しろばんば

子供のときに読んで子供として共感できるものを大人が書いたという、感性にオジサンになった今気づいた。 教科書にのるぐらいのものはやはり良い、と今更ながらに。機会あるなら、また読んでノスタルジーに浸りたい。

					本が好き! 3級
					書評数:76 件
					得票数:52 票
					
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子供のときに読んで子供として共感できるものを大人が書いたという、感性にオジサンになった今気づいた。 教科書にのるぐらいのものはやはり良い、と今更ながらに。機会あるなら、また読んでノスタルジーに浸りたい。

著者が実は実務家なんですよね。論理が専門の法律屋が小説?って思ったのだけど(失礼なことに・・)、意外と面白かった。ハゲタカが流行ったけど、ある種先駆け的な。

はじめるとひたすら集中してしまうタイプでキャラ物に弱いので、中学生のときに浅見光彦シリーズは全部読んだ。その後も出続けていそうなので暇に任せてよみたいものだ。

最近、読んだものとしては面白い部類。題名や表紙から堅そうだけど、エンターテイメントです。 キャラものに弱いとハマリます。そのうち映像化もされそうですね。ライトに楽しみたい人はそれまで待つのもいいかも。

シリーズものに弱いので、明智シリーズを探す日々でした。本屋に取り寄せまでお願いして。しかし、うっかり明智と関係ない人間椅子とか怪奇作品を買ってしまいヘコんでた。でもグロいけどすごくてつい読んでしまう。

良さがどうしてもわからず、なんとか理屈で思想のようなものがあるに違いないと理解しようと思い何度も読み返した。が、結局は簡潔にして詩的な表現の素晴らしさだけがそこにはあり、それで十分だったのかなと。

書き出しがやはり素晴らしい。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」目の前にパーっと広がるよう。こういうのをセンスというのだなぁと子供心に思ったわけで。

京極堂シリーズもよく読んだ。文体が独特で引き込まれて分厚さもなんのそのでガーっと読める。しかし、続きがどうなったのか気になる。

若い頃に読んで、こうならないようにしたらどうしたらいいかと考えてきた。去年ぐらいブームになったと聞いて今頃気づいて可哀想に、という感じ。皆、普通に世の中の仕組みを勉強しとけばよかったのに。

「自分で考えよ」と「取り繕うな」というメッセージが混ざっているので若干わかりずらい。両方が必要。自分で考えろ、だけだと考えさせない今のシステムが悪いと原因他人説になる。取り繕うなだけだとヘコむだけ。

なんというか旅への憧れは深夜特急の影響が大きかったわけです。現代のマルコポーロですね。いつの間にか冒険心とか憧れが薄れてしまったものだ。

直球で好きなもんは好き、嫌いなもんは嫌い、わからんもんはわからん、という中高生のときにハートを鷲掴みされたわけで。思い出すと、ちょっとシーナでも読むかと思える気軽さがいい。

歴史上でも好きな人物の1人。権謀術数を使うリアリストぶりをあますところなく書いているので、そういうのが好きな人は非常に楽しめる。かなりオススメ。

志賀直哉は大概読んだけど内容は特に覚えてない。ただ、良い(心地よい)印象だけ残っている。それだけ、簡潔にして読みやすい文章表現であるということだろう。

人間失格は毒気が強いので斜陽を選んでみた。 が、斜陽にしろ桜の園にしろ時代背景・貴族生活の実態と没落のギャップにピンとこないわけで、普遍的で自分のことに思わせる筆致の人間失格はやはりスゴイという結論。


 
  

著者はスタンフォード大学の起業家育成のトップ講師でありがながら16歳の息子を持つ母。 息子の誕生日に向けて書いているので、丁寧で嘘のない言葉が綴られている。こういうことできるカーチャンは粋でかっこいい。