晴れた日は謎を追って がまくら市事件



実行不可能な殺人事件。そのトリックを自らの理解で書いてみても、複雑すぎて、書く私ががこんがらがるばかり。
東京近郊の蝦蟇倉市では現実に起こるのは不可能と思われる事件が多発している。その結果、警察には捜査一…

本が好き! 1級
書評数:6244 件
得票数:92005 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



実行不可能な殺人事件。そのトリックを自らの理解で書いてみても、複雑すぎて、書く私ががこんがらがるばかり。
東京近郊の蝦蟇倉市では現実に起こるのは不可能と思われる事件が多発している。その結果、警察には捜査一…



以前は、sexに至るまで段階があった。Aはキス、Bはペッティング、CはSEX、Dは妊娠。今は死語になった。こんな段階を踏むことはないからだ。
現代を代表する女性作家の密度の濃い短編集。 川上弘美は私より7歳年下の作家。 少し…



誕生日というのは、この世に生まれた日ではなく、お母さんのお腹の中に、宿った日のほうが、誕生日だと思う。
6人の作家がおくる、珠玉のクリスマス物語集。 私の知り合いに、テリー中本さんという人がいる…



夫と喧嘩。頭にきて、部屋をとびだす。でも、そのあとは、夫との思いでの場所ばかり、訪ねてしまう。
掌編集。 主人公の私は、恋人の聡史とつきあい、一緒に暮らし始めてからも、互いの誕生日はいつ…



高校生の娘が、イブに泊まりに行く。大変だとオロオロするお母さん。でも、それって本当に大変なことなの?
クリスマスイブをテーマにした短編集。 私の青春時代は、結婚前に性交渉をすることはタブーとい…




結婚相手にと思っていた人から、彼の家に招かれる。ご両親に挨拶せねばと、緊張してでかけると・・・・。
連作短編集。 この作品集は、角田さんが初めて、人々の暮らしぶり、それによって生ずる軋轢、悩…



妻が入院する。実家から生活の応援に妻の妹がやってきた。その妹は、私がみたAV女優ににていた。
お気に入りのラブソングに想いをのせて、人気女性作家が描いた、恋愛小説短編集。 正直な感想を…



日本は、殆どの市町村に総合病院があり、専門の医者が常駐している。どうやって、医者は配置されているのだろう。
阿川佐和子の「この人に会いたい」シリーズ、6作目の対談集。 作家の川上弘美は身長が176c…



こんなことなら死んでしまいたい。だけど死ねない。むこう20年間、死神により、命が保証されているのだから。
「死神の精度」に続く、死神シリーズ第2弾。「精度」は短編集だったが本作品は大長編となっている。 …



テレビを見なくなった。ガッツ石松がでなくなってから・・・。
5人の気鋭作家による、恋の短編集。 私も、御多分にもれず、テレビを殆ど見なくなった。いつご…



大正から昭和にかけ、権力が無辜の人々を平気で虐殺する時代があった。そんな国にしては絶対にいけない。
伊藤野枝は、アナキストの大杉栄と恋に堕ちる。この大杉栄が、女性にだらしなかった。大杉には堀保子とい…



ダダイズムの辻閏。高等遊民、よく生計がなりたったものだと、ずっと思ってきたが、上野高等女学校で英語の教師をしていたのだ。
大正時代に活躍した、日本女性解放活動家、無政府主義者、作家、翻訳家、さらに平塚らいてうの後を受けて…



戦争中、満州ハルピンで731部隊が人体実験をしていた。100歳になる老人が、介護施設で殺される。その老人は731部隊に所属していた。そのことが、老人殺害に関係があるの?
映画化もされている作品。 豊田佳代は琵琶湖湖岸にある介護療養施設「もみじ園」で働いている。…



度重なる、大量殺人。それにより男性が極端に減る。そして、人間社会は消滅する。
それは、ピエタが高校2年生の時に起きた。学校をさぼって電車に乗って、社会人の恋人の部屋に行った日。…



舞台は女子刑務所。女子受刑者にとって難関なのは、出所時の身元引受人の確保と出所後の暮らしの道筋をつけること。
「病棟」シリーズの3作目。 この作品は、病院の病棟が舞台ではない。神田川病院の金髪女医、主人…



横浜ベイスターズ命の人たちの物語。老人の私にはあまりピンと来ない。ベイスターズではなく、大洋ホエールズでないといけない。
横浜ベイスターズを心から愛するさまざまな人たちの人生を描く小説集。 横浜ベイスターズは私の…



AI,ネット社会は偽情報や中傷、非難の巣靴になる。近未来には、手紙や紙でのデータ保存が中心となる。
この作品は、伊坂が企画した「螺旋プロジェクト」により書かれた本で、2作品「シーソーモンスター」と「…




壊れつつある家族を描く。家族の絆が大切。しかし作品には絆とかあるべき教訓めいた言葉は一切ない。それで家族の大切さを、どの家族小説より、強く表現する。
主人公の中井戸八郎69歳、映画監督。「しあわせ家族」という映画を撮ることになっていたのだが、原作者…



心臓とか肝臓とか、ある機能を持っている臓器は移植ができるが、悲しいとか楽しいと感じる、心 は、物理的実態が無く、移植は難しいのでは?
「医学のたまご」から始まる、中学生医学生シリーズ第3弾で完結編とのこと。 前2編は読んでいる作品も…




女性が身に着ける装身具。愛する彼以上に大切。
さすが、芥川賞受賞作家。実にユニークな作品ぞろいの短編集。 今から40年以上も前、恋愛、結…