カビを防いで快適生活
本の価値はページ数じゃない。年末に向けて旬なテーマではあるけど、機会あるごとに見返しながら使っていく本。意外と間違った常識になっている自分に気付かされる。
そろそろ年末の大掃除の計画を考えている人も多い頃だろう。普段、手を入れられない場所を入念に掃除をした…
本が好き! 1級
書評数:145 件
得票数:534 票
年間200冊ぐらいは読んでいるけど、どこまで書けるかな。。。
本の価値はページ数じゃない。年末に向けて旬なテーマではあるけど、機会あるごとに見返しながら使っていく本。意外と間違った常識になっている自分に気付かされる。
そろそろ年末の大掃除の計画を考えている人も多い頃だろう。普段、手を入れられない場所を入念に掃除をした…
ロシアから運び込まれたのは麻薬だけではなかった。人の『悪』の心に棲みつく『魔物』。大沢在昌が繰り広げるストーリーはもはやミステリーという枠を超えている。
本書は新宿鮫『無間人形』で鮫島と一緒になって活躍する麻薬取締官の塔下が登場する。が、彼が主人公ではな…
命をかけた占い--外れればその先の人生はない。何がそこまで郷原を追い詰めるのか。決して金だけのために命を張っているのではない。生きている『証』を感じるために・・・。
TVはもちろん新聞や雑誌、ネットも含めて外せないコンテンツは『占い』だろう。朝の情報番組からJRのト…
手紙だからこそ素直になれる、手紙に込められた文字以上の気持ち。そんな気持ちの揺らぎと緊張感を味わいながら思ってもみなかった真実に遭遇する。もしかしたら、手紙はドライなもう一つの武器かも知れない。
『告白』で大きな話題になり、以降の創作活動にプレッシャーがかかる中、この『往復書簡』は全くそれらを感…
連作短編全体に渡る大きな謎は最終エピソードで意外な結末が待っている。ミステリー x 大人のラブロマンスをこうまとめるのかと感心させられる。文章もストーリーもハイレベルなバランスを保っていて、きっとまた読みたくなる。そんな一冊。
本書は連作短編の形式を採用しているもののテイストは長編小説のような印象を受ける。とは言え、7つのエピ…
トレーニングの話を積み上げながらビジネスでの成功ポイントを想起させるこの文章は素晴らしい。どちらも重要なのは『継続性』。決して一瞬の数字ではない。
まず最初に、本書は99%トレーニングに関する内容であり、ビジネス書的な内容はほぼ書かれていない。その…
片岡義男の世界観を通して見る身近な文具、ディテールまで描写する文章と片岡義男自身がカメラで捉えた写真とのコンビネーションでのエッセイ。コーヒーと一緒にどうぞ。
本書は小説ではなくエッセイで、さらに片岡氏が撮った写真も一緒に展開されている、という豪華仕様である。…
子供だましのような本。タイトルにもなっているゲーム理論に関しても中途半端だし、裏付けがない事例を挙げて説明されても納得感がない。
『「ゲーム理論」入門』と書いてあるわりにはゲーム理論に関して理解を促すような記載はありません。またい…
100円以上の本の売買で振る舞われる1杯のコーヒー。そんな古本屋があったら行きたくなりませんか。そこに月に一度本を買いに来る人、翌月には違う本を売りに来る。そこには人の想いが託されている。その謎を解いて、恋愛小説を完成させませんか。
『蒼林堂古書店へようこそ』は連作短編形式をとっていて、全部で14作品で構成されている。さらに時間…
ポップなミステリーは好みじゃない、という人には是非お試しあれ。トリックやディテール描写で読ませるのではなく、ウイットな会話で最後まで楽しませてくれる作品はそうざらにはない。セレブ探偵チャーリーが登場するシリーズ第二弾。
普段、ポップなミステリーを読まないけど(あまり面白いと思わないので)これは違った。トリックで魅了する…
『人と組織』の課題に対してTOCの理論を適用し、新たな業界への適用を試みる。これまでの物語調ではなく、ゴールドラット氏と娘のエフラットとの会話で成り立っている。ゴールドラットファンには是非!
『ザ・ゴール』からずっと継続しているTOC(制約理論)を新たな分野に応用した話になっている。そして、…
メディアの定義のあいまいさはあるものの、表面的にメディアを語っているものではなく、教育論から始まり課題、そして読書論への展開と内容は多岐に渡る。
本書は著者の内田樹氏が神戸女学院大学の講義で話した内容を起こした本である。僕の学生時代にこの講義を聞…
インタビューは相手の言葉をどう引き出すか、相手がその言葉を発してくれなければインタビューは成立しない。主人公は話し手の言葉であり、取材とは違う。そしてインタビュアーはその言葉を引き出すための役者かも知れない。
多くの人は本格的なインタビューをする機会は少ないと思うが、仕事や地域の活動などの中では誰からに質問形…
発行当時よりも今の方がよりリアリティがある。言葉を拾い読みして誤解しないで欲しい。じっくり読んで、今、自分がすべきことを考えるべきである。
物事には順番がある。本にも同じことで言える。そう『モチベーション3.0』を買ったものの、その前にこの…
うつ病が増えた原因は社会不安や社会変化が原因ではなく、製薬会社のプロモーションに引き摺られた結果だ、と言われたら信じますか? 綿密な調査の積み重ねは意外な事実に突き当たった。一人でも多くの人に読んで欲しい、そんな本。
献本をを申し込んだ時、正直に申し上げてあまり期待していなかった。しかし、本書の『はじめに』を読んだ瞬…
誰でも持っている『虚』の部分を重ねながら現実を表現する10編の短編集。どの物語にも食べ物が登場し、ストーリーにスパイスを加える。あくまでもスパイスとして・・・。
僕は新聞、雑誌、中吊りなどで気になる本を見つけると『Evernote』の『Candidate』という…
カタギの生活を捨て40年前の決着をつけにいく。大切なものを守る時、『生きてる』と実感する。警官や探偵じゃなく、年老いた男を描く大沢ハードボイルドの新境地。
もう10年以上に渡って大沢作品を読んでいるので読んでいない作品は数えるほどしかない。その中の一つがこ…
TVの影響力が低下した今、書かれた時よりも物語の時代に近くなっている。大沢在昌が提供する近未来型ハードボイルドはどこか人間臭さがあり、『信じる』ことを改めて考えさせられる。
今回は通常の書評とは違うテイストで書いてみました。 最近思うことの一つに、東京都心のコンビニや…
これだけの長編を全く飽きさせることなくクライマックスに持ち込むこの作品のレベルは最上級だろう。本書だけでも十分に楽しめるが、前二作を順番に読み進めることをお勧めする。
ファージング三部作を読み終えて作品としての素晴らしさとラストシーンが期待以上だったことに満足感で一杯…
『深淵のガランス』に続く佐月恭壱シリーズ第二弾。佐月の過去が明かされ、少しずつ謎が解明していく。ミステリーとしては複数の思惑が重なり合い、全体はまるで恋愛小説のように仕上がっている。
過去に単行本で一度読んでいるので、その時のエントリーを読み返してみた。そこにはこう書いてある。 …