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アナログ純文

アナログ純文 さん

本が好き! 1級
書評数:245 件
得票数:4011 票

 純文学読み始めはや数十年。病膏肓に入る状態。でも純文学以外が嫌いなわけではありません。

 5年ぶりに書評をアップしました。純文学への偏愛は変わりませんが、少し柔軟にアップしていきたいと思います。よろしくお願いします。

書評 3ページ目(245件中 41~60件目)

赫奕(かくやく)たる逆光―私説・三島由紀夫

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赫奕(かくやく)たる逆光―私説・三島由紀夫

先日ついでがあって、中島敦の『山月記』を読みました。あの小説はすでに何度も読んでいるのですが、今回ちょっとじっくり読んでみると、「詰め切れていないんじゃないか」と感じる部分があるように思いました。

 先日ついでがあって、中島敦の『山月記』を読みました。  あの小説はわたくしにとって時々ふっと読み…

投票(12コメント(0)2022-06-02

わしも知らない―他十篇

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わしも知らない―他十篇

「白樺派」というのは、そのオリジナリティ、クオリティ、そして作家の多彩さなど、他の流派よりかなり際だっている感じがします。似た流派は他にないかと考えてみますと、……「自然主義」が少し似ているかな。

 「白樺派」の文芸思潮というのは、そのオリジナリティといいクオリティといい、そして作家の多彩さといい…

投票(13コメント(0)2022-05-28

小僧の神様―他十篇

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小僧の神様―他十篇

志賀直哉の短編小説、どの作品もいずれ劣らぬ有名作品揃いです。で、読んでみたのですがが、私の記憶がアバウトなのか、私の感じ方がかつてと違ってきたのか、かなり初読時の印象と異なったものを持ちました。

 えー、志賀直哉の短編小説を読むなんて、うン十年ぶりであります。  かつて読んだのは、大学時代です…

投票(20コメント(2)2022-05-26

完本 太宰と井伏 ふたつの戦後

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完本 太宰と井伏 ふたつの戦後

中心テーマは、第二次大戦を挟んだ前後の太宰治の自己破壊の原因が、別々のものであるということでしょうか。確かにそんな気もします。太宰本人の年齢も違えば、取り巻く環境も大きく異なっているのですから。

 この筆者の評論は、少し前に確か村上春樹について書かれたものを読んだことがありますが、たぶんそれだけ…

投票(9コメント(0)2022-05-23

ペルソナ―三島由紀夫伝

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ペルソナ―三島由紀夫伝

この著者の御職業は何ですかね。物書きでいらっしゃることは間違いないとして、天皇について書いたり、本書の三島由紀夫とか、太宰治と井伏鱒二について、あと菊池寛とか川端康成について書かれた本もあるようです。

 ……えーーっと、この著者の御職業はいったい何ですかね。  「物書き」でいらっしゃることは間違いな…

投票(13コメント(5)2022-05-21

超入門! 現代文学理論講座 (ちくまプリマー新書)【Kindle】

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超入門! 現代文学理論講座 (ちくまプリマー新書)【Kindle】

わたくしいよいよ人生の黄昏を間近に迎え、この度よく言われるところの「学びなおし」を考えたのであります。そして、さて何を学びなおせばいいのかと考えまして、やはり一番好きな学問は文学かなと思い至りました。

 わたくしいよいよ人生の黄昏を間近に迎え、この度よく言われるところの「学びなおし」を考えたのでありま…

投票(13コメント(4)2022-05-14

黒蜥蜴・湖畔亭事件

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黒蜥蜴・湖畔亭事件

なぜ『黒蜥蜴』なのかと考えますとやはり三島経由かなと。三島由紀夫は一時かなりフェイヴァレットでした。そんな三島戯曲の元になったお話で、しかも乱歩の原作とくれば、そこにはグロテスクとアラベスクの饗宴!

 ……かなり、というほどでもないですが、まぁ少し久しい昔に買った文庫本です。  以前から読もうと思…

投票(14コメント(0)2022-05-13

本陣殺人事件

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本陣殺人事件

その後私は、ホームズをまとめて読みました。そして同時期に、金田一耕助もかなりはまって読みました。当時の年賀状に、そんなコメントを書きました。「これからは私のことを金田一中年と呼んでくれ」とかなんとか。

 横溝正史の金田一シリーズといえばもはや推理小説の古典になるんですよね、きっと。  でも実は私は、…

投票(11コメント(0)2022-05-12

江戸川乱歩と横溝正史

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江戸川乱歩と横溝正史

この両名の日本推理小説界における功績は、誠に偉大なものがあるように思います。個人的な感想ですがこのお二方について描かれているうち、江戸川乱歩の部分の方がおもしろかったように思いました。その理由は……。

 この両名の日本推理小説界における功績は、なるほど、誠に偉大なものがあるように思いますね。  本書…

投票(9コメント(14)2022-05-12

文豪の女遍歴

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文豪の女遍歴

冒頭の夏目漱石について書かれた部分で筆者は、なぜ漱石が国民作家になったのかという問いに対して「性的なことがらを書かなかったから」と答えています。なるほどもっともだなぁと考え込むような、そんな本です。

 冒頭の夏目漱石について書かれた部分で筆者は、なぜ漱石が国民作家になったのかという問いに対して「性的…

投票(9コメント(0)2022-05-07

鬼の詩/生きいそぎの記 ---藤本義一傑作選 (河出文庫)

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鬼の詩/生きいそぎの記 ---藤本義一傑作選 (河出文庫)

わたくしは関西に住んでいますので、この関西人作家もすでに読んでいればよかったのでしょうが、私が今まで触手を伸ばした関西人作家(関西風土っぽい作家)は、武田麟太郎・織田作之助・開高健あたりかなーと……。

 この筆者は亡くなって10年ほどたつ方ですが、私は初めて小説を読みました。  わたくしは関西に住ん…

投票(12コメント(0)2022-05-06
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