最貧困シングルマザー

四面楚歌の状況に救いはあるのか?
何が恵まれていて、何が正しくないのか、そんなことは誰にもわからない。当事者であってさえもだ。家…

					本が好き! 1級
					書評数:1582 件
					得票数:21165 票
					
本が大好きで、毎日本のページを繰っています。
小説なら、どんなジャンルでも挑戦しております。
小説の神様は山田風太郎と皆川博子とスティーヴン・キングだと思っています。
あと川谷絵音も大好きです。よろしくお願いします。

四面楚歌の状況に救いはあるのか?
何が恵まれていて、何が正しくないのか、そんなことは誰にもわからない。当事者であってさえもだ。家…

こんなことがあってはならない。心の底からそう思うのである。
「ブレイブ」、「8mm」とスナッフ・フィルムを扱った映画を観て思ったのは胸を締めつけられる残酷さだ…

ユダヤの人々。彼らの歩みはどこから来て、どこへ向かうのか。
ぼくは、これだけ色々な媒体でユダヤ迫害について見聞きしてきたにも関わらず、まだその本質を理解してい…

そんなことがあってはならないのだが、いつまたこのような恐怖が自分たちの身に起こるかわからないではないか。
人類の血塗られた歴史へようこそ。 わたしたちは誰でも心の底にもうひとりの自分を飼っている…

実話怪談なんか書いている人だけあって、恐怖という感情に対して、どうして怖いのか?どうしてそういう心の動きになるのか?というわれわれがあまり真剣に考えない部分を掘り下げている。
平山氏の小説は大好物で、その低俗でスタイリッシュな独特の世界観にいつも驚かされているのだが、そんな…
    

過去は消せない。その事実は決してなくなることはない。
ハイチの歴史には詳しくない。何があったかは、良く知らない。そんなぼくでも、本書を読めば自ずとハイチ…

男のロマン、パンチラ現代史!
ご多分にもれず。 そうです、ぼくもパンチラは好きなのです。これは幾つになっても、変わらない…

本書では、伝奇的な要素とバーチャルなゲームの世界がリンクし、壮大で魅力的な物語が展開されることになる。
なるほど、おもしろい。ほんと、この人芸達者だ。 日本が封印されているゲーム?どうしてゲーム…
    

多くの問題が描かれるYA。いろいろ考えてしまいます。
いまさらどうこうすることはできないのだろうが、アメリカで起こる差別や偏見がまねく尽きることない数多…

本書を読んで不快感を示される方も多いかもしれない。だがぼくは肯定した。この世界を受け入れた。もっと彼女の物語を読みたいと思った。
芦原すなおといえばデンデケデケデケで直木賞とった人くらいにしか認識がなかったのだが、そのうちミステ…

人間は、自分以外の人に対して無償の愛を与えることができるのか?どんな罪でも赦すことができるのか?その問いかけを真剣に考えてしまう本なのだ。
人間の存在価値、原罪、罪を許す心。 周知のとおり著者の三浦綾子はプロテスタントのクリスチャ…

貧困と差別が渦巻く地獄。人種が違うというだけで迫害されるという恐怖をこれだけ克明に描いた作品をぼくは他に知らない。
祝福されこの世に生を受け、希望ある未来を約束されているはずの人生が、生まれたときから地獄の日々だっ…

相変わらずのリーダビリティで700ページもあっという間。しかし、ラストは少し駆け足だったし、半沢直樹シリーズや「空飛ぶタイヤ」のような大きなカタストロフィはない。
700ページあるのだが、読み始めたらアッという間だった。相変わらずのリーダビリティだ。池井戸作品の…

どうか、目をそらさず直視してください。
この本を読んだ当時(1998年)ぼくは同時に柳田邦男の「マッハの恐怖」という本も読んでいて、飛行機…



  

シーラッハの作品を読むと、そこで描かれる非現実的であまりにも我々の日常からかけ離れた現象にいつも眩暈に似た衝撃を受けてしまう。ほんと目が離せない作家だね、この人は。
前作の「コリーニ事件」を読んだのがちょうど二年前の7月だった。初の長編ということで、多大な期待を寄…


  

2巻以降の展開がどうなのか、気になるところだが、とにかくこの巻は話の流れがゆるやかでまどろっこしかった。
もう文庫落ちしているが、ずっと以前に購入してあった単行本を読了。「ソロモンの偽証」第一部 事件編で…



  

まさしくタイムトラベル物の論理炸裂。まさか、こんなことになっていようとは!
大地が揺らぐような、世界が崩壊するような大きな瓦解的変化に足元をすくわれる。ミニマムからマキシマム…



  

この上司にへつらわない毅然とした半沢の態度がサラリーマンの絶対服従的な理不尽さをはねつけて読む者に勇気と希望を与えてくれる。
ドラマが待ちきれなくて、続きも読んじゃいました。今回はまたまたスケールアップして巨額損失を出した老…



  

池井戸潤の本っていうのは溜飲を下げるおおいなるカタルシスに醍醐味があるのだが、本書は「空飛ぶタイヤ」ほどの最大級のカタルシスはないにしてもところどころにそういった場面があって大いに溜飲を下げた。
ドラマ先行で観ていたのだが、どうもがまんできなくなって原作を読んじゃいました。 おもしろいのは…



  

殺人の動機がわからないのが本書の眼目で、いってみればこれって「半落ち」と「砂の器」を合わせたような話なんだよね。真相自体は予想通りの展開で驚きも何もなかったし話の内容も予期してたほど悲惨ではなかった。
シーラッハ初の長編ということで期待して読んでみたが、これがとてもオーソドックスな作品で前二作の短編…