バッティングピッチャー 背番号三桁のエースたち
松井秀喜の恋人・北野明仁、イチローの恋人・奥村幸治など、大打者を育て上げた陰の立役者・打撃投手。このわが国独自の投手たちの苦労ややりがいに迫るノンフィクション。
子供の頃から春季キャンプでロッテの練習を観てきた。有藤、落合、初芝らの打球をわくわくしながら観てい…
本が好き! 1級
書評数:629 件
得票数:6682 票
図書館に行って、タイトルが気に入ったら何でも読みます。
書評というより感想文ですが、お目汚し程度にお読みいただけたら幸いです。
松井秀喜の恋人・北野明仁、イチローの恋人・奥村幸治など、大打者を育て上げた陰の立役者・打撃投手。このわが国独自の投手たちの苦労ややりがいに迫るノンフィクション。
子供の頃から春季キャンプでロッテの練習を観てきた。有藤、落合、初芝らの打球をわくわくしながら観てい…
物書きの「私」と、今は別に家庭を持つ父、それに祖父母の介護をしているひきこもりの弟。そんな三人が親戚の遺骨を納めに墓のある佐渡に向かう。親戚の葬儀参加が増えてきた中年以上には特に面白く読めるだろう。
作家の道子は、古道具屋を営む父とひきこもりの弟の三人で、佐渡に足を運ぶことになった。祖父母の家の隣…
「10個中、9個は欠陥商品でした」、「はい、元旦にたばこを止めました。でも、一週間後に再開です!」等、常識で考えればあり得ない文章を堂々と載せる参考書や英会話本に捧腹絶倒。
参考書や英会話本に実際に載っている英文和訳の例文を抜粋し、それに合うイラストを並べただけの本。 …
世界一クオリティの高い日本の字幕。その品質を保つため、普段はへいこらしている配給会社にも盾突く字幕屋の裏話。
生の芝居が好きなので、映画自体ほとんど観ない。観るとしたら、文化的な素地がある邦画だ。外国映画を観…
人と人との関わり方は十人十色。その複雑な人間関係を少しでもスムーズにできるかもしれない一冊。
半世紀生きてきても自分以外の人間の心理は計れない。いや、ひょっとしたら自分のこともよくわからない。…
あさのあつこ主宰・文芸同人「季節風」のメンバーによるアンソロジー。「ふしぎ」をテーマにした六つの短編。疲れた現代人への癒しの作品集。
奈々がレジ打ちのバイトをしているホームセンターには、毎日きっかり午後二時に黄色い工事用のヘルメット…
「三面鏡はきらいだ」、「私のみそ汁にはワカメがやたら多い」、「床屋に行けなくなった」、「幸せもうすかった」…、味のある絵で思わず膝を打つハゲあるあるの絵本。面白うて、やがて哀しきハゲの世界。
子供の頃からおでこが広くて、将来は禿げるのはわかっていた。ただ幸いにも絶壁とかではないので、ここ4…
正月行事から、鬼ごっこやこけしといった遊びなど、日本人なら普通のことの意味や由来を解説。しきたりだけでもないし、そう怖くも無い。
先日、父の一年祭をすませた。我が家は神道だから、昔から年忌も葬式も鯛が出るのを嬉しく思っていたが、…
幕末から明治にかけて、苦しい生活の中で次第に働くことに希望を見出していく七人の少年を描く短編小説集。あさのあつこの名解説も読みどころ。
堪え性が無く、なかなか仕事が続かない14歳の矢吉。砥石の運び人となってから3ヶ月も経っていないが、…
古代史専攻の女子大学生が探偵役を務める、シリーズ二弾。邪馬台国という得意ジャンルで、鯨ワールド炸裂。
アレクサンダー大王研究の歴史学者森田圭介は、このところ、「邪馬台国=近畿」説を唱える歴史学者菅原陽…
聖地(バチカン他)、芸術家の街(バルセロナ他)、自然(九寨溝他)、古代遺跡(スコタイ他)、都市建築(クスコ他)の5つのテーマから地球の美しさを改めて実感できる55の世界遺産。
コロナ禍で、仕事のための国内移動でもはばかられるのに、観光のための海外旅行などどれほど先になるかは…
人間に忠実であるからこそ、人を救う英雄になったり、他から騙されたり。日本以外の民話で活躍する犬の世界。
最も古くから人類の隣りにいた動物が犬であることはまず間違い無いだろう。比較されがちな猫はネズミを捕…
前時代の産物と思われがちなラジオ。逆に誰にも知られずひっそりと聴ける。多くの名前も知らないあなたも、特別な存在と思われがちなMCも、同じ周波数のムジナなんだ、と安心できる。その表現が素晴らしい短編集。
3人の息子をあてにせず、ケアハウスに入居した71歳の信子の趣味は深夜ラジオ。もっとも最近はリアルタ…
ドラマ「八月は夜のバッティングセンターで」で、またその雄姿を見せた著者が「部下は上司で生き変わる」という副題の通り、いかに楽天で復活したか、をしたためた一冊。野村克也の特別寄稿もあり。
山﨑武司の現役時代のプレー、特に打撃でぶつけられた時、激高する場面が多いと思う。瞬間沸騰タイプなの…
「雨は降る降る じんば(陣羽・人馬)は濡れる 越すに越されぬ田原坂」。西南戦争の決戦の地においても、なぜにあそこまで西郷は動かなかったのか。
未だに郷士教育の生きる町・鹿児島。全ての鹿児島市立の小学校には、西郷南洲翁の肖像と「敬天愛人」の額…
もはや越は眼中に無い呉王夫差。越国そのものを警戒する伍子胥。范蠡だけ警戒すれば問題ないと考える伯嚭。呉越に楚が絡んだ春秋時代の物語、堂々の完結。この作品にはロマンがある。
中原の覇者を目指す呉王夫差は、対楚戦の前哨として陳へ出兵。王のいない越も慌てて見舞いを出すことにな…
夏目漱石「坊っちゃん」の教師陣の中で、山嵐とうらなりだけが「おれ」の味方であるのだが、果たしてうらなりの本心はいかに? 30年経って、彼の人生と考えが明らかになるオマージュ。
昭和9年秋、銀座四丁目。姫路在住の古賀は、かつての同僚堀田と再会していた。二人は元教師で、明治の後…
人間は死に向かって生き続けているから、勉強するときも遊ぶときも、食べるときも寝るときも命がけ。どんなときも念を入れてやらなきゃ。学園の平和を守る教師たちの熱い活躍を描く第二弾。
埼玉県にある私立進学校・珠城学園のトラブル解決に奔走する薫風会。最年少のメンバー・新人体育教師のイ…
気候と同じく日本の風土は変化に富む。話し言葉だけではなく、漢字表記にも方言が出やすい。方言漢字の成り立ちや背景を詳しく紹介する。
世界では数千種の言語に対して数百種の文字が使われている。 つまり、話し言葉を無理矢理表記したり、…
先王の復讐に燃える呉。越王句践は会稽の戦いに敗れ、囚われの身となり、句践も苦難の日々を迎える。しかし、勝者の側にいる伍子胥もやがて不遇の時代を迎える。臥薪と嘗胆の間にあたる第8巻。
満を持して呉との決戦に挑む越王句践。諜報戦の成果で、皆が勝利を信じて疑わない中、范蠡は呉の伍子胥を…