バベル九朔

マキメーにしては面白くないなあというのが率直な感想、本人の思い入れと読む側の期待が乖離してる。トドメに文庫版オマケ小説が壮絶につまらない。
面白くてサクサクっと読める本がないかなと探していてみつけたのがこの文庫本、モリミーのライバル、マ…

本が好き! 1級
書評数:513 件
得票数:14003 票
馬鹿馬鹿しくなったので退会しました。2021/10/8

マキメーにしては面白くないなあというのが率直な感想、本人の思い入れと読む側の期待が乖離してる。トドメに文庫版オマケ小説が壮絶につまらない。
面白くてサクサクっと読める本がないかなと探していてみつけたのがこの文庫本、モリミーのライバル、マ…



小川洋子の最新刊。短編六作品どれをとっても小川洋子らしさに溢れていますが、表題作と「巨人の接待」が出色の出来栄えだと思います。
久々の 小川洋子 レビューです。去年末に出た新刊で、既に塩味提督やたけぞうさんがレビューしておら…



岩波文庫吉川一義訳に鞍替えして「ゲルマントのほう」完結編を読んでみました。まんなか200ページほどが壮絶に退屈ですが、もうここまで来てやめられない、意地で読みきりました。
前回レビューに書きましたように、 高遠弘美 氏訳の光文社古典新釈文庫版「失われた時を求めて」は現…


朝井リョウ大学四年時の作品で、なんとこれを卒論として提出。心あたたまるホームドラマだが、リョウにしてはストーリー文章とも凡庸。
朝井リョウを読むシリーズ、今回は「星やどりの声」です。 星になったお父さんが残してくれた…




切ないねえ、リョウうまいねえ。
朝井リョウを読むシリーズ、今回は朝井リョウが本領を発揮する学園群像劇「 少女は卒業しいない 」で…



11年ぶりの小市民シリーズ。新作書き下しは一本だけだがそれでもファンには朗報。さて、巴里はパリですが花府はどこでしょう?
風竜胆さんがレビューしておられて、え、今頃新作?と驚きました。私の大好きな 米澤穂信 の、11年…



朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」、テレビの二時間ドラマを想定しているのでやや内容は荒いが、テーマの切り口や視点の転換のうまさはさすが。
もう「その昔」と呼ばないといけないのかと時代の流れを感じますが、フジテレビが隆盛を誇っていた頃の…




フィツジェラルド悲運の遺作。気鋭の精神科医が患者と恋し結婚し女優と浮気し酒で身を持ち崩し全てを失う、まさしく「メロドラマ」なのだが「不思議な徳がある」(村上春樹)傑作。
Already with thee! tender is the night, But here…



朝井リョウにしてはケレン味を排した直球ど真ん中勝負の女性アイドルグループ物語。AKB48隆盛の頃の作品だが今に通じる秀作。
朝井リョウ の作品をボツボツと読み進めていますが、今回はこの「 武道館 」です。AKB48が隆…

よくできた和製ハードボイルド風味誘拐ミステリではあるのですが、私には合いませんでした、残念。
以前塩味ビッテン提督がカドフェス2019 レビュー で褒めておられた作品です。ブックオフ で見か…




「あなたの人生の物語」のテッド・チャン待望の第二作品集。今回も知的刺激に満ちた作品で楽しませてくれる。You be good. I love your stories.
「 The Story of Your Life (あなたの人生の物語)」でSF界を席巻した T…



第二次世界大戦末期混乱のハンガリーで起きた「黄金列車」事件をもとにした佐藤亜紀流オペレッタ。率直なところあまり面白くはない。
2020年あけましておめでとうごさいます。思い起こせば、去年の今頃は 佐藤亜紀 の作品群に没頭し…



塩味提督に続いて二番手行きます。一言、「失われた時を求めて」のレビューは本当に大変でした。
もう今年も残すところあと二日ですね。本が好き!の皆様にはお世話になりました。セミンゴの会より心よ…



文庫版しゃばけシリーズ最新刊。父藤兵衛が倒れたという設定で若だんな一太郎の成長を促す回となっています。
畠中恵さんのしゃばけシリーズ、文庫版最新刊の第16巻が出たので早速読んでみました。今回も短編五篇…





女学校の同級生だったヴィルパリジ夫人と祖母の明暗の対比が見事な第6巻。本巻の終文は涙なくして読めない。ここまで諦めずに読んできて本当に良かったと思わせる名文である。
光文社古典新釈文庫版「 失われた時を求めて 」は2019年末現在六冊が刊行されています。その最終…




パリ社交界の華ゲルマント公爵夫人に「私」が(ストーカー的に)思いを募らせる「ゲルマントのほう」篇が始まる。ちなみに村上春樹の「1Q84」で青豆はこの辺で挫折した。
フランス文学の傑作にして長大な「 失われた時を求めて 」も第三篇「 ゲルマントのほうへ 」に入り…




超過保護マザコン坊や、海辺の避暑地で一夏過ごすの巻。ゲルマント一族や花咲く乙女たちとの交流が華やかに描かれ、色彩豊かな印象深い章となっている。
マルセル・プルースト 畢生の大作「 失われた時を求めて 」も第四巻に入ります。この巻には「 花…




いよいよ第二篇が始まるがまだ「花咲く乙女たち」は登場しない。悶々としたジルベルトへの思慕の思いが「いじいじ」綴られるとともに、モーブ(薄紫)色のスワン夫人とそのサロンが「華麗」に語られる。
マルセル・プルースト 畢生の大作「 失われた時を求めて 」も第三巻に入り、第二篇「花咲く乙女た…




ようやく物語が有機的に動き出す第二巻。スワン氏と高級娼婦オデットの「カトレアする」大人の恋と、その結実である娘ジルベルトと「私」の幼い恋模様が絶妙の対比で語られる。
マルセル・プルースト畢生の大作「 失われた時を求めて 」、光文社古典新釈文庫(高遠弘美訳)第二巻…




「失われた時を求めて」を読み進めるための絶好の副読本。本家フランス人漫画家による視覚情報は挫折しそうな私にとって福音でした。
「数多の挫折者」を出してきたことで有名な マルセル・プルースト の「 失われた時を求めて 」、そ…