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アリーマ

アリーマ さん

本が好き! 1級
書評数:587 件
得票数:7873 票

食い意地と悪性活字中毒に、ベイスターズ愛と猫愛をぶっかけて、隙間にフィギュアスケートを押し込むと、もうほぼエネルギーは残らないダメ中年。日々標高の上がる積読山がコワイです。

書評 (587)

黄金夜界 (単行本)

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黄金夜界 (単行本)

橋本治による金色夜叉の現代版リメイク。付かず離れずだけど絶妙な現代版背景がなんかジワジワくる。ちょっとレトロな昭和調の語り口もしっくり。ちなみに絶筆となったそうな。惜しい人をなくしたなあ、と改めて。

何故か高校時代にミョーにはまっていた尾崎紅葉の『金色夜叉』。 それがナント、橋本治の手で現代版リメ…

投票(13コメント(2)2019-08-25

もののふの国 (単行本)

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もののふの国 (単行本)

日本には海の一族と山の一族が古来存在している、という想定の元に、武士(もののふ)の系譜を追う形で古代から近世の日本通史を描く。日本史上のスーパーヒーローが入れ替わり立ち替わり現れて面白く楽しく読んだ。

うっかり知らなかったが、螺旋プロジェクトという企画が進行中だった。 日本には古来山の一族と海の一族…

投票(15コメント(0)2019-07-26

無垢なる者たちの煉獄 上

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無垢なる者たちの煉獄 上

極悪で暴力的な強盗団が無理やり押し入った先は、悪鬼のようなサイコパス連続殺人犯の家だった…残虐なシーンが連鎖して、読むのがかなり辛いところもあるのだが、リズムのある話は牽引力抜群。今年のベスト候補。

(上下巻分の感想です) 極悪で暴力的な強盗団が無理やり押し入った先は、悪鬼のようなサイコパス連…

投票(16コメント(0)2019-07-24

ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び

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ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び

オペラマニアだったキーン氏。膨大な舞台鑑賞回数と幅広さと深さに圧倒された。カラス、カヴァリエ、ドミンゴ、パヴァロッティら、往年のスターたちの、デビューから最盛期までを見届けた経験値は羨ましくも感動的。

実はオペラマニアだったキーンさん。 そんな話を聞いたことはあったが、こうしてまとめた記録を見ると、…

投票(18コメント(0)2019-07-22

終焉の日 (創元推理文庫)

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終焉の日 (創元推理文庫)

スペイン内戦後の1941年と1981年前後の二つの時系列で描かれる歴史大河。血と暴力と陰謀に塗れた現代スペインの歴史が綿々と描かれ、激しく昏く重い国の姿が浮き彫りに。非常に強烈な読み応えのある一冊だ。

スペインの一般的なイメージというと、太陽輝く陽気な人々の国、なんじゃないかと思う。 私もハタチ過ぎ…

投票(15コメント(0)2019-06-28

ディオゲネス変奏曲

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ディオゲネス変奏曲

本格推理からホラーにファンタジー的な寓話まで、色とりどりの短編集。雑然としたアンソロジーではなく、クラシックの楽曲に擬えた緩急ある並び順なのでスルスルと読み継げる。サービス精神に溢れた楽しい一冊です。

しばらく前に香港を舞台にしたミステリー『13・67』が売れまくった。 現在から過去に歴史を遡る香港…

投票(13コメント(0)2019-06-14

リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために

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リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために

人前で如何にリラックスするかを解き明かした一冊。呼吸を整える、体の重心を落とすなど、言われてみれば基本的だがなかなか気付けないことをシンプルにまとめた良書。この世を生きる全ての大人にオススメします。

鴻上さんのの『発声と身体のレッスン』は声を出す立場にあるものには非常に役に立つ名著だと思う。 自然…

投票(9コメント(0)2019-05-14

信長の原理

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信長の原理

史実を踏まえた架空の物語『光秀の定理』が面白かったので同じ路線かと思えば、こちらは骨太で重厚な戦記物。泥臭く生臭い男社会の軋轢や柵を描き切って面白い。満を持してついに放たれた物語、という感じがする。

五年前にでた『光秀の定理』は、史実を踏まえた架空の物語でなかなか面白かった。こういうのもアリだなあ、…

投票(15コメント(0)2019-05-13
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