三月は深き紅の淵を




「三月は深き紅の淵を」という幻の本を巡る4つの物語。すべては恩田陸のこの後の物語へと続く序章のよう。理瀬シリーズのはじまりがここにあります!
年末に、短編集の中に理瀬シリーズの物語があったので、理瀬シリーズが読み直したくなり、最初の最初である…

本が好き! 1級
書評数:303 件
得票数:11521 票
仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!




「三月は深き紅の淵を」という幻の本を巡る4つの物語。すべては恩田陸のこの後の物語へと続く序章のよう。理瀬シリーズのはじまりがここにあります!
年末に、短編集の中に理瀬シリーズの物語があったので、理瀬シリーズが読み直したくなり、最初の最初である…



スプラッタばりのホラーあり、ミステリあり、ハートウォーミングな作品もあり、とても読みやすく、手軽に楽しめる恩田ワールドです。
恩田陸は、もう本当にこれはいい!という作品と、 なんだこれ、という・・・ 同じ作家さんの作品なの…



最後の最後にやられました・・・ でもそこに至るまでが、おじさん、元気すぎて、なんて自分大好きなんだろうこの人、とちょっと暑苦しい(笑) でもあっ!と声をあげてしまうようなラスト、素晴らしいです!
なるほど、叙述トリックというのはこういうものなのですね! ラストで種明かし、まんまとやられました。…


亡き父の遺した小説を探してほしいと頼まれる主人公。探し進めるうちにその作品を遺した人が、未解決事件の被疑者であったことがわかります。 初米澤作品。ものすごく面白いとは思えず・・悪くはありませんでしたが。
バブル崩壊後、家庭の事情で大学の学費が払えなくなった菅生芳光は、伯父の菅生広一郎の古書店で、居候をし…



モモヒキは暑すぎてダメなんだそうです。それでストッキングを買って履いてみたら素晴らしい!女性用の品物ってなんでこんなにも素晴らしいものが多いのだ、と、女装して暮らす実験を始めた物語です。
著者はドイツの作家、元テレビ番組映画プロデューサー。 80年代から90年代にかけてはクラウディア・…




武家屋敷、人喰いとよばれた先祖、双子の多い家系、家族だけの秘密!ドロドロ感がたまりません!!!
表紙をめくるといきなり家系図があります。 もうそれだけでワクワク・・・ ある朝、双子の老姉妹…




なんで今まで読んでなかったんだろう・・・ 王道の本格的推理小説。設定は「嵐の山荘」 電気も電話も通じない、携帯もインターネットもなかった80年代、孤島を訪れた学生たちが一人ずつ殺されていく・・・
まさかのまさか、読んでなかったのですよね、綾辻行人の館シリーズ。 発表が1987年。 なるほど。…



別れや死はもともとあった、あったけれど、震災があったことでそれぞれ考え方が少しずつ違っていった・・・ 震災を境にいろんな心境の変化が起きた4つの友人関係、夫婦関係、家族関係の物語。
震災を境にいろんな心境の変化が起きた4つの友人関係、夫婦関係、家族関係の物語。 震災は東北の震…



フィンランド発ミステリー三部作。ハリネズミのように棘で自分を守るルミッキ。第一巻で不本意ながらもクラスメートを助けたために友達ができたルミッキ。少しずつ、人間として成長してきたのがうれしい第二巻です!
フィンランド発ミステリ3部作、ルミッキの第二巻です。 バカンスをチェ…



ルミッキ、それはフィンランド語で「白雪姫」。頭脳明晰、鍛えられた肉体、同級生なんかとむれたりしない、クールでクレバーで、棘だらけのルミッキ。彼女がふとしたことから事件に巻き込まれていきます。
ルミッキとは、フィンランド語で「白雪姫」。 でも物語の主人公ルミッキ・アンデションは全く白雪姫とは…



人を愛する形はさまざま。どれくらいの愛情が相手を、自分を満足させるのかも人それぞれ。それを決めるのは自分自身でしかなくて、人に決められるものでもないし、人のせいにもしてはいけないものなのです。
4つの短編、中編集。 『20年後の私へ』 夫に不倫相手と一緒になるから別れてくれと言われ…



「耳の不自由な恋人」と彼女を紹介するのか、「彼女は僕の恋人で耳が不自由なんです」と紹介するのか。言葉って難しい・・・ 思いの全てを伝えるだけが本当の恋でもないし、伝えないのもまたいけない。難しいですね。
テレビ局に勤める早川俊平は、ある日明治外苑で出会った、耳に障害のある響子に一目惚れし、二人はすぐに付…




これは初恋ではなくてあこがれなのだな・・・ 父を喪い、今また祖母も喪おうとしている少年の、大人の女性への純粋な気持ちと、母を失って父と二人で生きる、少女の血の繋がりへの憧れの物語です。
二つの物語があり、出てくるのはご近所で仲良しの同級生の小学生の男の子と女の子。 男の子は麦くん、女…




あなたの本当の人生は?そう聞かれて、即答できる人って、そんなにいるでしょうか? 『書く』ことに囚われた三人の女たち。自分の本当の人生について、迷いながらも歩き続けます。
新人賞をとったものの、ろくなものが書けずに没ばかりの新人作家の國崎真美。 担当者の鏡味に、敬愛する…





人気作家の男が、妻を突然の事故で喪う。気持ちの整理をどうつければいいのか。どうやってその人を喪った後生きていけばいいのか。喪わなければわからない。そしてずっと永い言い訳をしなければならないのです・・・
人気作家の津村啓(本名衣笠幸夫、そうあの名選手と全く同じ)は、ある日、バスの事故で、大学の同級生だっ…




伊集院大介シリーズ第三作目。やっと伊集院さんの名探偵っぷりが見られる!ミステリの王道パターンの詰まった作品です!
『絃の聖域』で初登場した探偵、伊集院大介の第三作目。 第二作目は『優しい密室』 この週末、本がお…




長唄の人間国宝の安藤家で起きた女弟子殺人事件。娘婿、妾、妾の子供。ドロドロの愛憎劇繰り広げられる旧家。そこへふらりと現れた名探偵伊集院大介。伊集院大介のデビュー作です!
日本の小説に出てくる名探偵といえば、明智小五郎でしょうか。それに金田一耕助。浅見光彦なんかもそうなん…





樋口一葉の師匠であった、歌人、中島歌子。江戸生まれのお嬢様が、一目惚れした水戸藩士の元に嫁ぎ、天狗党の乱に巻き込まれ・・・ 一人の男に恋い焦がれ続けた恋物語であり、幕末の争乱を描いた物語でもあります!
物語は、明治時代の歌人で小説家だった三宅花圃の語りではじまります。 歌の師匠であった中島歌…



婚活ってそんなにも大変なのですか!!!いや、そもそもあなた、婚活の前に、恋愛をちゃんとできるようになってください!幽霊になった男に婚活を指導してもらう32歳、売れないエロ作家の婚活物語です。
著者の婚活を描いた半フィクション、半ノンフィクションのような物語。 いや、しかし、そんなにも3…




家族とは。故郷とは。 忘れたくても忘れることも、切り捨てたくても切り捨てることができない。 閉塞感に包まれた瀬戸内海に浮かぶ島、白綱島。この島を故郷に持つ人たちを主人公にした短編集です。
瀬戸内海に浮かぶ白綱島。 昔は造船業で栄えた小さな島。時とともに造船業も衰退し、みな本土へ出ていき…