスリップした気分に…




病むときは病むがよろし
秋口になると喘息がぶり返す。必要に迫られ外を歩いていると、置き去りにされていくのがよく分かる。私だけ…




お話会で披露したところ「こわ〜い」と子供たちがドン引き…なぜに
「ビロードうさぎ」で有名なイギリスの画家で絵本作家、ウィリアムニコルソンによるもの。ちなみに「ビロー…





満月の夜にカジュアリーナ・トリーの木陰に立つと未来の秘密を教えてくれるという…
舞台はイギリスの植民地であった北ボルネオとマレー半島。開拓者や政務官たちは慣れない気候や風土に戸惑い…




四十にして脱サラ!野性味溢れる原始な男に生まれ変わったストリックランド。肉感的な口元、大柄でたくましい肉体。うーんまったく好みじゃないけど、女にもてるんだな
画家ゴーギャンに着想を得て描かれたモームの小説。鮮やかなロイヤルブルーの表紙は、金原瑞人氏による新訳…





古いモノには人を虜にする魔力がある。海岸に流れ着いた流木のように長い歳月を経て魂が宿り、自らストーリーを語りだす。
「蛇にピアス」の金原ひとみの父上、金原瑞人氏の訳という紹介の仕方は順序が間違っているが、私にとって「…



パパは四十二歳。年よりもずっと若く見えるときもあれば、ひどく老けて見えることもある。
新聞の投稿欄に「中年男性の生きづらさ」が綴られていた。満員電車では痴漢に間違われないように、職場では…





ゲーテが素晴らしいのか、訳者池内紀さんのセンスの良さか。Bravo‼︎
なんて楽しい。本の世界にこのようなエンターテイメントが存在することを私は知らなかった。「戯曲」初体験…




「温活」でオシャレに、気持よく、美しく
夏のお疲れ出ていませんか?クーラーや冷たい飲み物などで体は思いのほかダメージを受けています。 …




やあ、ぼうず、こっちへこい。なくんじゃない。いさましくしろよ。なみだなんかはやくにたたんぞ。
「少年院で読み聞かせ、ほぐす心」 「人生を肯定的に捉える瞬間を」 朝日新聞の9月21日朝刊の記事…





よってらっしゃい、みてらっしゃい。覗いてみたい闇市の世界。
眠れない夜、祖母の布団にもぐってお話をせがんだ。昔話や怖い話に混じって戦後の貧乏話をよく聞いた。 …




微かな光のさす漆黒のカバー、無数の水粒がぷちぷちと生まれては消える。韓国の今を生きる女流作家による文学シリーズ⑥
1982年生まれのペク・スリン。近くて遠いこの国で同じ時代に生まれた彼女の作品を読んでみたいと思った…




あなたの願い叶えます。白黒ワンコ(悪魔)が、美少年に生まれ変わったファウストにひたすら振り回される。欲望に忠実なことは罪ではないの?探究心とたゆまぬ努力こそ評価される。「救い」とは何か。
ファウストとは ゲーテが二十代の初めから死の直前まで、およそ60年の歳月を費やして取り組んだ超…





迷わず兎穴にダイヴ。こんなステキな世界なら戻れなくなってもかまわない。
奇妙で幻想的な挿絵は、チェコ・プラハ生まれ、シュルレアリスムの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルによるも…





子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。桜桃が出た。
桜桃忌も過ぎた7月初旬。太宰が「青葉のトンネル」と呼んだ玉川上水沿いの遊歩道には、色とりどりの紫陽花…




「魅惑の豊満ボディ」小柄な体はどこもかしこもまん丸。指は短いソーセージ。
モーパッサンのデビュー作「脂肪の塊」と翌年に出された「テリエ館」の二つの中編が収められている。 …





「この世の空がどんなに高くても、深い海がどんなに深くても…」ぼくは友達のママに恋をした
初めて「ラテンアメリカ文学」を知るに相応しい、価値ある一冊。5人の作家たちは、いずれもノーベル賞、も…



鏡に映ったのはわたし?それとも彼女?
遊園地のミラーハウスに入ったことはありますか?最近はVRなんて便利なものがあるから、流行らないのかな…




表紙の美しい模様は、アイヌの民族衣装「ルウンペ」に施された切り伏せ模様です。南洋諸島のトライバルタトゥーや日本の唐草模様にも似ています。
夏に訪れた北海道のホテルの浴場に「刺青」に関するこんな注意書きがありました。「ご遠慮下さい」というお…




楽しい夏休みも終わり、明日から平常通りの方も多いのではないでしょうか。ハリネズミにならって夕涼みもいいですね
乳白色の霧の中を優雅に舞う、銀色の蛾の群れ。そこにすぅっと現れては消える、雪のように白い馬。見上げる…



ミラーボールが回り出すと小さな舞台は「バーレスク」へと一変する。札幌のショーパブから始まる彼女たちそれぞれのサクセスストーリー
花のバブル組とロスジェネ世代ならきっと楽しめるエンタメです。平成ゆとりさんにはちょっと脂っこくてヘビ…