日本文化私観





大きい社会変動のある時に大作家が現れるという。ロシアでいえばドストエフスキー、フランスでいえばユゴー。日本でいえば坂口安吾ということになると思います。
この「日本文化私観」は 一 「日本的」ということ 二 俗悪について(人間は人間を) 三 家につ…

本が好き! 1級
書評数:157 件
得票数:2514 票
本はだいたいなんでも読みますが、メインは、東洋哲学、西洋哲学、西洋近代小説、などの重めのやつです。





大きい社会変動のある時に大作家が現れるという。ロシアでいえばドストエフスキー、フランスでいえばユゴー。日本でいえば坂口安吾ということになると思います。
この「日本文化私観」は 一 「日本的」ということ 二 俗悪について(人間は人間を) 三 家につ…



フランスポスト構造主義哲学のニーチェ論というのは正直あまり信用できないです。ナチス思想を避けながらニーチェを持ち上げるわけで、全体として無理が目立ちます。
ジルドゥルーズによるニーチェの入門書みたいなものだった。 ただニーチェを解説しながら、何だか微…





この小説をいいと感じるようになったのは、自分が大人になったというより時代の移り変わりによってだと思います
この本のあらすじというのは、 世界大戦前のロンドン、家族や仕事を投げ出して画家を目指した中産階級上…



貴志祐介という作家は無駄に怪力ですね。ホラーやSFで力を発揮するタイプではないかと思います。
内容はというと、高校2年の男の子が母親の再婚相手を完全犯罪を目論んで殺すというものだった。 こ…



ゆるーい死神が関わる連作短編集でした。非常に読みやすくて、、、
非常に読みやすくて、パチンコをしながら気持ちよく読めるレベルでした。 私は休みの日によく1円パチン…




家族の問題を織り込んだミステリーで東野圭吾らしく奇妙な安定感を醸し出す。きわめて読みやすい。
東野圭吾は量産作家で作品すべてが当たりというものではないと思うけれど、この「赤い指」は当たりの部類だ…




村上春樹世界を解釈するための全く個人的な世界説明仮説を展開します。
この小説のあらすじというのは、 主人公「僕」は井戸の底でリアルな夢を見た。真っ暗なホテルの部屋…




井戸へのこだわりがすごいです。
主人公「僕」は、近所の空き家の庭にある涸れた井戸に縄梯子を下ろして、井戸の底で井戸ライフを送り出す。…




賛否両論あるだろう小説だと思います。
主人公の「僕」は法律事務所を退職して現在無職。出版社に勤める妻がいる。 飼っているネコがいなくなっ…



自分の上位互換の存在する世界に迷い込んだ少年の話でした。
高校1年の男の子が、自分が存在しない代わりに二歳年上の姉がいるというパラレルワールドに迷い込む話だっ…




本格というわけではないけれど、読みやすくひねりもきいていて、読んでも損しないレベルのミステリーだと思いました。
米澤穂信という小説家の小説ははじめて読んだ。 この「儚い羊たちの祝宴」は五つの作品からなる連作…



著者は若くして有名な社会学者らしいです。これからの活躍に期待したいです。
現代日本の20代(この本の出版は2011年9月なので、2018年現時点では7年たっている)は、生活満…




すべての短編でそれなりに楽しめます。
私の村上春樹読書体験というのは、 「ノルウェイの森」を読んで、 これはいい、日本近代文学を代表す…




伊坂幸太郎の実験的小説第二弾ということだと思います。
「ラッシュライフ」は「オーデュポンの祈り」に続く伊坂幸太郎の第二作目の小説らしい。五つの物語がバラバ…





ウォーラスティンの「世界システム論」を分かりやすく話してくれているような感じです。
ウォーラステインの世界システム論を分かりやすく理解しちゃおうという本です。 「世界システム…



なんというか、ありがたい人たちの話
刑務官の南郷と傷害致死で仮出獄中の三上の二人が、匿名者の依頼により死刑囚樹原の冤罪を証明しようという…





柄谷行人渾身の世界説明だと思いました。
世界はなぜこのようにあるのか、とたずねても普通誰も答えてはくれない。これがミステリーだと名探偵が世界…



あの歌手である「さだまさし」の自伝的小説でした
これはさだまさしの自伝的小説であって、さだまさしを全く知らない人がこれを読んでも、まあ抜群に面白いと…





名編「近代の超克」を含む竹内好の評論集。
竹内好は戦前戦後の中国文学者.評論家です。 例えば、「日本人は近代的な人格形成が不十分であ…




不思議な世界観を確立していて、ファンが多いのも納得の小説。
4つの短編から成る連作短編集だった。その冒頭が「夜は短し歩けよ乙女」 まず大正ロマン風の古かわいい…