ドン・ジュアン


  

モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の原作。女たらしのドン・ジュアンのはずが、劇中、ひとりも女をものにできない。四大喜劇のひとつとされるが、そんな面が可笑しいのか!?
第一幕冒頭は、ドン・ジュアンは、彼が修道院からかどわかしたドンナ・エルヴィーラを置いて、従者のスナガ…

					本が好き! 1級
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神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。


  

モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の原作。女たらしのドン・ジュアンのはずが、劇中、ひとりも女をものにできない。四大喜劇のひとつとされるが、そんな面が可笑しいのか!?
第一幕冒頭は、ドン・ジュアンは、彼が修道院からかどわかしたドンナ・エルヴィーラを置いて、従者のスナガ…

  

タルチュフは偽善者。だが彼を食客として遇するオルゴンはそんなことには気づかない。娘と恋仲の男との婚約も破談にして彼と結婚させようとする。オルゴンの妻エミールはそんなタルチュフの偽善を暴こうとするが・・
舞台はパリ。金満家のオルゴンとその母ペルネル夫人は、似非信心家タルチュフにすっかり入れ込んでいる。オ…

  

未来の自分の妻に、と隠すように育てあげた娘を好青年に奪われるアルノルフと言う男の災難を描いた女房学校に加え、この戯曲への批判に応えた戯曲2編を収める。モリエールの喜劇論に触れられるお得な本。
「女房学校」とモリエールの演劇論の戯曲化とも言える「女房学校是非」、「ヴェルサイユ即興」(いずれも戯…



  

三十年戦争の英雄ヴァレンシュタイン将軍のある三日間を描いた戯曲。3部構成で2、3部が5幕から成る長大なもの。2,3部の主な登場人物が劇的な結末に緊張感を盛り上げていく。
題名の通り17世紀に神聖ローマ帝国の領域で行われた三十年戦争で活躍した有名なヴァレンシュタイン将軍に…


  

1867年から1870年にかけての人民を木舞する夢想革命家たちの物語。理想に燃える彼らは、農民が教育されるまで、待つことが出来なかった。結局、破滅の運命を歩む。ソローミンと言う登場人物の冷静さが出色。
主人公は貴族の庶子であるネジダーノフと言う学生。彼は出教授(つまり家庭教師)の広告を出し、劇場で知り…



  

私、ことケルビンが見たソラリスと言う惑星の世界。ソラリスは連星を巡る惑星でその殆どが海からできている。ソラリス発見から研究対象とされ、どうやらこの海は一個の生命であることがわかって来たが・・
ゆったり旅する中欧4カ国 #本で旅する世界旅行 参加書評です。 本書の世界では連星の周囲の…
  

ドルリー・レーン最後の事件は俳優出身の彼らしいシェークスピアの稀覯本をめぐる事件である。ブリタニックス博物館に寄贈されたシェークスピアの初版本を巡る殺人。意外な犯人とは??
ある年の5月の始め、警察を退職し、私立探偵事務所を開業していたサム警部とその美しい娘パットのところに…
  

前二作の十年後、リーズと言う町の悪党の調査を依頼されたサム元警部は、上院議員殺害の捜査にも関与する。冴えた推理力を持つ娘パッドも同行するが、この町のアルゴンキン監獄の徒刑囚が関係していることが解った!
Xの悲劇、Yの悲劇から約10年後、レーンは70歳になり、身体や頭脳の衰えが隠せない。サム警部は定年を…



  

ハッター家で起こる殺人未遂と殺人。この家を支配する老女エミリーの愛情を一身に受ける連れ子ルイザを狙った犯罪の様で、狙いは別の所にあると判る。だがその後判明する手掛りもバラバラの方向で捜査陣は混乱する
舞台は、ハッター家。当主のヨークは、2月に海で死体が発見され、自殺と判断された。 ハッター家は、ヨ…




  

ロングストリートはホテルでの婚約披露式が終わり、自邸に行く途中、市電の中でポケットに手を入れ、指に怪我をして死ぬ。ポケットに毒物を仕掛けたのは?彼の周囲にはデウィットら殺害の動機のある者ばかりだった。
9月4日、ハーリー・ロングストリートは、ホテル・グラントで株式仲買の共同経営者デウィットの一家を始め…




  

秋はフルートでトロイメライ、春はピアノで聴きながら。シューマン論も交えて謎解きができる。
かなり前に投稿されたものですが、ことなみさんの書評を読んで手にした本です。リードもことなみさんの文章…

  

ベテラン記者ハリーが定年を迎える。傲慢な編集長は、彼など眼中になく、若い敏腕記者のデクスターに夢中になる。ハリーは最近起きた放火事件の取材を続けてたが、担当を外された。彼のつかんだ特ダネの行方は?
クロニクル紙の犯罪担当のベテラン記者ハリー・リヴァーズの60歳の定年直前の1週間を扱ったアーチャーふ…



  

名うての弁護士サー・デーヴィッド・メトカーフは、妻を殺した罪で告訴された。医者や親友は被告に同情的な証言をするが、彼と仲の悪かった家政婦は、正反対の証言をする。果たして真相は?
勅撰弁護士サー・デーヴィッド・メトカーフは妻を殺した罪で起訴された。その法廷劇。サー・デーヴィッドの…

  

アンナはあの手この手で元上司であくどいフェンストンとその一味からウェントワース家のゴッホを守ろうとする。彼女の売り先は日本の富豪タカシ・ナカムラ。果たしてゴッホは最後には誰の手に?
あくどい銀行家フェンストンは、殺し屋クランツを使い、強引な手段で債務者から名画を奪って自分のコレクシ…

  

銀行の会長フェンストンは、汚い手段で印象派を始めとする絵画を集めている。主人公アンナは、それと知らずに彼に加担してしまった。英国貴族の遺産のゴッホは誰の手に?同時多発テロに絡めサスペンスを盛り上げる
主人公は、美術鑑定家で写真的記憶術を持つとされるアンナ・ペトレスク。彼女は両親の勧めで幼い頃にチャウ…
  

CIAの名スナイパー、コナー・フィッツジェラルドは第一線から退く直前になり、それとは知らずに米大統領とCIA長官の権力争いに巻き込まれる。ロシアに向かった彼は、大統領候補暗殺の容疑で逮捕された!
CIAのスナイパー、コナー・フィッツジェラルドを主人公とする政治サスペンス。表題は、十戒にひっかけた…


  

アメリカの独立宣言が、イラクに盗み出される。CIAとイスラエルの情報機関モサドは、共同で奪還作戦を開始する。傷心のハンナは独力でバグダッドに潜りこんだが、スコットはふたつの奪還作戦を進める。
1993年、5月、フセイン大統領は、イラクの国連代理大使にアメリカの独立宣言を盗み出す様に指示した。…


  

湾岸戦争で一敗地に塗れたイラクは、独立宣言を盗み出し、クリントン新大統領に恥をかかせようとしていた。彼らの依頼先はマフィアのボス。並行してイスラエルではフセイン暗殺計画が。CIAはその動向を監視する
アル=オバイディ、イラク国連代理大使は、表向きは法律事務所を営むアントニオ(トニー)・キャヴァルリに…


  

アダムが父から相続した遺産にはゲーリングがスイスの銀行に隠匿したロシア皇帝のイコンが含まれていた。だが、そのイコンには米国とロシアの権益が絡む重要な秘密がある。アダムは旅行気分でスイスに出かけたが・・
1966年5月下旬、クレムリンではブレジネフ書記長がKGB議長を呼び出し皇帝のイコン、「聖ジョージの…


  

1983年3月、エドワード・ケネディ大統領暗殺の情報がFBIにもたらされる。アンドリューズ捜査官はタイスン長官と捜査を進める。70年代末に書かれた近未来小説だが、アメリカの問題は鋭くえぐりだされている
本書は1970年代に出版された。出版時点での近未来を扱った小説である。 1980年の米大統領選挙で…