かもめ通信さんの書評

あいかわらず「」はないし改行もほとんどなく、一ページにこれでもかと文字がびっしり詰め込まれた独特の文体にもかかわらず、軽妙でユーモアたっぷり、リズムのある語り口。これ作家はもちろん訳者も凄いぞ。
16世紀、正確には1551年、ポルトガル国王ジョアン三世は、従弟のオーストリア大公に結婚祝いとして、…
投票(38)コメント(1)2021-11-04
この作品は「象」を「真の他者」として、人間がそれとどのように和解し、親和的に理解し合うかを描いた、「世界」の成り立ちのひとつ側面と局面をユーモアとイロニーのうちに描いた壮大な物語です。(笑)。
江戸時代の享保14年(1729年)にベトナム(当時の広南国)から幕府へ献上品として贈られた象が、長崎…




1551年、一頭の象がリスボンからウィーンへ歩き出した!
サラマーゴの本作は、史実を基にした作品なのだそうです。 サラマーゴがこの話を聞き、ここにはドラ…





「象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れられるんです。それが人生というものです」作家も同じだ。あちこち引っ張り回され、見知らぬ人に愛想をふりまき、忘れられる。アイロニーに満ちた畢生の大作
フランシスコ・ザビエルが日本を訪れた頃の話。彼を派遣したポルトガル王ジョアン三世は、舅であるスペイン…