20世紀の幽霊たち
自他共に認めるホラーの帝王スティーヴン・キングの実の息子さんです。ですが、親の七光りなんてものは感じさせない完成度!不条理系が好きな方にもドンピシャな内容です。
キングの息子だからホラー系統の色も強いのかな?とか思ったりもしましたし、実際その傾向も多分に含まれい…
本が好き! 1級
書評数:175 件
得票数:1078 票
アマチュアヴァイオリニスト。読書もしかり。
特にバロック音楽を聴くわけではないけれど、好ましく思う作曲家はヴィヴァルディ。クラシックや音楽に通じる書籍のレビューを参考にさせていただいてます。
文学では、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ナボコフ、チャンドラー、漱石、康成、直哉がお気に入り。
感銘を受けた書籍は「グレート・ギャッビー」「ロリータ」「ロング・グッドバイ」「山の音」「城の崎にて」
自他共に認めるホラーの帝王スティーヴン・キングの実の息子さんです。ですが、親の七光りなんてものは感じさせない完成度!不条理系が好きな方にもドンピシャな内容です。
キングの息子だからホラー系統の色も強いのかな?とか思ったりもしましたし、実際その傾向も多分に含まれい…
現在までの大まかな経済の流れがざっと俯瞰できるような経済学の本。ディープに学べるとはいえないですが、これから経済学を・・・という方にはうってつけ。どうしても経済学を理解しなければ!という方も読み易い本書をどうぞ^^
内容の方はというと全8章にわかれていて、その表題にのっとった用語の解説やそれまでの経済のおさらいや流…
ただの名作で傑作です。大衆小説のドンです。
このお話に大きな物語の筋みたいなもの見受けられないように思います。ただ主人公の苦沙弥という人物の飼い…
そもそも坊っちゃん(一人称のおれ)て誰の為の坊っちゃんなのか?また、坊っちゃんとは敗北であるのか幸せであるのか?なぜタイトルが坊っちゃんなのか、読み解けると一層面白い小説です。
吾輩~ほどインパクトがある有名な書き出しではないですが、「生まれついての無鉄砲で、損ばかりしている」…
人間の本質ではなく個人実存を哲学の中心に置き、科学的方法によらず人間を主体的に、且つ自由と責任を強調する実存主義の大切なテキストの一つ。
この『悪魔と神』は戯曲であり、第三幕十一場、登場人物が総勢三十五名以上、時間にすると4時間にもなる大…
これぞ日本の風土を活かしたマジックリアリズムだと思う。個人的には桜庭作品の白眉、というかこれ以上のものはそうそう書けるもんじゃない!
本書は三章構成となっておりそれぞれの時代の赤朽葉家の女性たちを描いています。一章が千里眼の万葉、二章…
加筆修正されたとはいえ、やはりラノベ時代に書かれていた作品なのだなぁーという桜庭さんのラノベ色が色濃くでております。
主人公は山之内荒野という少女で父は有名な小説家。その荒野の12歳~16歳までの恋と成長の軌跡を描いて…
本書はどうしても好き嫌いがわかれてしまような散文的な小説。でもキャラの嗜好や題材は桜庭さんらしい特色が色濃くファンならばお気に召すと思われます^^
いつもの桜庭三部構成ではなく、今回は二部構成でした。三部構成だとばかり思っていたので、まずちょっと不…
収録作でダントツに「ミリアム」が秀逸だ。こんなに息づいてる文章はそうそうお目にかかれない。この一篇だけでファンになってしまったほど。アンファンテリブルと絶賛されて世に出てきたカポーティの恐ろしさが身に染みるでしょう。
本書は短編集で「ミリアム」「夜の樹」「夢を売る女」「最後の扉を閉めて」「無頭の鷹」「誕生日の子どもた…
装丁画のアンリ・ルソー作「戦争」がなんとも意味深なことを語ってる一冊だ。書かれてる内容は人類の最大の敵といっても過言ではないからサブイボがでてしまった(笑)
先日観た映画『アイ・アム・レジェンド』や『アウトブレイク』などの未知のウィルスが蔓延していく話。とい…
さすが米女流サスペンス御三家の一人。ミステリとしてよりもサスペンスとしてのサスペンスフルにゾクゾクさせられました。
これはのっけの謎から魅力的で除雪作業中のマンハッタンで雪の中から女性の死体が発見される。しかもその死…
ミステリとしても素晴らしい技巧が散見されるが、やはりマクロイはミステリの人ではなく、サスペンスの人だ。女流サスペンス御三家は伊達じゃない!
主人公はタイトルのようにニューヨークへ行くついでに富豪に頼まれた一通の封筒を届けてくれと頼まれたひと…
なんだーこの妄想炸裂抱腹絶倒のエッセイわ!うん、ミラクルしをんと呼ぶよ、しをんさん(小説は未読だけど^^。)。
本書には28本くらいのエッセイが収録されてるのですが、本書でしをんさんが何を言いたいのかというと、、…
SFミステリとしてはアシモフにも劣らずなクオリティであります。ユーモアもあって比較的読みやすいSFでもあると思いますがどうでしょうか。
この作品はもちろんバリバリのSFなのでありますがミステリでもあるんです。しかも語り手が犯人の一人称で…
米ではTVドラマ化されていて竹内結子もでてるらしい。でも、こんなにSFバリバリでミステリでSFガジェットふんだんな作品がドラマ化するのがうらやましいです。。
舞台は2009年の地球(偶然今年ですね)でヒッグス粒子を発見するために行った実験が、どこでどうなった…
どうしても暗いイメージがある太宰だが、本書も暗いことは暗い。だが、そこには太宰のいじらしいユーモアを発見できてしまう。
本書には「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「ヴィヨンの妻」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」8篇…
これはもう文句なく傑作です!国内のSF/ファンタジー系作品の中でもいい位置に食い込んでくると思います。貴志さんの広範囲にわたる才覚に脱帽するばかりです。
私たちの今いる現代を古代と呼ぶ1000年後の人々の神栖町66町という7つの郷のうちの1つが舞台。そこ…
貴志さんの才能って計り知れないです。これがデビュー作なんて信じられません。ほぼ文句ない、というか、ホラーとしてここまで秀逸なのは国内でそうそうないと思います。しかもしっかり怖い^^。
舞台は京都。生命保険会社で死亡保険金の査定をする職務にある若槻慎二が主人公。あるとき一つの自殺として…
美青年の人生の転落を描いたドッペルゲンガーもの。ロマンチズム溢れ、退廃的で耽美な世界観は、神秘的な物語として心に残るんではないでしょうか。
主人公はタイトルの通りドリアンで、肖像もドリアンのモノである。その肖像画を描いたのは友人のバジルとい…
いろんな職業の登場人物がこれでもかと入り乱れるエロチズム。そこに潜む悪意を見抜けるか、試してみては?正に〔木の枝は森に隠せ〕です。
山奥の屋敷に奇人変人が幾人も集まった中で起こる連続殺人事件です(クローズド・サークルものではない)。…