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アナログ純文

アナログ純文 さん

本が好き! 1級
書評数:245 件
得票数:4011 票

 純文学読み始めはや数十年。病膏肓に入る状態。でも純文学以外が嫌いなわけではありません。

 5年ぶりに書評をアップしました。純文学への偏愛は変わりませんが、少し柔軟にアップしていきたいと思います。よろしくお願いします。

書評 2ページ目(245件中 21~40件目)

女のいない男たち

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女のいない男たち

予定通りの短編集でした。「予定通り」とは、村上春樹氏は「大長編小説→長い目の中編小説→短編小説集」というサイクルを見事に長期にわたって守り続けていらっしゃる方で、つくづく頭の下がる勤勉振りであります。

 とりあえず、予定通りの短編集でありました。  「予定通り」と書いたのは、これは有名な話ですが、村…

投票(17コメント(0)2022-07-02

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット

読書メモを見ていたら私は本作を今回を含め3回読んだことがわかります。しかし、どーも本作は好きになり切れません。そこで思い立って、本当に久しぶりに本書の3回目の読書にチャレンジしました。

 読書メモを見ていたら、私は本作を今回を含め3回読んだことがわかります。(1回目なんか、刊行されてす…

投票(19コメント(2)2022-07-01

東京奇譚集

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東京奇譚集

村上春樹の新刊小説が出た時、これは買わねばならないな、さあ今度はどう楽しませてくれるかなという気持ちを持てることは、とてもわくわくと嬉しいものです。 そんな作家は、長く日本になかったような気がします。

 村上春樹の新刊小説が出た時、これは買わねばならないな、さあ、今度はどう楽しませてくれるかなという気…

投票(23コメント(0)2022-06-30

鴎外 闘う家長(新潮文庫)【Kindle】

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鴎外 闘う家長(新潮文庫)【Kindle】

鴎外についての本を読んでいますと、「扣鈕(ぼたん)」という詩がいろんなところに出てきます。それを何度となく読んでいると、とても哀感があっていい詩に思えてくるのですが、本当にいい詩なんでしょうかね。

 鴎外についての本をあれこれ読んでいますと、「扣鈕(ぼたん)」という詩がいろんなところに出てきます。…

投票(13コメント(0)2022-06-25

アフリカの日々

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アフリカの日々

図書館で予約して後日現物を見て、えっ?と思ってしまいました。全集本で400ページあります。ページを繰ってみるとセリフによる改行もあまりなく、ほぼ一面文字だらけの400ページ。…うーん、と唸って……。

 図書館で予約して、後日現物を見て、「えっ?!」と思ってしまいました。  「全集本」で400ページ…

投票(15コメント(0)2022-06-25

森鴎外―もう一つの実像

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森鴎外―もう一つの実像

20冊近くの主に森鴎外の伝記関係の本を読んでいました。面白かったのは、鴎外の評価が真っ向から分かれていることです。それは結局のところ、陸軍軍医という国家組織の中に生きた鴎外について、彼のかなり……

 わたくしの「ひとり鴎外祭り」読書ですが、20冊近くの主に森鴎外の伝記関係の本を読んでいました。 …

投票(18コメント(2)2022-06-24

鴎外、屈辱に死す

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鴎外、屈辱に死す

鴎外関係の本を読んでいて、面白さは尽きるところがありません。アマゾンなどで調べても、そのたぐいの関連書は星の数ほども出てきます。「文豪」ですからねー。同じく明治日本のもう一人の文豪である漱石について…

 鴎外関係の本を読んでいて、面白さはなかなか尽きるところがありません。また、アマゾンなどで調べても、…

投票(11コメント(0)2022-06-24

猫と庄造と二人のおんな

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猫と庄造と二人のおんな

このお話は、昔たぶん大学時代に一度読みました。この度全く久しぶりに読み直してみて、少しびっくりしました。異様に高いリーダビリティであります。この見事な文章、全くもって見事な文章であります。

 (略)やがてリリーは部屋の隅ッこの方へ行って、壁にぴったり寄り添うてうずくまったまま、身動き一つ…

投票(20コメント(0)2022-06-23

谷崎文学と肯定の欲望 (1980年)

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谷崎文学と肯定の欲望 (1980年)

以前にも触れたことがありますが、何を隠そうわたくしは大学は文学部の出身で、それも日本文学を専攻しており、さらに谷崎潤一郎が卒業論文であったりました。そんなことで冒頭の本書はウン十年前に買った本です。

 以前にも触れたことがありますが、何を隠そうわたくしは大学は文学部の出身で、それも日本文学を専攻して…

投票(10コメント(0)2022-06-23

幸福号出帆

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幸福号出帆

世界文学の話を前振りにしようとして、しかしそのことに関して私はほぼ何も知らないもので、ちょっと恥ずかしいと思いつつ、少しだけ書きます。ジイドの話なんですが、なぜか私はジイドに馴染んでしまったのですが…

 えーっと、世界文学の話を前振りにしようとして、しかしそのことに関して私はほぼ何も知らないもので、ち…

投票(19コメント(0)2022-06-18

愛慾・その妹(新潮文庫)【Kindle】

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愛慾・その妹(新潮文庫)【Kindle】

武者小路実篤の幾つかの作品について読書報告をしました。そしてそのすべてにおいて、基本的なトーンは「武者小路実篤はえらい」という少し考えればとても失礼な言い回しでありました。改めて大いに反省いたします。

 武者小路実篤の幾つかの作品について、読書報告をしました。  そしてそのすべてにおいて、基本的なト…

投票(11コメント(0)2022-06-18

半所有者

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半所有者

とりあえず夫婦というカテゴリーで考えるのですが、自分の連れ合いが死ぬというのはどういったものなんでしょうか。何をいまさら。そんな経験をした方は世間に五万といらっしゃる、そのうちの誰かに尋ねれば……。

 とりあえず夫婦というカテゴリーで考えるのですが、自分の連れ合いが死ぬというのはどういったものなんで…

投票(19コメント(0)2022-06-10

百年の散歩

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百年の散歩

ドイツのことを何も知りません。いえ居直っているわけではありません。我ながら困ったことだなとは思いつつも、何といいますか、なかなかえいやっ!と、改めて西洋史の勉強をしようという気になれないんですね……。

 ドイツのことを何も知りません。  いえ、居直っているわけではありません。我ながら困ったことだなあ…

投票(18コメント(4)2022-06-10

小説の秘密をめぐる十二章

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小説の秘密をめぐる十二章

創作を「作曲と演奏」に喩えるのはさほど驚くような比喩ではありませんが、両者の比重が前半と後半で異なるとか、幾度か入れ替わるとかの説明は実践に裏打ちされた観察と理論であり、唸ってしまうほど上手です。

 例えばこんな個所を挙げてみます。  最も便利な譬えとして音楽の場合を借りると、創作とは作曲…

投票(14コメント(0)2022-06-09

三つの空白:太宰治の誕生

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三つの空白:太宰治の誕生

この間まで森鴎外の伝記関係の本を何冊かまとめて読んでいましたら、結構おもしろかったものの、20冊近く読んだらちょっともう鴎外はいいかなという気になりまして、じゃ次は誰にしようと考えたのが太宰治でした。

 この間まで森鴎外の伝記関係の本を何冊かまとめて読んでいましたら、結構おもしろかったものの、20冊近…

投票(9コメント(0)2022-06-03
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