『ダーリンは外国人』シリーズをはじめ、以前ご紹介した小野デラ『いちおう、英会話学校通ってました…』(フォレスト出版)など、最近は外国語にまつわる爆笑エピソードを扱った作品が増えてきましたが、この本のテーマは私たち日本人には馴染み深い?はずの「日本語」です。
日本語教師として働く著者・海野凪子(なぎこ)が、日々、外国人学生たちから受ける日本語に関する難問の数々に、まさに題名の通り、「日本人の知らない日本語」が漫画(蛇蔵)で勉強できます。まぎらわしい助数詞にはじまり、正しい敬語の使い方、ひらがなとカタカナの由来、「お」と「を」の違いまで、普段何気なく使いこなしているように見える日本語の世界の奥深さに驚かされます。
お勉強漫画としても魅力的な本作ですが、個性あふれる外国人学生たちの存在も大きな笑いを生み出しています。任侠映画で日本語を覚えたというフランス人のマダム、黒澤映画に憧れて日本に留学してきたスウェーデン人のエレーン、勉強熱心で日本人でも悩む難問を連発するジャック、美文調の要件文を書いてしまう趙文明と出身も日本に来た理由も様々な彼らが起こす爆笑ネタの数々に、楽しく日本語を勉強出来ます。
私が特に面白かったのは、テストの答え合わせのエピソードです。日本では正解の場合は丸をつけ、不正解の場合はチェックをつけるというのが一般的ですが、正解はチェック、不正解は丸という国も多いというのは、はじめて知りました。
日本語、そして日本文化を積極的に勉強する外国人学生の姿を通して、日本人である私ももっと日本語を勉強しなければと改めて感じさせられる作品でした。
この書評へのコメント