あかつきさんの書評




きっと、ファシストは美しい姿をしている。 彼らの顔は「平和的」で、彼らの佇まいは「清廉潔白」で、彼らの声には「景気の明るい見通し」が感じられるに違いない、 だからこそ大多数が彼らを支持したのだ。
ファージング三部作の第二部。 1941年、燃え盛る大陸を横目に「ファージング・セット」と称される「…




歴史のイフをモチーフにした3部作の第2部。第1部は殺人事件を扱い、ミステリ仕立であった。今回はサスペンス小説風で、時代設定は第1部と同じく1949年、第1部の事件から2か月後と言うことになっている。
この連作では、英保守党の一派ファージング・セットが第二次大戦初期にナチスと講和を結び、欧州大陸はナチ…




これは……総統爆殺指令だ!
さて、ファージング第2部です!。 今回の始まりは舞台女優の家が爆破されるという事件からです。 …





To flatter or To Resist, that is the question!(追従か 抵抗か それが問題だ!)
ヒトラー率いるナチスドイツと単独講和後、ユダヤ人による下院議員暗殺事件により、クーデターのような形…





傑作歴史改変ミステリー三部作の第二部です。無血クーデターにより政権を握り、ナチスとの融和政策をとる英国首相とヒトラー総統に劇場での爆弾テロが画策される。その舞台は生きるべきか死ぬべきかのハムレット!
ミステリーとは思えない詳しい訳注が付されており、そこでは、故ケネディー大統領の父親がアメリカの参戦に…





国及び人間がいかにファシズムに染まっていくかを克明に描いた作品
ジョー・ウォルトンの『ファージング シリーズ』2作目。 ナチスドイツが負けなかったパラレルワールド…





まったり始まった第一部が、一気にページターナーになっていく!
第一部で「あれ?」という程度に漂っていた歴史改変の違和感が、一気に薄い恐怖感へ変わって行く本作。 …

今現在、政府が導く先に何があるのか考えて、行動を起こそうとする人間なんてほとんどいないでしょう。それに抗おうとする人々の運命を描いたのがこの作品。
ドイツと講和条約を締結して和平を得たイギリス。政府が強大な権限を得たことで、国民生活は徐々に圧迫さ…




シリーズ第2作。前作同様、世間のすみっこの物語かと思わせておいて、実は世界のど真ん中という感じ。底のテーマの大きさ、重さとこの読みやすさのギャップはいったい何ごとかと思います。
《ファージング》シリーズ第2作。 ナチスの台頭するドイツとの講和条約により自国の平和を得たイギリス…





本当にスケールの大きな物語になってきました。徐々に追い詰められて暗殺事件の中心に吸い寄せられていく緊迫感はたまりません。
名門ラーキン家の三女ヴァイオラは、ロンドンで女優として活躍している。彼女がつかんだ役は、男女を取…




まさに傑作シリーズを確信した。これを読めば必ず第三作まで読みすすめずにはいられないだろう
ファージング第二部である。ナチスドイツと講和条約を結んだ英国の趨勢を描くこの歴史改変シリーズ、本作…




前作よりさらに楽しめました。
「英雄たちの朝」の続編ですが、趣向は前作と少し変わっています。前作は事件に巻き込まれた女性(つまり犯…



ロマンスが輪舞旋回する第二部。
時間的に第一部のすぐ後に設定されている第二部は、貴族の生まれながら五人姉妹で奇妙な自由放任主義で育て…

まさに改変が始まろうとするところで終わった前作に続き、2巻は現在進行中の改変 http://www.eluxurys-store.com/ 。登場人物のほとんどはもちろんその恐怖に気づかず、その先には悪夢の世界しかないことをわかっているのは観測者(読者)のみ。 だけど、その恐ろしさっていうのは、普遍的なんだよね。今現在、政府が導く先に何があるのか考えて、行動を起こそうとする人間なんてほとんどいないでしょう。





前作以上にスケールアップして帰ってきたファージング。今回は二人の独裁者を狙った大暗殺計画、それはまるでハムレットのストーリーを思い起こさせる。更にミステリーとは違う裏テーマが・・・。
本書は『ファージング三部作』の第二弾で、前作を凌ぐ面白さとスケール感で展開されている。主人公の目線で…





ナチスドイツが勝利し、そのナチと和解した英国を舞台にした歴史改変本格推理小説の第2弾。このファージングシリーズは、まだ第三巻を読んではいないが、今年度の翻訳ミステリ、あるいは翻訳SFのベストに挙げてもいい内容だと思う。
ナチスドイツが勝利し、そのナチと和解した英国を舞台にした歴史改変本格推理小説の第2弾。このファージン…





英独講和条約の成立を契機となってファシズム国家へと変貌したイギリスを舞台にした歴史改変シリーズ三部作の第2弾です。刑事カーマイクルと女優ヴァイオラのそれぞれの物語が縦糸と横糸となって一大陰謀劇が編まれていきます。傑作です!
傑作の太鼓判を捺せる一冊! 1941年のドイツ第三帝国副総統ルドルフ・ヘスの英本土飛来をきっかけに…