ライフ



人生目標を持って、達成のためにまわりの助けをもらいながら、困難をのりこえてゆく。そんな成長物語ばかり、もっと普通でありたい。そんな物語にであいたい。
主人公は27歳の井川幹太。大学時代から住んでいる、東京郊外の荒川沿いの1DKの安賃貸アパートに今で…

本が好き! 1級
書評数:6247 件
得票数:92049 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



人生目標を持って、達成のためにまわりの助けをもらいながら、困難をのりこえてゆく。そんな成長物語ばかり、もっと普通でありたい。そんな物語にであいたい。
主人公は27歳の井川幹太。大学時代から住んでいる、東京郊外の荒川沿いの1DKの安賃貸アパートに今で…





長い人生。よかったなあ、うまくやったなあなんえことは一つも思い出さない。あれはまずかったなあ、失敗だったなあということだけが、思いだされてしまう。
主人公の野本了治は、著者の小野寺さんの思考、性格が反映している。小野寺さんに失礼とは思うが、その思…



人気シリーズ完結本。小野寺さんが完結本最後に言いたかったのは、本屋さんでお金をだして本を買ってね。
「みつばの郵便屋さん」ジリーズ8作目にして、シリーズ完結本である。いつも通り4作品が収録されている。…



人気シリーズ第1作目。ここで登場する片岡泉さん。大騒動の主役。でもここからいつも、郵便配達員主人公平本秋宏を飲み物やアイスクリームを用意して待つようになるんだ。
この人気シリーズ、先般8巻目がでてシリーズ完結となった。相変わらずいい加減な読み方をしているので、…



古い団地の郵便配達は階段を上ったり下りたり大変。でもそんな団地には、飲み物を用意して待っている人がいる。
みつば郵便局の配達員、平本秋宏と人々の交流を描く人気シリーズ第7弾。いつものように4作品が収録され…



郵便配達屋さんが走る。すると街が動きだす。街の人々は郵便配達屋さんを待っている
主人公の平本秋宏は郵便局の配達員。その秋宏と、町の人たちとの交流を描く、心温まる短編が4作品収録さ…



一人部屋にとじこもり、コツコツ小説を書く。個人の妄想がわいてでる。やめればいいものを、どうしても確かめたくなり、行動に走る。孤独中年作家の思い、行動癖が表現されている。
小野寺さん、流行作家ではないが、確実に年2冊本を出版している。ということは、書いた作品が、ボツにな…



孤独な一人作家。その様子を見事な表現で活写する。
この前、小野寺さんの「いえ」を読んで、久しぶりに力量溢れる作家が登場したと書評に書いたが、この小野…



20年以上も部屋に引きこもっている。20年、街も変わる、人も変わる、そして猫も変わる。
25人の作家が作り出す猫をテーマにした作品集。この作品集の素晴らしいのは、最初に作家に依頼したのか…



大ベストセラー作家清少納言に対する強烈な嫉妬、憎悪が名作「源氏物語」を誕生させた。
京都に於ける歴史上有名な女人達が生きた実際の地を歩く。古くは平安京ができる前から明治時代に至るまで…





物語の視点がすばらしい。地方育ちの人たちは東京にでて、地方の家の束縛から逃れられるが、東京に住む人たちは、幼いころから東京に住み、大学、就職も実家から通う。ずっと人生「いえ」にしばりつけられる。
この作品は素晴らしい。久しぶりに力量溢れる作家に出会った。 私のような地方住まいにはあま…



なじみの銀行で振り込みをしようとする。すると、本人確認をすると言って免許証の提示を求められる。自分について、銀行行員全員が知っているのに・・・。
今は正しくないかもしれないことについて取り上げ検証してみる、コメディアンの伊集院と、解剖学者の養老…



覚せい剤を濫用する。それが原因で殺害を行う。しかし犯人は犯行時心神喪失状態で無罪となる。覚せい剤使用は、犯罪の原因になっているのだから、無罪はおかしい。
マスカレードシリーズと呼んでいいのかわからないが、シリーズ4作目の作品。 3つの殺害事件がたて…



ヤクザは家族もその組織も根底を貫くは覚せい剤。
暴力団の家庭に生まれる。両親は、覚せい剤に溺れ、朝からその影響でセックスに溺れ常に興奮状態にあり、…



世界一の美女になりたい。それで、美人女優の美しい部分を取り入れ整形したら・・・・。
朝日新聞に連載された森さんのショート ショートを収録した下巻の作品集。 どの作品もページ数にして…



女性はこの世でも、あの世でも存在している。
1983年から3年間朝日新聞に連載された、ショート、ショート ストーリーから200編を選んで、上下…



性の本当の歓びを堪能できるのは40代から。
森瑤子さんは37歳で小説家デビュー、52歳で亡くなるまでの15年間に100冊を超える本を出版してい…



恋愛とその裏返し嫉妬は制御は不能。一旦陥れば、破滅まで続く
「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「コシ・ファン・トゥッテ」モーツァルトの㈣大オペラの…



群衆の中から、ひきつけあう男を見つけ、抱き合う。そして年月を経てまた新しい男が創造され、抱き合う、また年月を経て、新しい男を創り上げる。どんな男を創り上げれるかが作家の力。
短編集。 通りには人が溢れかえっている。知らない人ばかり。その中で、ある一人の男に目が釘付…



女性が主張、行動をし始めた時代を背景にして、森さんの文学は花開いた。しかし、それは今はほぼ忘れさられた。
私の両親の時代は、結婚は見合いが主流。家と家が結ばれることが基本で、その上にたって夫婦ができあがる…