名著を読むさん

本が好き! 1級
書評数：423 件
得票数：1525 票

現在、私たちが文化的な生活を送れるのも、先人たちの知恵と努力の賜物であることは論をまたないと思います。歴史上偉大な人たちの中には自分の考えを書物として残しています。それが名著です。名著を読むことは自分を成長させてくれます。

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夏目漱石の「吾輩は猫である」「坊っちゃん」に見られるおもしろさそして滑稽さは一体どこからくるのであろうか。

　夏目漱石の「吾輩は猫である」「坊っちゃん」に見られるおもしろさそして滑稽さは一体どこからくるのであ…

「檸檬」にしろ「桜の樹」にしろ何かを象徴しているのであろう。私はそれが梶井が持つ偉大なる思想に思えてならない。梶井の若い死が惜しまれてならない。

　よく理解できないけれど、なぜか惹きつけられる小説というものがある。さしずめ私にとっては梶井基次郎の…

観念的かつ俗っぽい小説の典型が「宴のあと」である。この作品を初めて読んだとき、そのおもしろさに熱中し、そして三島の溢れんばかりの才能にただただ感心するばかりであった。

　三島由紀夫はいろいろな面をもった作家である。ときには熱狂的な愛国者になり、ときには哲学者ばりの観念…

「福翁自伝」は福沢の生まれてから最晩年までのことを口述筆記させた自叙伝である。自伝文学としても最高傑作である。

　今では学生が学校に授業料を納めるのは当たり前のことである。この行為に対して誰も違和感を覚えない。し…

「学問のすゝめ」を読むと、福沢がいかに見識が広く深いかがわかる。自然科学・政治学・経済学・宗教学・歴史学・商学なんでもござれである。

　安政6年（1860年）、福沢諭吉は木村摂津守を艦将、勝海舟を艦長とする咸臨丸に乗ってアメリカに行っ…

この本にはマネジメントの方法が書かれている。すべて頷けるものである。ドラッガーの理論でいけば成功すると思う。ただ成功するかどうかはどれだけ真摯になれるかであろう。

　日本のプロ野球やアメリカの大リーグを見てて不思議に思うことがある。選手の戦力は変わらないのに、監督…

「日本文化私観」は昭和18年に書かれている。安吾の思想が凝縮されたものである。日本の文化を紹介したものと思ったら大間違いである。

　太宰治・坂口安吾を学生時代にむさぼるように読んだ。この2人の作家に強烈に私は惹かれた。若い私の魂に…

「東海道中膝栗毛」は日本人の根源的な欲求を満たしてくれる、最高の道中記である。

　江戸時代、庶民にとって伊勢神宮に参詣することは一つの夢であった。伊勢神宮に行くことをお伊勢参りと呼…

「当世書生気質」は江戸情緒たっぷりの小説である。坪内は江戸の人情を大事にした人でもあった。

　日本の近代文学は坪内逍遥から始まったといわれている。これはほぼ文学史の定説となっている。　…

カポーティの「ティファニーで朝食を」を読んだのはニューヨークの旅からしばらくたってからである。たいへんおもしろい小説であった。当然のことながらティファニーで朝食をとる場面はなかった。

　私は学生の頃、ニューヨークを旅した。いくつかの観光スポットを回った。まず、ニューヨーク近代美術館に…

百田尚樹とはどのような人かを知りたいなら、先入観なしで、この「戦争と平和」のゼロ戦とグラマンの記述だけでも読んでほしい。

　経営戦略にランチェスター戦略というものがある。経営者なら一度は耳にする有名な経営戦略で、実際、多く…