街場の天皇論




戦後築きあげられた「象徴天皇制」の本質とは何か? その良質かつ安定したシステムを自らの欲のために利用しようとする権力者との対立構造は何か? 「リベラルな天皇主義者」内田樹先生の手になる天皇論フラグメント集
この数年来、憲法改正の論議が喧しい。 2016年8月8日の「おことば」により、陛下の御退位が現実的…

本が好き! 1級
書評数:50 件
得票数:555 票
あまり気負わずにあれこれ書いてみようと思っとります。
基本的には★4(オススメ)か★5(すごくオススメ)の書評しか掲載しません。★3(留保付オススメ)をつける場合は必ず理由も載せます。
それ以下の評価の書評はまず書かないと思います。
あと、小説は好きでそれなりに読んでいるのですが、書評を書くのは不得手なので、ほとんどが社会科学系、自然科学系の書評になります。




戦後築きあげられた「象徴天皇制」の本質とは何か? その良質かつ安定したシステムを自らの欲のために利用しようとする権力者との対立構造は何か? 「リベラルな天皇主義者」内田樹先生の手になる天皇論フラグメント集
この数年来、憲法改正の論議が喧しい。 2016年8月8日の「おことば」により、陛下の御退位が現実的…





コミュニケーションの力を高めるために最も重要なことは、身体の感度を高め耳をすませること、そしてできるだけ脳に物語をさせないこと、という本書はブックレビュアーにとって悪夢の書かもしない。
本書は、まえがきで著者の内田樹先生ご自身が宣言しているとおり、非常に話が込み入っている本です。別にひ…




第一世界大戦晩期に発行された中等教育向け教科書。当時の日本各地の風土について簡潔ながらも強い熱量をもって描かれている。近代日本の学生教育模様に想いを馳せたい趣味人に遠い昔からの贈り物
本書は大正7年に編まれた中等教育向けの教科書ですので、さすがにこれで勉強した方で今もご存命の方は皆無…



P=F=ドラッカーの予言の書。これが25年も昔に書かれた本とは信じられないような卓見の数々。しかし、本当の「ポスト資本主義社会」はまさにこれから始まる。
本書を初めて読んだのは私が大学生の時でしたので、今から15年以上前のことになります。 就職を間近に…




テクノロジーは人類から仕事を奪うのか、それとも人類を労働から解放するのか。気鋭の労働法学者がきたる産業の大革命を見据え、労働者と労働法のこれまでとこれからを考える
この書評を書いている今、世間の関心事は衆議院議員総選挙の話題でしょう。民進党が希望の党に合流し、自公…




あの羽生善治が対局を切望した<将棋の鬼>が語る勝負の哲学。その洒脱な精神に今なお数多の将棋ファンを惹きつけてやまないのも納得。
私の趣味というのはとにかく金のかからないものであることがウリでしてね。読書が人生の大部分を占める趣味…




「この本は俺のだ」と言いたいが、それって誰がどう保証してるのか? 人は一体どこまでのものを「所有する」ことができるのか? そもそも「所有する」ってなんだ? これら根本的な問いに理解を得たくば本書の扉を開こう
最初に私が子供の頃に観たドラえもんの映画について話をさせてくださいね。 それは「ドラえもん のび太…





自分にとって耳の痛いことを、人はそう簡単には受け容れることができるわけではない
タイトルは「昭和16年夏の敗戦」。歴史に明るい人ならば「おや?」と思うタイトルです。 「先生、戦争…




なぜ英語だけが受験科目の枠を超えて「使えるツール」としてのものを求められるのかということに違和感を持っている人には、まるで腕利きの整体師にツボをグイグイと押されているかのような快感がもたらされるかも
本書の著者である富田一彦氏は代々木ゼミナールの英語講師であり、その道では知らぬ人はいないくらいの超有…




<知の巨人>橋爪大三郎先生による分かりやすい本の読み方指南書。でも真のテーマは?
タイトルは「正しい本の読み方」。そして橋爪先生も本書のはしがきの中で「この本は、本の読み方の本です。…